※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
「ビジネス会計検定を取っても意味ない?」
「簿記の方が有名だし、わざわざ取る必要はない?」
「転職や仕事で本当に役に立つの?」
ビジネス会計検定について調べていると、
「意味ない」
「役に立たない」
という意見を見かけることがあります。
私は実際にビジネス会計検定2級を受験して合格しました。
その経験からいうと、
ビジネス会計検定は、取得しただけで就職や転職が決まるような資格ではありません。
一方で、
「財務諸表を読めるようになりたい」という目的には非常に相性のいい資格
だと思っています。
特に、
- 自分の会社の数字を理解したい
- 取引先の経営状態を考えたい
- 企業の決算資料を読めるようになりたい
- 株式投資のために企業分析を学びたい
- 簿記を取った後、さらに会計を勉強したい
という人には役立ちます。
この記事では、
- ビジネス会計検定が意味ないと言われる理由
- 取得する7つのメリット
- 簿記との違い
- 仕事・転職で使えるのか
- 投資に役立つのか
- どんな人におすすめなのか
について、実際に2級へ合格した経験をもとに解説します。
- 結論|ビジネス会計検定は「使い方次第」でかなり役立つ
- ビジネス会計検定が「意味ない」と言われる理由
- 理由1.簿記ほど知名度が高くない
- 理由2.独占業務がある資格ではない
- 理由3.資格だけで転職できるわけではない
- 理由4.資格を取らなくても決算書の勉強はできる
- ビジネス会計検定を取得する7つのメリット
- メリット1.財務諸表を読めるようになる
- メリット2.自分の会社を数字で見られるようになる
- メリット3.取引先の企業分析に使える
- メリット4.企画・営業・管理職でも会計を活かせる
- メリット5.株式投資の企業分析にも使える
- メリット6.簿記の知識を「使う」勉強ができる
- メリット7.比較的コンパクトに会計分析を学べる
- ビジネス会計検定と簿記はどちらが役に立つ?
- ビジネス会計検定は転職に役立つ?
- 履歴書に書いてもいい?
- ビジネス会計検定はどんな人におすすめ?
- 3級と2級はどちらまで取るべき?
- 「数字に弱い人」にも意味がある?
- ビジネス会計検定についてよくある質問
- まとめ|「資格名」より「決算書を読めるようになること」に価値がある
結論|ビジネス会計検定は「使い方次第」でかなり役立つ
最初に結論をいうと、
ビジネス会計検定は意味のない資格ではありません。
大阪商工会議所も、ビジネス会計検定を、財務諸表に記載された数値を理解し、分析してビジネスへ活用する力を身につける試験として位置づけています。
実際、経理・財務だけではなく、営業・企画・経営など幅広い仕事で財務諸表を読む力を活かせます。
一方で、
「この資格を取れば必ず転職できる」
「資格だけで年収が上がる」
というものではありません。
ビジネス会計検定の価値は、
資格名そのものより、勉強して身につけた財務諸表を読む力
にあると思っています。
試験そのものの難易度や勉強方法については、ビジネス会計検定とは?難易度・合格率・勉強時間・独学方法を合格者が解説で詳しく紹介しています。
ビジネス会計検定が「意味ない」と言われる理由
まず、なぜビジネス会計検定が「意味ない」と言われるのでしょうか。
考えられる理由を整理してみます。
理由1.簿記ほど知名度が高くない
会計資格といえば、
日商簿記
を思い浮かべる人が圧倒的に多いでしょう。
求人でも、
「簿記2級以上」
と書かれているものをよく見かけます。
一方、
「ビジネス会計検定2級必須」
という求人は、簿記ほど一般的ではありません。
そのため、
転職のためだけに資格名の知名度を重視するなら、簿記の方が使いやすいケースは多い
と思います。
これはビジネス会計検定の弱点のひとつです。
ただ、簿記とビジネス会計検定では学ぶ内容が違います。
知名度だけで、
「簿記があるからビジネス会計は不要」
と考える必要はありません。
理由2.独占業務がある資格ではない
ビジネス会計検定に合格した人だけができる仕事があるわけではありません。
資格を持っていなくても、
- 決算書を読む
- 財務分析をする
- 企業研究をする
ことはできます。
そのため、
