宅建って難しすぎたりしないのかな?
宅建の合格率って確か結構低かったような…
宅建の勉強時間ってどれくらいなんだろう?
宅建を受験するか悩んでいる方々は、こんな不安をお持ちではないでしょうか?
今回はそんな疑問に対して、ストレートに回答していきたいと思います!
今回お伝えしたいことは、次のとおりです。
・ 宅建は、合格率ほど難しい試験ではない
・ 宅建の勉強時間は、300時間~400時間
・ 宅建は難関資格の手前のレベル
・ 宅建は「正しい努力をすれば合格できる試験」
ここからは、他資格と比較したりしながら詳しく説明していきたいと思います。
合格率だけで宅建の難易度は測定できない
2024年実施の宅地建物取引士試験の合格率は、「18.6%」でした。
宅建の難易度が、合格率では測定できないってどういうこと?
合格率をみると難しい試験のように見えるんだけど…
次の2つの点で合格率だけでは、難易度を測定できないんだ。
・ 資格試験によって、受験する人の層が違う
・ 記念受験や次年度の試験に向けて経験を積むためだけに受験している人がいる
資格試験によって、受験する人の層が違う
司法試験や医師国家試験を受験する人とは、受験する人のレベルが違うって意味かな?
そうだね。
だから、他資格と比較したときに合格率で難易度を測定することは難しいんだ。
医師国家試験の合格率が9割を超えることからも、合格率で資格試験の難易度を測定することは難しいのです。
記念受験や経験を積むためだけに受験している人がいる
勉強ができていない人を抜いたら合格率がもっとあがるってこと?
そうともいえるね。
勉強をしっかり終えている人の中での合格率は、実際の数字以上になるのです。
それなら、合格率は何の意味もないってことになるのかな?
そんなことないよ!
合格率にはしっかりと次のような意味があるよ
・ (直近の)他の年度に行われた資格試験と難易度が比較できる
同じ資格試験の合格率を比較することで、年度毎の難易度の差を測ることは可能になります。
例えば、社会保険労務士試験の合格率を例に見てみましょう。
・ 2014年度 合格率9.3%
・ 2015年度 合格率2.6%
これだと明らかに2015年度の試験が難しかったことがわかりますよね。
過去問を解く際に、合格率を参考にしながら解いていくと、自分の現在地がよくわかります。
宅建合格に必要な勉強時間からみる難易度
これについては、一覧で他の資格と比較してみるとよくわかります。
今回、資格の勉強時間について、インターネットでざっくり調べてみました。
ただし、あくまでインターネット上で一般的にいわれている情報です。
また、紹介しているサイトによっても数字が違いました。
比較のためのアバウトなイメージくらいに捉えていただけると良いかと思います。
司法書士 | 3,000時間 | 中小企業診断士 | 1,000時間 |
社労士 | 800~1,000時間 | 行政書士 | 800~1,000時間 |
FP1級 | 400~600時間 | 簿記2級 | 350~500時間 |
FP2級 | 150~300時間 | 宅地建物取引士 | 300~400時間 |
宅建は、難関資格に比べると学習時間が一段階少ないレベルです。
宅建は難関資格の手前のレベル
宅建の難易度をイメージするためのポイントは、以下のとおりです。
・ 宅建は難関資格の手前のレベル
・ 正しい努力をすれば合格に手が届きやすい資格である。
ここで一番お伝えしたいのは、宅建は「正しい努力をすれば合格できる試験」ということです。
他の難関資格試験と比較してみてみましょう。
宅建の試験科目は4分野と絞られている
行政書士の試験内容(科目)と比較してみるとよくわかるよ。
行政書士試験は、文系国家資格の中でも難関資格の一つといえます。
その難易度の差を生む理由の一つである、試験内容(科目)の差についてみてみましょう。
行政書士 | 法令等 | 基礎法学・憲法・民法・商法・会社法・行政法 |
一般知識等 | 一般知識・行政書士法等・情報通信/個人情報保護・文章理解 | |
宅地建物取引士 | 宅建業法・権利関係・法令上の制限・税/その他 |
行政書士試験の半分くらいの試験科目なんだね。
宅地建物取引士試験では、法律の理解よりも暗記が中心となります。
その上で、難関資格と比較して試験科目も少なく相性やセンスが求められにくい試験といえます。
誰にでもチャンスのある資格といえるでしょう。
試験内容(出題形式)が点の取りやすい形式になっている
行政書士の試験内容(出題形式)と比較するとよくわかるよ。
【宅地建物取引士試験】
・ 4肢択一式
【行政書士試験】
・ 5肢択一式
・ 多肢選択式
・ 40文字程度の記述式
出題形式は1通りで、選択肢も行政書士試験より少ない形式です。
記述などの法律の理解がより求められる形式での出題もありません。
比較的、相性やセンスが求められない試験といえます。
まとめ
宅地建物取引士試験の難易度が具体的にわかったよ。
宅地建物取引士試験は、「正しい努力をすれば合格できる試験」だったよね。
最後に、今回お伝えしたことをまとめてみましょう。
・ 宅建は、合格率ほど難しい試験ではない
・ 宅建の勉強時間は、300時間~400時間
・ 宅建は難関資格の手前のレベル
・ 宅建は「正しい努力をすれば合格できる試験」
難易度で宅地建物取引士試験を受験するか悩んでいる方の背中を押すことができたなら幸いです。