※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
私は宅地建物取引士資格試験を2回受験しています。
1回目は不合格でした。
結果は、
31点/50点。
その年の合格点は36点だったので、
あと5点足りませんでした。
そして翌年、勉強方法を大きく変えて再挑戦し、宅建試験に合格しました。
今振り返ってみると、1回目に落ちた最大の原因はかなりはっきりしています。
それは、
年度別過去問13年分だけで宅建試験へ挑んでしまったこと
です。
「宅建は過去問が大事」
「過去問を繰り返せば受かる」
という話を聞いて、
「それなら過去問だけやればいいじゃん」
と考えてしまいました。
しかし、これが大失敗でした。
この記事では、
- 宅建試験で31点しか取れなかったときの勉強方法
- 年度別過去問だけで勉強した失敗
- 過去問を1周するだけで時間がなくなった理由
- 知識が断片的になってしまった理由
- 2年目に変えた勉強方法
- 不合格後にやるべきこと
- 「過去問中心」と「過去問だけ」の違い
について、実際の不合格体験をもとに紹介します。
これから宅建を受験する人だけでなく、
今年宅建に落ちてしまった人
にも参考になればと思います。
- 宅建試験に31点で落ちた
- 私が宅建に落ちた最大の原因
- 当時の勉強方法
- 失敗1|年度別過去問13年分は量が多すぎた
- 「たくさん解けばいい」と思っていた
- 失敗2|知識がバラバラになった
- 全体像がわからなかった
- 4択から2択までは絞れる。でも最後がわからない
- 年度別過去問が悪いわけではない
- 「過去問だけでは受からない」という意味でもない
- 2年目は勉強方法を大きく変えた
- 2年目は「分野別過去問」を中心にした
- テキストもきちんと使うようにした
- 2年目に使った教材
- YouTube講義も利用した
- 不合格になったら最初にやるべきこと
- 不合格の原因を5つに分けて考える
- 1点・2点差で落ちても勉強方法は見直した方がいい
- 不合格は勉強した時間が全部無駄になったわけではない
- 「落ちた=宅建に向いていない」ではない
- 私が1回目の自分に言いたいこと
- 宅建の不合格についてよくある質問
- まとめ|31点で落ちた原因は「過去問の使い方」だった
宅建試験に31点で落ちた
私が1回目の宅建試験で取った点数は、
31点/50点
でした。
その年の合格点は36点だったので、不合格です。
5点差というと、
「もう少しだったじゃん」
と思うかもしれません。
でも当時の自分としては、
惜しかったというより、勉強方法そのものを間違えていた
という感覚があります。
なぜなら、
「自信を持って正解できた問題」
が合格に必要なレベルまで達していなかったからです。
4択を2択まで絞れた。
なんとなく見たことがある。
最後は勘で選んだ。
という問題もありました。
それでは、安定して合格点を取れません。
ちなみに宅建の合格点は毎年同じではありません。
直近の2025年度試験では50問中33問以上が合格基準で、受験者245,462人、合格者45,821人、合格率は18.7%でした。
つまり、
「36点取れば毎年合格」
という試験ではありません。
その年の問題に左右されても合格圏へ入れるように、安定して得点できる力を身につける必要があります。
宅建の合格率や難易度については、宅地建物取引士試験は難しい?合格率や勉強時間からみる難易度でも詳しく紹介しています。
私が宅建に落ちた最大の原因
私が不合格になった最大の原因は、
年度別過去問13年分だけで勉強していたこと
です。
使用していたのは、過去の宅建試験を年度ごとに収録した問題集でした。
つまり、
1年分50問。
それを13年分。
ひたすら解いていました。
「過去問を制する者は試験を制する」
という考え方自体は間違っていないと思います。
私も現在、資格試験の勉強では問題演習をかなり重視しています。
問題だったのは、
「過去問を中心に勉強する」ことと「過去問だけで勉強する」ことを同じだと思っていたこと
です。
ここが私の失敗でした。
当時の勉強方法
具体的には、年度別過去問を次のように使っていました。
- 問題を解く
- 4つの選択肢をすべて確認する
- 解説を読む
- 重要だと思ったところへ蛍光ペンを引く
- 次の問題へ進む
一見すると、かなり丁寧に勉強しています。
実際、1問ごとにはかなり時間をかけていました。
