※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
「ビジネス著作権検定ってどんな資格?」
「上級は難しい?」
「取得すると何かメリットがある?」
「独学でも合格できる?」
このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
私は実際に、ビジネス著作権検定の上級を独学で受験して合格しました。
また、その後は上場企業の企業法務でも働いています。
実際に勉強して感じたのは、
著作権について短期間で体系的に勉強したい人には、かなり使いやすい資格
だということです。
特に、
- 法務
- 知的財産
- 総務
- 広報
- SNS担当
- Web担当
- ライター
- デザイナー
- クリエイター
など、仕事で著作物を扱う人には相性がいいと思います。
この記事では、
- ビジネス著作権検定とは何か
- 上級の試験内容
- 難易度
- 勉強時間
- 上級を取得するメリット
- おすすめテキスト
- 私が実際に行った独学方法
- 知的財産管理技能検定との関係
について、実際の合格経験をもとに解説します。
※この記事は2026年8月時点の試験制度をもとにしています。
- ビジネス著作権検定とは?
- 著作権はどんな仕事にも関係する
- ビジネス著作権検定上級の試験内容
- 自宅から受験できる
- ビジネス著作権検定上級の難易度
- 合格率はどれくらい?
- ビジネス著作権検定上級の勉強時間
- ビジネス著作権検定上級を取得するメリット
- メリット1.著作権を体系的に勉強できる
- メリット2.比較的短期間で勉強できる
- メリット3.仕事で著作物を扱う人に役立つ
- メリット4.履歴書で知識をアピールできる
- メリット5.知的財産管理技能検定2級の受検資格になる
- ビジネス著作権検定上級におすすめのテキスト
- 私が上級に合格した独学方法
- 1.まずテキストを読む
- 2.進んだところまで問題を解く
- 3.解説までしっかり読む
- 4.2周目から苦手分野を重点的に勉強する
- 5.事例問題では登場人物を整理する
- サンプル問題も利用できる
- 過去問・問題集は何周すればいい?
- ビジネス実務法務検定との違い
- ビジネス著作権検定上級はこんな人におすすめ
- 逆におすすめしにくい人
- 2026年度の上級試験日
- ビジネス著作権検定上級についてよくある質問
- まとめ|著作権を短期間で体系的に学びたいならおすすめ
ビジネス著作権検定とは?
ビジネス著作権検定は、サーティファイ著作権検定委員会が実施している、著作権についての知識と活用能力を問う検定試験です。
現在は、
- BASIC
- 初級
- 上級
の3つがあります。
BASICは団体受験のみ。
個人で公開試験を受験する場合には、初級または上級を受験できます。
年齢や学歴などによる制限はなく、いきなり上級から受験することも可能です。
私は初級を受けず、
いきなり上級を受験して合格しました。
著作権はどんな仕事にも関係する
「著作権なんて出版社や音楽会社で働く人だけが知っていればいい」
と思う人もいるかもしれません。
しかし現在は、
ホームページ。
ブログ。
SNS。
YouTube。
写真。
イラスト。
動画。
文章。
ソフトウェア。
資料。
さまざまな著作物を企業や個人が日常的に利用しています。
つまり、
著作権者になる可能性もあれば、他人の著作権を侵害してしまう可能性もある
ということです。
試験実施団体も、著作権について「誰もが権利者・侵害者になりうる権利」と説明しています。
私自身もブログを運営しています。
記事を書く。
画像を使う。
引用する。
このような行為にも著作権が関係します。
その意味では、著作権は一部の専門職だけが知っていればいい法律ではありません。
ビジネス著作権検定上級の試験内容
2026年現在、上級の試験内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | リモートWebテスト |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 40問 |
| 出題形式 | 多肢選択式 |
| 合格基準 | 得点率70%以上 |
| 受験料 | 8,700円(税込) |
上級では単純な著作権法の知識だけではなく、
具体的な事例から著作権上の問題を発見し、どう考えるか
という応用力も問われます。
自宅から受験できる
現在の公開試験は、
リモートWebテストによる在宅・在社受験
です。
受験には、
- インターネット環境
- PCまたはタブレット
- スマートフォン
- スマートフォンスタンド
- 静かな個室
などが必要です。
試験会場まで行く必要がないため、社会人にとってはかなり受験しやすい試験になっています。
ビジネス著作権検定上級の難易度
上級という名前を見ると、
「かなり難しい資格なのでは?」
と思うかもしれません。
私が実際に受験した感想としては、
しっかり勉強すれば独学でも十分合格できる試験
だと思います。
ただし、
「著作権について何となく知っている」
くらいでは厳しいでしょう。
上級では、
- 著作物とは何か
- 著作者とは誰か
- 著作者人格権
- 著作財産権
- 著作権の制限
- 保護期間
- 著作権の譲渡
- 著作物の利用
- 契約
- 著作権侵害
- 著作権に関する条約
- 関連する法律
などを勉強します。
さらに、一つの知識をそのまま聞く問題だけではなく、
複数の論点が関係する具体的な事例問題
も出題されます。
だからこそ、単語だけの丸暗記ではなく、
「このケースでは誰にどんな権利があるのか」
を考える練習が重要です。
合格率はどれくらい?