「資格がなくてもできるなら意味がない」
と考える人もいるでしょう。
しかし、資格試験を利用するメリットは、
何を勉強すればいいのか体系化されていること
です。
ゼロから自分で、
「財務諸表分析を勉強しよう」
と思っても、何から始めればいいかわからない人は多いと思います。
試験を利用すれば、必要な内容を順番に勉強できます。
理由3.資格だけで転職できるわけではない
ビジネス会計検定2級を取得しても、
それだけで経理職へ転職できるわけではありません。
経理なら、
- 簿記
- 経理実務経験
- 決算経験
- 会計ソフトの経験
などが重視される求人も多いでしょう。
また営業や企画でも、採用ではこれまでの実務経験が重要です。
つまり、
ビジネス会計検定=転職保証資格
ではありません。
これは資格を取る前に理解しておいた方がいいと思います。
理由4.資格を取らなくても決算書の勉強はできる
本や動画でも企業分析は勉強できます。
そのため、
「試験を受ける必要まではない」
という考え方もあります。
これは間違いではありません。
資格が必要ない人は、資格を取らずに勉強するだけでも構いません。
ただ私は、
試験日と合格という目標がある方が勉強を続けやすい
タイプです。
体系的に学びたい人にとって、資格試験を利用するメリットはあります。
ビジネス会計検定を取得する7つのメリット
ここからは、実際に勉強して感じたメリットを紹介します。
メリット1.財務諸表を読めるようになる
最大のメリットはこれです。
ビジネス会計検定では、
- 貸借対照表
- 損益計算書
- キャッシュ・フロー計算書
などを読みます。
そして、
- 会社は利益を出しているか
- 財務的な安全性はどうか
- 収益性はどうか
- お金の流れはどうなっているか
- どれくらい効率的に経営しているか
などを分析します。
勉強する前は、
「決算書=数字が大量に並んでいる難しい資料」
に見えるかもしれません。
勉強すると、
「ここを見ると会社の安全性を考えられる」
「この数字とこの数字を比較するのか」
という見方が少しずつわかってきます。
大阪商工会議所も、ビジネス会計検定を「財務諸表を読み解き、ビジネスに活用する力」を学ぶ検定としています。
メリット2.自分の会社を数字で見られるようになる
会社員として働いていても、
自分の会社の業績を詳しく知らない
ということは珍しくありません。
売上はいくらなのか。
利益は出ているのか。
借入金は増えているのか。
現金はどれくらいあるのか。
本業でしっかり利益が出ているのか。
財務諸表を読めるようになると、自分が働いている会社を数字という別の角度から見ることができます。
もちろん、財務諸表だけで会社のすべてがわかるわけではありません。
それでも、
「会社の売上が伸びている」
だけではなく、
「利益はどうなっている?」
「キャッシュはどうなっている?」
と考えられるようになるのは大きいと思います。
メリット3.取引先の企業分析に使える
営業や企業間取引をしている人にも役立ちます。
取引先企業について、
- 売上
- 利益
- 財務状態
- キャッシュ・フロー
などを確認すると、その企業を理解する材料が増えます。
特に上場企業なら決算資料が公開されています。
営業でも、
「この会社はいま何に投資しているのか」
「どの事業が伸びているのか」
「利益率はどう変わっているのか」
といったことを事前に確認できれば、企業研究にも使えます。
ただし、
財務指標だけで「この会社は安全」「この会社は危険」と断定することはできません。
数字はあくまで判断材料のひとつです。
それでも、決算資料をまったく読めない状態より、取引先への理解は深まりやすくなります。
メリット4.企画・営業・管理職でも会計を活かせる
会計というと、
「経理部の人が勉強するもの」
というイメージがあります。
しかし、ビジネス会計検定の公式サイトでも、営業・企画・財務・経理・経営者など幅広いビジネスパーソンへの活用が想定されています。
会社では、
売上。
利益率。
予算。
コスト。
投資。
損益分岐点。
など、さまざまな数字を使います。
管理職になれば、
「売上を増やしてください」
だけではなく、
利益やコストを含めて判断する
場面も増えていきます。
そのため、経理以外の人が会計を勉強する意味も十分にあります。