しかし、この方法には大きな問題が2つありました。
1.問題集を1周するのに時間がかかりすぎる
2.身につく知識が断片的になる
という問題です。
失敗1|年度別過去問13年分は量が多すぎた
宅建試験は基本的に50問です。
1問につき4つの選択肢があります。
単純計算すると、
50問×4肢=200肢
です。
これが13年分なので、
200肢×13年=2,600肢
になります。
私は、それぞれの肢について、
なぜ○なのか。
なぜ×なのか。
解説を読み、
重要部分へ蛍光ペンを引いていました。
当然、ものすごく時間がかかります。
そして最終的に、
13年分の年度別過去問を1周半程度しかできませんでした。
資格試験では、一度見ただけで知識を完全に覚えられるわけではありません。
忘れます。
だから繰り返す必要があります。
しかし私の勉強方法では、
そもそも1周するだけで時間を使いすぎて、十分に繰り返せなかった
のです。
「たくさん解けばいい」と思っていた
当時は、
「13年分もやれば十分だろう」
と思っていました。
しかし、
問題数を増やすことと、知識が定着することは別です。
2,600肢を1回見るより、
重要な問題を何度も繰り返して、
「この論点なら説明できる」
という状態にする方が、私には合っていました。
今では、
何問やったかより、必要な問題を何周できたか
を重視しています。
失敗2|知識がバラバラになった
年度別過去問には、もう一つ大きな問題がありました。
それが、
知識が断片的になったこと
です。
年度別過去問は、
その年の本試験50問
が順番に掲載されています。
当然、
民法のこの論点。
↓
宅建業法。
↓
法令上の制限。
↓
また別の民法の論点。
というように、知識が飛び飛びになります。
一方、分野別過去問題集なら、
たとえば宅建業法の、
免許。
↓
宅建士。
↓
営業保証金。
↓
保証協会。
↓
媒介契約。
といったように、関連する問題をまとめて勉強できます。
私の場合、年度別過去問だけを使っていたことで、
頭の中に知識の点はたくさんできたけれど、点と点がつながっていない
状態になりました。
全体像がわからなかった
これは試験直前になってかなり困りました。
問題を見れば、
「これ、どこかで見たな」
とは思います。
でも、
その制度全体を説明できない。
似た制度との違いがわからない。
数字が混ざる。
例外が整理できていない。
という状態でした。
年度別過去問を13年分やっていけば、そのうち頭の中で知識が整理されて、
宅建試験で覚えるべき内容の全体像が自然に見えてくる
と思っていました。
でも、少なくとも私の場合はそうなりませんでした。
甘かったです。
4択から2択までは絞れる。でも最後がわからない
試験本番では、
「これは違う」
「これもたぶん違う」
と、4択から2択まで絞れる問題はありました。
しかし、
最後の2択で確信が持てない。
これが多くありました。
知識がまったくないわけではありません。
だから2択までは行けます。
でも整理されていないため、
細かい違いを判断できません。
結果は31点。
合格点へ届きませんでした。
今思えば、
「知っている」と「試験で正解できる」は違う
ということを痛感した試験でした。
年度別過去問が悪いわけではない
ここは誤解してほしくありません。
年度別過去問そのものが悪い教材だとは思っていません。
むしろ本試験形式で実力を確認するためには非常に便利です。
問題なのは、
初学者だった私が、最初から年度別過去問だけで知識を作ろうとしたこと
でした。
私なら現在、
勉強の前半~中盤
テキスト+分野別過去問題集
試験が近づいてから
年度別過去問・模擬試験
という使い分けをします。
年度別過去問は、
知識をゼロから作る教材というより、ある程度勉強した後に本試験形式で確認する教材
として使う方が、自分には合っています。
「過去問だけでは受からない」という意味でもない
これも大切です。
私は、
「宅建は過去問では受からない」
と言いたいわけではありません。
過去問は非常に重要です。
私自身、2年目も過去問を大量に使っています。
変えたのは、
過去問をやめたことではなく、過去問の使い方
です。
1年目:
年度別過去問だけ
↓
2年目:
テキスト+分野別過去問を中心に勉強
という形にしました。
この違いはかなり大きかったです。
資格試験で過去問をどう使うかについては、過去問を繰り返すだけで資格試験は合格できるのか?でも詳しく書いています。