サーティファイが公表している2025年度の平均合格率は、
70.5%
です。
ただし、この数字はビジネス著作権検定全体の平均として公表されているもので、上級だけの合格率ではありません。
そのため、
「上級の合格率が70.5%」
と考えないようにしましょう。
とはいえ、司法試験などの法律系難関資格と同じような試験ではありません。
試験範囲をしっかり勉強すれば、独学でも十分に合格を狙えると思います。
ビジネス著作権検定上級の勉強時間
元の記事では、
「公式の勉強時間は約60時間」
と紹介していました。
現在の公式情報では、
- BASIC:10時間
- 初級:15時間
- 上級:45時間
が目安とされています。
ただし上級45時間は、
初級レベルを身につけた後に必要となる学習時間の目安
です。
つまり、完全な初心者が上級まで勉強するなら、
初級15時間+上級45時間=約60時間
という考え方になります。
元の記事で「約60時間」と紹介していたのは、大きく外れていたわけではありません。
私自身も、ビジネス著作権検定上級は、
比較的短い勉強時間で著作権を体系的に学べる資格
だと思っています。
もちろん、
法律を勉強した経験。
仕事で著作権を扱っているか。
によって必要時間は変わります。
ビジネス著作権検定上級を取得するメリット
私が考える主なメリットは次のとおりです。
メリット1.著作権を体系的に勉強できる
一番のメリットはこれです。
著作権について検索すると、
「画像を転載していい?」
「引用なら使える?」
「SNSへ投稿していい?」
といった個別の情報は大量に出てきます。
しかし、それだけを読んでいると、
著作権法全体がどういう仕組みになっているのか
がわかりにくいです。
ビジネス著作権検定では、
- 著作物
- 著作者
- 著作者人格権
- 著作財産権
- 権利制限
- 保護期間
- 契約
- 権利侵害
などを順番に勉強します。
そのため、
点ではなく線で著作権を理解できる
ようになります。
これは実際に勉強して大きなメリットだと思いました。
メリット2.比較的短期間で勉強できる
先ほど説明したとおり、公式の学習時間の目安は、
初級15時間。
上級45時間。
です。
完全な初心者から上級まででも、目安として合計約60時間です。
数百時間、数千時間を必要とする法律系資格と比べると、かなりコンパクトです。
そのため、
「著作権だけ集中的に勉強したい」
という人には使いやすい資格だと思います。
メリット3.仕事で著作物を扱う人に役立つ
著作権は、
- 法務
- 知的財産
- 広報
- マーケティング
- SNS運用
- Web制作
- 出版
- デザイン
- ライティング
- 動画制作
など幅広い仕事に関係します。
たとえば企業のSNS担当者なら、
「ネットで見つけた画像をそのまま使っていいのか?」
という問題があります。
Web担当者なら、
文章。
画像。
写真。
イラスト。
動画。
などを日常的に扱います。
企業法務で働く場合も、著作権に関する契約や相談が発生することがあります。
試験実施団体も、法務・知財だけでなく、コンテンツ制作者やコンテンツ利用企業など幅広い層を受験対象として挙げています。
企業法務で働き始めた人におすすめの資格については、企業法務・法務部員1年目が取得するべきおすすめの資格でも紹介しています。
メリット4.履歴書で知識をアピールできる
ビジネス著作権検定に合格したからといって、
資格だけで転職できるわけではありません。
ただし、
著作権を扱う仕事へ応募するのであれば、
「著作権について体系的に勉強したこと」
を示す材料にはできます。
特に、
- 法務
- 知財
- 出版
- コンテンツ
- 広報
- Web
- SNS
などなら、取得理由を説明しやすいでしょう。
資格欄に書くだけではなく、
なぜ著作権を勉強したのか
まで説明できると、資格を取得した意味が伝わりやすくなります。
