行政書士の登録申請後の審査期間中は少し時間があります。
この間に開業に向けて情報収集をしたいと思い3冊の書籍を読むことにしました。
この3冊の本を読むことで以下の疑問に対する助言を得ることができました。
・ そもそも行政書士ってなんなんだろう?
・ 行政書士の専門分野はどうやって選べばいいんだろう?
・ 行政書士の業務はどうやって学べばいんだろう?
・ 行政書士の営業ってどうやっていけばいいんだろう?
正直、本を読む前は、ぼんやりとしたイメージしかできていませんでした。
こういったことが曖昧だと、開業後の活動もスムーズにはできませんよね。
開業者向けの本は他にもありますが、おすすめの本はこの3冊でした。
今回の記事ではその3冊についてご紹介していきたいと思います。
この3冊は読む順番も大切だと思ったので、そのあたりにも触れて解説していきます。
そうだったのか!行政書士
最初にご紹介する本は「そうだったのか!行政書士」です。
今回ご紹介する3冊のうち、まずはこの本を読むことをおすすめします。
この本は以下の疑問に対する助言を与えてくれるからです。
・ そもそも行政書士ってなんなんだろう?
・ 行政書士の専門分野はどうやって選べばいいんだろう?
この本の目次/構成は以下のとおりとなっています。
Chapter1 行政書士の「本質」を解き明かす
1 町の法律家「公事師」「町村役人」の登場 ー江戸時代後期ー
2 「在野三法曹」の誕生 ー江戸時代から明治ー
3 明治・大正から昭和へ ー「代書人」から「国家資格・行政書士」誕生へー
4 代書人から分離・独立していった「分野特定の法律系国家資格者」
5 行政書士の「本質」 ー分野不特定の法律系国家資格ー
Chapter2 行政書士が「できる」「できない」「守らなければならない」こと
1 行政書士法の「目的」
2 行政書士が「できる」こと
3 行政書士が「できない」こと
4 行政書士が「守らなければならない」こと
Chapter3 「仕事」について考える
1 「仕事」とは何か ー仕事の成立要件ー
2 行政書士の「相手」はどういう者なのか ー開業後に現れる「相手」を知るー
Chapter4 行政書士を活用して「好き」なことを「仕事」にする方法
1 「分野不特定」に内在する「広範な業務範囲」を活用する
2 「法律系国家資格」に内在する「信用」を活用する
Chapter5 本音で語る5人の開業ストーリー
1 「行政書士」と「ライター」の二刀流で新境地を開く
2 「実績」を武器に依頼者とともに夢を実現中
3 行政書士で「学び」を「仕事」に活かす
4 「行政書士」と「社会福祉士」で独自のサービスを展開
5 「資料好き」と「社会との関り」を軸に緻密な書類を生み出す
6 5人の3つの共通点
Chapter6 「専門分野」発見リスト
1 「好き」なことが行政書士の「仕事」になるか見極める
2 「専門分野」発見リスト
1 「官公署に提出する書類に関する相談・作成・提出代理」編
2 「権利義務又は事実証明に関する相談・書類作成」編
特にこの本独自の情報として勉強になったのは「Chapter1,6」です。
Chapter1
行政書士を一言でいうとなんなんだろう?
この疑問は結構多くの人が持っているのではないでしょうか。
著者は歴史を振り返ることでこの疑問に対する答えを導いてます。
目次にも書いてありますが「分野不特定の法律系国家資格」というのが答えです。
この本で整理された歴史を知ることで行政書士への解像度が一気に上がります。
Chapter6
行政書士の専門分野の選び方について紹介されている章です。
行政書士の業務を一覧化して、興味のある分野を選びやすくまとめてくれています。
この章をしっかり読んで考えることが大切です。
きっと、興味のある専門分野のイメージが固まっていくことでしょう。
行政書士 45歳からの合格・開業のリアル
次にご紹介するのは「行政書士 45歳からの合格・開業のリアル」です。
今回ご紹介する3冊のうち、この本は2冊目として読むことをおすすめします。
この本は以下の疑問に対する助言を与えてくれるからです。
・ 行政書士の専門分野はどうやって選べばいいんだろう?
・ 行政書士の業務はどうやって学べばいんだろう?
・ 行政書士の営業ってどうやっていけばいいんだろう?
この本の目次/構成は以下のとおりとなっています。
1 45歳からの合格・開業体験記(10人の体験記)
2 45歳からの合格ガイダンス(資格予備校の先生からのメッセージ)
正直、試験の合格体験記の部分は読み飛ばしてもいいと思います。
この本の中で開業者にとって大切な内容は、開業時の体験談です。
どのように専門分野を選んだのか?
どのように業務を学んだのか?
どのように営業をしてきたのか?
そういったことを実例で紹介してくれているので非常に参考になります。
今すぐできる 営業ノウハウ30
次にご紹介するのは「今すぐできる 営業ノウハウ30」です。
今回ご紹介する3冊のうち、この本は最後に読むことをおすすめします。
この本は以下の疑問に対する助言を与えてくれるからです。
・ 行政書士の営業ってどうやっていけばいいんだろう?
この本の目次/構成は以下のとおりとなっています。
1 初期装備を整える
2 仲間を作る
3 WEBを強化
4 いざ!飛び込み営業
5 セミナー講師になる
6 執筆活動で知名度を上げる
7 フル装備に向けて
8 わたしのゼロ→イチ営業奮闘記
この本は、行政書士の開業者にとっては営業のバイブルになる本だと思います。
行政書士の開業初期からの時間軸に沿って営業手法を解説してくれています。
基本を抑えつつ、しっかりと深堀してくれている良書といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した順に本を読んでいただくことで以下のような流れで理解を深めることができます。
・ 行政書士への解像度を上げる
▼
・ 行政書士としてどの専門分野を選ぶかイメージをもつ
▼
・ 成功している先輩がどのように事務所運営をしてきたか知る
▼
・ 営業方法を会得する
それでは今回ご紹介した3冊の本について振り返っていきましょう。
1冊目は「そうだったのか!行政書士」でした。
2冊目は「行政書士 45歳からの合格・開業のリアル」でした。
3冊目は「今すぐできる 営業ノウハウ30」でした。
今回の記事は以上となります。
行政書士を開業しようとしている方の参考になれば幸いです。