2年目は勉強方法を大きく変えた
1回目の不合格後、
同じ方法をもう1年繰り返すのはやめました。
翌年は、
テキスト。
分野別過去問題集。
講義動画。
などを組み合わせて勉強しました。
一番大きく変えたのは、
最初に全体像を作ること
です。
テキストで制度の全体像を確認する。
↓
その分野の問題を解く。
↓
間違えたところをテキストへ戻る。
↓
また問題を解く。
という方法へ変えました。
そして2回目の宅建試験で合格しました。
私が合格した年の勉強方法については、宅建に独学で受かった人のブログ|合格のための勉強方法とは?で詳しく紹介しています。
2年目は「分野別過去問」を中心にした
1年目との一番大きな違いは、
年度別→分野別
です。
分野別過去問題集なら、
同じテーマの問題が続きます。
すると、
「あれ?さっきもこの論点が出てきた」
となります。
また間違える。
解説を読む。
もう一度出てくる。
今度は正解する。
という繰り返しができます。
これによって、
知識同士がつながりやすくなりました。
私は資格試験を独学するなら、
最初は分野別過去問で論点ごとに固める
方法をおすすめします。
テキストもきちんと使うようにした
1年目は、
「過去問の解説がテキスト代わりになる」
と思っていました。
しかし、解説は基本的に、
その問題を理解するための説明
です。
一つの制度全体を体系的に説明することが目的ではありません。
だから2年目は、
ちゃんとテキストを使う
ことにしました。
問題を解く。
↓
よくわからない。
↓
テキストへ戻る。
↓
その論点全体を確認する。
この流れです。
これによって、
「この問題の答えは3番」
だけではなく、
「なぜ3番なのか」
を理解しやすくなりました。
2年目に使った教材
私が2年目にメインで使用したのは、
「宅建士 合格のトリセツ」シリーズ
でした。
図やイラストと文章のバランスがよく、私には読みやすかったからです。
また、
権利関係については「出る順宅建士」シリーズ
も使用しました。
こちらは情報量や問題量が多く、
権利関係をより細かく勉強したかった
ためです。
ただし、これは私が受験したときに使った教材です。
宅建は法改正もあるので、これから購入するなら必ず受験年度に対応した最新版を選んでください。
現在おすすめする教材については、宅建士試験の独学におすすめのテキスト・参考書・教材は?でまとめています。
YouTube講義も利用した
2年目は、テキストと問題集だけでなく、
YouTubeの宅建講義
も利用しました。
私は「あこ課長の宅建講座」などを見ながら勉強していました。
文章だけでは理解しづらい論点を、
人から説明してもらえる。
これは独学ではかなり助かりました。
一方、YouTubeにはデメリットもありました。
私が感じたのは、
- 動画の公開ペースによっては自分の学習スケジュールと合わない
- 広告やおすすめ動画が気になる
- 見るだけで勉強した気になりやすい
という点です。
そのため、
動画を見るだけで終わらず、必ず問題演習と組み合わせる
ことをおすすめします。
不合格になったら最初にやるべきこと
宅建試験へ落ちると、
「もっと勉強時間を増やそう」
と考えがちです。
もちろん、単純に勉強時間が足りなかった人もいるでしょう。
しかし私は、
勉強時間を増やす前に、なぜ落ちたのかを分析する
ことをおすすめします。
私の場合、
「勉強していなかった」
わけではありません。
年度別過去問13年分をかなり真面目に勉強していました。
問題は、
その時間の使い方
でした。
だから、同じ方法のまま勉強時間だけ増やしていたら、翌年も危なかったかもしれません。
不合格の原因を5つに分けて考える
宅建に落ちたら、私は次の5つを確認します。
1.そもそも勉強時間が足りなかった?
試験範囲を最後まで終えられなかった。
過去問をほとんど回せなかった。
なら、学習量の問題かもしれません。
2.教材が合っていた?
難しすぎる教材。
情報量が多すぎる教材。
逆に内容が不足している教材。
などを使っていなかったか確認します。
3.過去問を十分に繰り返した?
1回解いただけ。
答えだけ覚えた。
ではなく、
なぜその選択肢が○・×なのか
まで確認できていたかを見ます。
4.苦手分野を放置しなかった?
宅建業法。
権利関係。
法令上の制限。
税・その他。
それぞれの得点を振り返ります。
5.本番で実力を出せた?