メリット5.知的財産管理技能検定2級の受検資格になる
これは上級を取得する大きなメリットです。
ビジネス著作権検定上級に合格すると、知的財産管理技能検定2級の受検資格の一つを満たすことができます。
実務経験がなくても、上級合格を受検資格として2級へ進むことができます。
知的財産管理技能検定は、
国家検定
です。
著作権だけではなく、
- 特許
- 商標
- 意匠
- 契約
- 知的財産管理
などへ勉強範囲が広がります。
そのため、
ビジネス著作権検定上級 → 知的財産管理技能検定2級
という流れもおすすめです。
私自身も知的財産管理技能検定を受験しています。
詳しくは、知的財産管理技能検定のメリット!難易度・勉強方法・勉強時間は?で紹介しています。
ビジネス著作権検定上級におすすめのテキスト
私が実際に使ったのは、
「ビジネス著作権検定テキスト 初級・上級 瞬解テキストシリーズ」
です。
元の記事でも紹介していました。
この教材を使って、私は上級に合格しました。
ただし著作権法は改正されます。
そのため、これから受験する人は、
受験年度の法改正に対応している教材か必ず確認
してください。
2026年4月から2027年3月末までの試験では、2026年1月1日時点で施行されている法令を基準に出題すると公式に案内されています。
古い中古本を買う場合は特に注意しましょう。
私が上級に合格した独学方法
私が勉強したときは、
テキストでのインプット:問題演習でのアウトプット=6:4
くらいを意識していました。
ビジネス著作権検定は、著作権法そのものを理解することが重要です。
そのため、問題だけを大量に解くというより、
テキストを読んで制度を理解する時間を少し多めに取った
ということです。
1.まずテキストを読む
最初にテキストを読みます。
ただし、
1周目ですべてを完璧に理解しようとはしません。
著作権法では、
公衆送信権。
翻案権。
同一性保持権。
二次的著作物。
著作隣接権。
など、初めて聞く言葉がたくさん出てきます。
そこで一つずつ完全に暗記しようとすると進まなくなります。
まず、
「著作権にはこういう仕組みがあるんだ」
と全体像をつかみます。
2.進んだところまで問題を解く
テキストを全部読んでから問題を解くのではなく、
勉強したところまで適宜問題を解く
ようにしました。
テキストを読む。
↓
問題を解く。
↓
間違える。
↓
テキストへ戻る。
この繰り返しです。
3.解説までしっかり読む
問題演習で大切なのは、
正解したかどうかだけを見ることではありません。
なぜこの答えになるのか。
他の選択肢はなぜ違うのか。
まで確認します。
たまたま正解した問題もあるからです。
解説を読んでもわからなければ、テキストへ戻ります。
4.2周目から苦手分野を重点的に勉強する
1周目が終わったら、
苦手な分野を重点的に勉強
しました。
人によって、
- 著作者人格権
- 著作権の制限
- 保護期間
- 契約
- 著作権侵害
など、苦手なところは違います。
すでに理解している部分へ同じ時間をかけるより、
間違えるところに時間を使う
方が効率的です。
5.事例問題では登場人物を整理する
上級では具体的な事例も出題されます。
そのとき私は、
誰が著作者なのか
誰が著作権者なのか
誰が何をしたのか
を整理して考えるようにしていました。
著作権法は、
「○○権とはこういうもの」
だけ暗記しても、事例問題になると迷うことがあります。
具体的な場面へ当てはめて考えることが重要です。
サンプル問題も利用できる
現在、公式サイトでは、
BASIC・初級・上級それぞれのサンプル問題
が公開されています。
受験するか迷っている人は、まず上級の問題を見てみるのもおすすめです。
「これなら勉強すればいけそう」
「思ったより難しい」
と、実際の難易度をイメージできます。
過去問・問題集は何周すればいい?
