この度、当ブログ管理人のネモは、行政書士として開業することを決意いたしました。
そこで行政書士の事務所運営について当ブログでご紹介していこうと思います。
その第1弾として「事務所」について書いていこうと思います。
行政書士として開業を決意して、まず最初に検討する必要があるのが「事務所」だからです。
私は、事務所の設置場所を次の5つから検討していました。
・ 独立したオフィス
・ レンタルオフィス(サービス豊富でチェーン展開している)
・ 個室のみのレンタルオフィス
・ 事務所利用可の賃貸物件
・ 自宅
今回は、事務所の設置要件なども踏まえて私が検討して得た情報を公開していこうと思います。
事務所に必要な物理的な条件
行政書士の事務所は、独立した専用のスペースである必要があります。
要は、しっかりと施錠をして管理ができるスペースということです。
これは個人情報などの秘密をしっかりと保つ必要があるからです。
自宅でもレンタルオフィスでも、この条件を満たせば事務所として使うことができます。
事務所として利用できる場所
冒頭でもお伝えした通り、以下の5つの場所が事務所として利用できると考えられます。
・ 独立したオフィス
・ レンタルオフィス(サービス豊富でチェーン展開している)
・ 個室のみのレンタルオフィス
・ 事務所利用可の賃貸物件
・ 自宅
それぞれのメリット・デメリットを見ていくことにしましょう。
独立したオフィス
独立したオフィスを借りるメリットは、以下のとおりです。
・ 事業者として信用度が高まる
・ プライバシー(秘密)は完全に守られる
・ お客様をお招きしやすい
独立したオフィスを借りるデメリットは、以下のとおりです。
・ 費用が高い(対レンタルオフィス/自宅)
・ 水道光熱費が自前
・ 交通費がかかる
これらのメリット、デメリットを踏まえて私は独立したオフィスは選択しませんでした。
開業直後に独立したオフィスのメリットをあまり享受できないと考えたからです。
事業開始直後の段階では、お客様をお招きする機会も少ないだろうというのが一番の理由です。
そうなるとデメリットが大きくなるため独立したオフィスは選択しませんでした。
レンタルオフィス(サービス豊富でチェーン展開している)
チェーン展開しているレンタルオフィスというのは次のようなレンタルオフィスです。


これらのレンタルオフィスの特徴は、次のとおりです。
・ 有人受付がある
・ 専用の会議室がある(来客対応ができる)
・ フリーデスクがある
・ チェーン展開されている全施設が利用可
・ 複合機等の設備が充実している
このタイプのレンタルオフィスを借りるメリットは、以下のとおりです。
・ 様々なサービスが受けられる
・ 費用が安い(対独立したオフィス/事務所利用可の賃貸物件)
・ 水道光熱費が家賃に含まれている
このタイプのレンタルオフィスを借りるデメリットは、以下のとおりです。
・ 不要なサービスが含まれている可能性がある
・ 費用が高い(対個室のみのレンタルオフィス/自宅)
これらのことを踏まえて、私はこのタイプのレンタルオフィスは選択しませんでした。
単純に付随するサービスが全て不要だったからです。
その分、割高な費用になってしまうため選択しませんでした。
個室のみのレンタルオフィス
個室のみのレンタルオフィスとは、付随するサービスがないレンタルオフィスのことです。
要は、5㎡前後の鍵付き個室のみを借りるタイプのレンタルオフィスです。
ビルのオーナーが単純にフロアを小分けにして貸し出しているパターンが多いです。
このタイプのレンタルオフィスを借りるメリットは、以下のとおりです。
・ 不要なサービスが一切ない
・ 費用が安い(対自宅以外のオフィス)
・ 水道光熱費が家賃に含まれている
このタイプのレンタルオフィスを借りるデメリットは、以下のとおりです。
・ (自宅に比べれば)費用が高い
・ 交通費がかかる
・ 応接スペースがない
結論からいうと、私はこのタイプのレンタルオフィスを事務所として選択しました。
理由は、次の3つです。
・ 自宅が公開されるのは避けたかったため
・ 固定費はなるべく抑えたかったため
・ 来客も想定されないため応接スペースも不要と考えたため
メリットをしっかり享受して、デメリットも一番気にならなかったのがこのタイプでした。
なお、来客の必要がある場合は時間貸の会議室等を利用するという設定にする必要はあります。
レンタルオフィスを選択するときの注意点
レンタルオフィスを選択するときの注意点は次の2つです。
・ 鍵付きの個室を借りること
・ 狭すぎないこと
1つ目は、冒頭に説明した通りです。
2つ目は、狭すぎると行政書士会の非推奨物件として特別な審査が必要になってしまいます。
私が最初に目を付けた物件(2.5㎡程度)は、これが理由で事務所に選ぶことができませんでした。
明確な基準があるわけではありませんが4㎡以上あれば問題ないのではないかと思います。
物件を選ぶ際は、事前に行政書士会に問い合わせることをおすすめします。
事務所利用可の賃貸物件
事務所利用可の賃貸物件とは、事務所として利用ができるマンションやアパートのことです。
事務所利用可の賃貸物件を借りるメリットは、次のとおりです。
・ プライバシー(秘密)は完全に守られる
・ 自宅の近くで探しやすい
・ 駐車場があれば車で通いやすい
事務所利用可の賃貸物件を借りるデメリットは、次のとおりです。
・ 費用が高い(対レンタルオフィス/自宅)
・ 水道光熱費が自前
これらのことを踏まえて、私は事務所利用可の賃貸物件は選択しませんでした。
理由は、自宅からアクセスのよいところにいい物件がなかったからです。
ただ、費用、アクセスの面で好条件な物件があれば検討の余地はあると思いました。
自宅
自宅を事務所にする場合のメリットは、次のとおりです。
・ 事務所のために費用を支出する必要がない
メリットはこの1点につきると思います。
自宅を事務所にする場合のデメリットは、次のとおりです。
・ 自宅が世界中に公開されてしまう
これらのことを踏まえて、私は自宅を事務所にすることは選択しませんでした。
理由は、自宅が公開されることを避けたかったからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、次の5つのタイプの事務所についてメリット、デメリットを説明してきました。
・ 独立したオフィス
・ レンタルオフィス(サービス豊富でチェーン展開している)
・ 個室のみのレンタルオフィス
・ 事務所利用可の賃貸物件
・ 自宅
自分が住んでいる地域やビジネスのフェーズに合わせて様々な選択肢があると思います。
この記事が誰かの事務所選びのお役に立てたなら幸いです。