時間配分。
緊張。
マークミス。
睡眠不足。
など、勉強以外の原因も考えられます。
私の場合は、
教材・過去問の使い方
が大きな問題でした。
宅建に落ちるパターンについては、宅建士試験に落ちる人の特徴11選でも詳しく紹介しています。
1点・2点差で落ちても勉強方法は見直した方がいい
宅建では、
「あと1点だった」
ということもあります。
ものすごく悔しいと思います。
そして、
「あと1点なら来年は同じ勉強で少し増やせばいい」
と思うかもしれません。
でも私は、点差が小さくても一度は勉強方法を見直した方がいいと思います。
なぜなら、
その1点差が、
本当に偶然だったのか。
特定分野が弱かったのか。
知識が曖昧だったのか。
時間配分だったのか。
によって、対策が違うからです。
私は5点差でしたが、
単純にあと5個覚えればよかったのではありません。
合格点を安定して取れる勉強の仕組みへ変える必要がありました。
不合格は勉強した時間が全部無駄になったわけではない
宅建に落ちた直後は、
かなりガッカリしました。
何か月も勉強して、
結果は不合格。
「今まで勉強した時間は何だったんだ」
と思うかもしれません。
でも、一度勉強した知識は翌年にも残っています。
民法。
宅建業法。
法令上の制限。
完全にゼロからやり直すわけではありません。
むしろ2年目は、
一度全範囲を見た状態から、知識を整理し直すことができます。
私の場合も、1年目の勉強がすべて無駄だったわけではありません。
失敗した勉強方法だったからこそ、
自分にはどういう勉強が合わないのか
もわかりました。
「落ちた=宅建に向いていない」ではない
一度不合格になると、
「自分には法律の才能がないのでは?」
「宅建に向いていないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
でも私は実際に、
1回目31点で不合格
↓
勉強方法を変える
↓
2回目で合格
しました。
1年目と2年目で、私自身の頭の良さが急に変わったわけではありません。
変わったのは、
勉強方法です。
だから不合格になったときは、
「自分には無理だった」
と結論を出す前に、
何を変えれば得点が伸びるのか
を考えてみてください。
私が1回目の自分に言いたいこと
もし1回目の宅建試験を勉強していた自分にアドバイスできるなら、
次のように言います。
年度別過去問13年分から始めるな。
まず、
テキスト+分野別過去問
で全体像を作る。
そして、
宅建業法。
権利関係。
法令上の制限。
税・その他。
を分野ごとに固める。
過去問を1回解いて満足しない。
繰り返す。
なぜその選択肢が間違っているのかまで確認する。
そのうえで試験が近づいたら、
年度別過去問や模試を使って、本試験形式で得点できるか確認する。
私ならこうします。
宅建の不合格についてよくある質問
宅建に1回落ちるのは珍しい?
珍しいことではありません。
直近2025年度の合格率は18.7%なので、多くの受験者が不合格になっています。
私は何点で落ちた?
1回目は31点でした。
その年の合格点は36点だったため、5点不足でした。
なぜ落ちた?
私が振り返って最大の原因だと思うのは、
年度別過去問13年分だけで勉強してしまったこと
です。
1周に時間がかかりすぎ、知識も体系的に整理できませんでした。
過去問だけでは宅建に受からない?
そういう意味ではありません。
過去問は非常に重要です。
ただ、少なくとも私は、
テキスト+分野別過去問
で体系的に勉強した方が合っていました。
年度別過去問は使わない方がいい?
使います。
ただし私は、知識を作る最初の教材ではなく、
試験直前の実力確認や本番練習
に使う方がおすすめです。
何年分の過去問をやればいい?
単純に年数だけで決めるより、
重要な論点を理解し、繰り返し正解できる状態になっているか
を重視した方がいいと思います。
宅建に落ちたら翌年も受けるべき?
宅建を取得したい理由が残っているなら、私は再挑戦する価値があると思います。
私自身も翌年再受験して合格しました。
まとめ|31点で落ちた原因は「過去問の使い方」だった
私の宅建不合格体験をまとめると、
1回目の結果
31点/50点。
合格点36点。
5点不足で不合格。
そして最大の失敗は、
年度別過去問13年分だけで試験へ挑んだこと
でした。
その結果、
- 2,600肢を確認するのに時間がかかりすぎた
- 1周半程度しかできなかった
- 知識が断片的になった
- 試験範囲の全体像を整理できなかった
- 2択まで絞れても最後の判断ができなかった
という状態になりました。
そこで2年目は、
テキスト+分野別過去問題集
を中心に変更。
わからないところはテキストへ戻る。
同じテーマの問題を繰り返す。
知識を分野ごとに整理する。
という勉強へ変えました。
その結果、2回目で宅建試験に合格できました。
この経験から私が一番伝えたいのは、
「過去問が大切」と「過去問だけやればいい」は違う
ということです。
そしてもう一つ。
宅建に落ちたとき、
「自分には向いていなかった」
だけで終わらせないでください。
勉強時間。
教材。
過去問の使い方。
苦手分野。
本番の時間配分。
どこかに改善できるところがあるかもしれません。
私も31点で一度落ちました。
でも、
不合格の原因を振り返って勉強方法を変えたことで、翌年合格できました。
不合格は悔しいです。
ただ、
落ちた理由がわかれば、その失敗は翌年の合格に使えます。
これから再挑戦する人には、
「もっと勉強する」
だけではなく、
「次は何を変えるのか」
まで考えてから勉強を再開することをおすすめします。
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