「3周すれば合格」
「5周しなければダメ」
と回数を決める必要はないと思います。
私がおすすめするのは、
間違える問題が減るまで繰り返す
ことです。
1回で理解できた問題を何度も解くより、毎回間違える問題を重点的に復習します。
重要なのは、
問題集を何周したかではなく、本番で答えられるか
です。
資格試験の過去問の使い方については、過去問を繰り返すだけで資格試験は合格できるのか?でも詳しく紹介しています。
ビジネス実務法務検定との違い
法律系のビジネス資格として、
ビジネス実務法務検定
もあります。
違いを簡単にいうと、
ビジネス実務法務検定
企業活動に関係する法律を幅広く学ぶ。
ビジネス著作権検定
著作権に絞って深く学ぶ。
という違いがあります。
企業法務を目指すなら、
ビジネス実務法務検定で幅広く法律を勉強する
↓
ビジネス著作権検定で著作権を深く勉強する
という組み合わせもおすすめです。
ビジネス実務法務検定は意味ない?役立つ7つのメリットを法務経験者が解説でも、企業で法律を学ぶメリットを紹介しています。
ビジネス著作権検定上級はこんな人におすすめ
特におすすめしたいのは、
- 企業法務で働いている
- 知的財産に関わっている
- 広報・SNSを担当している
- ブログやWebサイトを運営している
- ライターとして文章を書く
- 写真・動画・イラストを扱う
- 出版・広告・コンテンツ業界で働く
- 知的財産管理技能検定2級を目指している
- 著作権を体系的に勉強したい
という人です。
現在は生成AIで文章・画像などを作る場面も増えています。
技術が変わっても、
「著作物とは何か」「誰にどんな権利があるのか」
という基本を知っておくことは重要です。
逆におすすめしにくい人
一方、
- 資格だけで転職したい
- 独占業務ができる資格が欲しい
- 著作権にまったく関わらない
- 資格手当だけを目的にしている
という人には、優先順位が低い場合があります。
ビジネス著作権検定には独占業務があるわけではありません。
資格そのものより、
勉強して得た著作権の知識を使うこと
に価値がある資格だと思います。
2026年度の上級試験日
2026年8月時点で、次に予定されている上級の公開試験は、
2026年11月8日
です。
2026年8月2日の第68回と2027年2月14日の第70回は、初級のみで上級の実施はありません。
受験する場合は、必ず公式サイトで最新の日程と申込期間を確認してください。
ビジネス著作権検定上級についてよくある質問
上級はいきなり受験できる?
できます。
初級へ合格していなくても上級を受験できます。
上級の試験時間は?
90分です。
問題数は?
40問です。
合格点は?
得点率70%以上で合格です。
受験料はいくら?
2026年現在、8,700円(税込)です。
独学でも合格できる?
十分可能だと思います。
私自身も独学で上級に合格しました。
勉強時間は?
公式の目安は、初級15時間・上級45時間です。
上級45時間は初級レベルを身につけた後の目安なので、完全な初心者なら合計約60時間が一つの目安になります。
知的財産管理技能検定2級につながる?
つながります。
ビジネス著作権検定上級合格は、知的財産管理技能検定2級の受検資格の一つです。
まとめ|著作権を短期間で体系的に学びたいならおすすめ
ビジネス著作権検定上級についてまとめると、
- 著作権に特化した検定試験
- 初級を飛ばして上級から受験できる
- リモートWebテストで受験
- 試験時間90分
- 40問
- 得点率70%以上で合格
- 受験料8,700円
- 独学でも十分合格を狙える
- 公式の学習時間目安は初級15時間+上級45時間
- 私は「瞬解テキストシリーズ」を使って合格した
- テキストと問題演習を6:4程度で勉強した
- 法務・知財・広報・SNS・Web・クリエイターなどと相性がいい
- 知的財産管理技能検定2級の受検資格にもなる
という資格です。
私自身、実際に受験して一番良かったと思うのは、
著作権についてバラバラに知っていた知識を、一度体系的に整理できたこと
です。
著作権は身近です。
文章を書く。
写真を載せる。
画像を使う。
SNSへ投稿する。
動画を作る。
会社で資料を作る。
普通に生活・仕事をしているだけでも、著作物を利用する場面があります。
しかし身近だからこそ、
「これくらいなら大丈夫だろう」
と感覚で判断してしまいがちな分野でもあります。
だから一度、
著作物とは何か。
誰が著作者なのか。
どんな権利があるのか。
どんな場合なら利用できるのか。
を体系的に勉強しておく意味があります。
法律系資格の中では比較的短期間で挑戦できます。
「著作権についてちゃんと勉強してみたい」
という人には、ビジネス著作権検定上級はおすすめできる資格だと思います。
※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