メリット5.株式投資の企業分析にも使える
ビジネス会計検定では、企業の財務状態や収益性を分析する方法を勉強します。
そのため、株式投資で企業を調べるときの基礎知識にもなります。
たとえば、
- ROE
- ROA
- EPS
- PER
- PBR
など、企業分析や株式投資で見かける指標も学びます。
上場企業の決算資料を読んで、
「利益は増えているのか」
「収益性はどうか」
「財務状態はどうか」
と考えることができるようになります。
ただし、ここは注意が必要です。
ビジネス会計検定に合格したから投資で勝てるようになるわけではありません。
株価は財務諸表だけで決まるものではありません。
企業の将来性。
市場環境。
金利。
景気。
投資家の期待。
さまざまな要因があります。
ビジネス会計検定は、
投資で儲ける方法を学ぶ資格ではなく、企業を数字から分析する基礎を学ぶ資格
と考えた方がいいでしょう。
メリット6.簿記の知識を「使う」勉強ができる
私はこのメリットも大きいと思っています。
簿記では、
財務諸表を作るための知識
を勉強します。
ビジネス会計検定では、
完成した財務諸表を読む・分析する知識
を勉強します。
たとえば簿記を勉強して、
「貸借対照表と損益計算書は作れる」
状態になっても、
「では、この会社は儲かっているの?」
「安全性は?」
「効率性は?」
と聞かれると、別の知識が必要です。
ビジネス会計検定を勉強すると、
簿記で学んだ数字をどう読むのか
まで学べます。
私自身も簿記を勉強した後にビジネス会計検定を勉強したので、両方の知識がつながる感覚がありました。
簿記2級については、簿記2級とは?独学勉強方法と無料のオンライン講座を解説でも詳しく紹介しています。
メリット7.比較的コンパクトに会計分析を学べる
企業分析や財務分析という言葉を聞くと、
「かなり難しい勉強なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし3級・2級であれば、会計系の難関資格のように何年も勉強することを前提とした試験ではありません。
私なら目安として、
- 3級:50~100時間程度
- 2級:100~150時間程度
を見ておけばいいと思います。
もちろん個人差はあります。
それでも、
「仕事をしながら決算書の読み方を体系的に学びたい」
という社会人にとって、挑戦しやすい資格だと思います。
ビジネス会計検定と簿記はどちらが役に立つ?
これは目的次第です。
経理で働きたい
まずは簿記をおすすめします。
仕訳や決算など、経理実務につながりやすい知識を学べるからです。
財務諸表を読めるようになりたい
ビジネス会計検定がおすすめです。
両方学びたい
私は、
簿記 → ビジネス会計検定
をおすすめします。
作り方を理解してから読み方へ進むと、理解しやすいからです。
ただし、ビジネス会計検定は簿記資格がなくても受験できます。
大阪商工会議所も、簿記知識がなくても受験できる検定として案内しています。
そのため、
「仕訳はあまり興味がないけれど、会社の決算書を読めるようになりたい」
という人なら、ビジネス会計検定から始めても構いません。
簿記そのもののメリットについては、簿記は意味ない?何の役に立つ?簿記のメリット5選!も参考にしてください。
ビジネス会計検定は転職に役立つ?
役立つ可能性はあります。
ただし、
資格だけで転職するための資格ではない
と考えた方がいいでしょう。
たとえば、
営業経験+ビジネス会計。
企画経験+ビジネス会計。
経理経験+ビジネス会計。
金融経験+ビジネス会計。
というように、これまでの経験と組み合わせます。
特に面接では、
「ビジネス会計検定2級を持っています」
だけで終わらせるより、
「取引先の決算書を読めるようになるために勉強しました」
「企画業務で会社の収益性を理解するために取得しました」
と説明できた方が資格の意味を伝えやすいでしょう。
履歴書に書いてもいい?
もちろん書いて構いません。
せっかく合格したのであれば、
「ビジネス会計検定試験2級 合格」
などと資格欄に記載すればいいと思います。
「知名度が低いから書くのは恥ずかしい」
と考える必要はありません。
むしろ応募する仕事と関係があるなら、
なぜ取得したのか
を説明できるようにしておきましょう。
ビジネス会計検定はどんな人におすすめ?
特におすすめしたいのは、
- 決算書を読めるようになりたい
- 自分の会社の経営状態を知りたい
- 取引先企業を分析したい
- 営業・企画で数字を使う
- 管理職を目指している
- 経営に興味がある
- 株式投資で企業分析をしたい
- 簿記を取得した後の資格を探している
- 経理・財務の知識を広げたい
という人です。
逆に、
「とにかく転職で知名度の高い会計資格が欲しい」
という目的だけなら、先に簿記を検討した方がいいと思います。
3級と2級はどちらまで取るべき?
初めて会計を勉強するなら3級でも十分意味があります。
3級では、
- 貸借対照表
- 損益計算書
- キャッシュ・フロー計算書
- 基本的な財務分析
を学びます。
一方、
仕事や企業分析へもう少し本格的に使いたいなら2級まで
おすすめします。
2級では、
- 連結財務諸表
- より多くの財務指標
- キャッシュ・フロー分析
- 損益分岐点分析
- 株価関連の分析
などへ範囲が広がります。
私は3級の内容を勉強したうえで、試験自体は2級から受験して合格しました。
受験資格上も、3級に合格してからでなければ2級を受けられないわけではありません。
詳しくは、ビジネス会計検定とは?難易度・合格率・勉強時間・独学方法を合格者が解説で紹介しています。
「数字に弱い人」にも意味がある?
私はむしろ、
数字が苦手だと感じている人にこそ勉強する意味がある
と思います。
ただし、
「資格を取れば数字に強い人間へ生まれ変わる」
という意味ではありません。
会計で扱う数字には、それぞれ意味があります。
売上高。
営業利益。
資産。
負債。
自己資本。
キャッシュ・フロー。
最初は単なる数字に見えても、
「この数字は何を表しているのか」
がわかると読みやすくなります。
ビジネス会計検定は、数学の難問を解く資格というより、
会社の数字の意味を理解して分析する資格
です。
「数学が苦手だから無理」と最初から諦める必要はないと思います。
ビジネス会計検定についてよくある質問
ビジネス会計検定は意味ない?
意味のない資格ではありません。
特に財務諸表を読めるようになりたい人には、かなり目的が明確な資格です。
取っても転職では役に立たない?
資格だけで転職できるとは限りません。
一方、営業・企画・経理・金融などで会計知識を活かせる場合があります。
簿記を持っていれば不要?
不要とは思いません。
簿記は財務諸表を作るための知識、ビジネス会計検定は財務諸表を読む・分析する知識という違いがあります。
株式投資に役立つ?
企業の財務分析を行うための基礎知識として役立ちます。
ただし、資格を取れば投資で利益を出せるようになるわけではありません。
3級と2級ならどちらがおすすめ?
会計初心者なら3級。
ある程度しっかり企業分析まで学びたいなら2級がおすすめです。
いきなり2級を受けられる?
受けられます。
私自身も3級の内容を勉強したうえで、試験は2級から受験しました。
まとめ|「資格名」より「決算書を読めるようになること」に価値がある
ビジネス会計検定が意味ないと言われる理由には、
- 簿記ほど知名度が高くない
- 独占業務がない
- 資格だけで転職できるわけではない
- 資格を取らなくても企業分析は勉強できる
といったものがあります。
確かに、
資格を取っただけで人生が変わるタイプの資格ではありません。
一方で、ビジネス会計検定には、
- 財務諸表を読めるようになる
- 自分の会社を数字で見られる
- 取引先の企業分析に使える
- 営業・企画・管理職でも活かせる
- 株式投資の企業分析に使える
- 簿記の知識をさらに活かせる
- 比較的コンパクトに会計分析を学べる
というメリットがあります。
私自身もビジネス会計検定2級を勉強して、
「簿記とは違う方向から会社の数字を見る資格なんだ」
と感じました。
簿記では、
決算書を作る。
ビジネス会計検定では、
決算書を読む。
この違いがあります。
だから私は、
「簿記を持っているからビジネス会計検定は意味がない」
とは思いません。
むしろ両方を勉強することで、
会社の数字が作られる仕組みと、その数字をどう読み取るか
の両方を学べます。
資格の知名度だけを求めるのであれば、優先順位は高くないかもしれません。
しかし、
「会社の決算書を読めるようになりたい」
という目的があるなら、ビジネス会計検定はかなりわかりやすく役立つ資格だと思います。
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