※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
資格試験の勉強を始めるとき、
「独学で勉強するか、予備校・通信講座を利用するか」
で迷う人は多いと思います。
独学なら費用を抑えられる。
講座なら講義を受けられる。
それぞれにメリットがあります。
私自身、これまでさまざまな資格試験を受験してきましたが、
独学で勉強した資格もあれば、通信講座を利用した資格もあります。
その経験から感じるのは、
「独学と講座のどちらが優れているか」ではなく、「その試験と自分にどちらが合っているか」が重要
ということです。
この記事では、
- 試験の難易度
- 費用
- 自己管理できるか
- 勉強時間
- 質問・解説が必要か
という5つの基準から、独学と予備校・通信講座のどちらを選べばいいのか考えていきます。
結論|独学か講座かは5つの基準で決めよう
最初に結論です。
独学がおすすめな人
- 市販教材だけで十分対策できる試験
- できるだけ費用を抑えたい
- 自分で勉強計画を立てられる
- テキストを読んで理解するのが苦にならない
- 過去問や問題集を自分で繰り返せる
予備校・通信講座がおすすめな人
- 難関資格へ挑戦する
- 初めて勉強する分野で理解しにくい
- 自分で勉強計画を作るのが苦手
- 何をどこまで勉強すればいいのかわからない
- 講義で説明してもらった方が理解しやすい
- 一度独学で不合格になっている
ただし、
独学か講座かの二択にする必要もありません。
たとえば、
基本は市販教材で独学する。
↓
理解できない部分だけ動画講義を利用する。
↓
直前期だけ模試を受ける。
という組み合わせもできます。
資格試験ごとに最も効率のいい方法を選びましょう。
独学と予備校・通信講座の違い
まず、それぞれの特徴を簡単に比較します。
| 独学 | 予備校・通信講座 | |
|---|---|---|
| 費用 | 比較的安い | 比較的高い |
| 教材選び | 自分で選ぶ | 基本的に用意される |
| 学習計画 | 自分で作る | カリキュラムがある |
| 講義 | 基本的になし | あり |
| 質問 | 自分で調べる | 講座によって対応あり |
| 自由度 | 高い | カリキュラムによる |
| 自己管理 | 必要 | 独学よりしやすい場合がある |
独学の最大のメリットは、
安く、自由に勉強できること。
講座の大きなメリットは、
教材・講義・学習順序などが最初から用意されていること。
です。
この違いを踏まえて、自分にはどちらが必要か考えてみましょう。
判断基準1|試験の難易度
まず考えたいのが、
受験する資格試験の難易度
です。
資格試験といっても難易度は大きく違います。
短期間の勉強で合格を目指せる資格もあれば、何百時間、場合によってはそれ以上の学習が必要になる資格もあります。
比較的取り組みやすい試験なら独学から考える
市販のテキストや問題集が充実していて、試験範囲もそれほど広くないのであれば、まず独学を検討していいと思います。
わざわざ高額な講座を申し込まなくても、
テキスト+問題集
で十分合格を狙える試験はあります。
特に、
「資格試験の勉強に慣れている」
「過去問を自分で回せる」
という人なら、独学でも困らない可能性があります。
難関資格ほど講座のメリットは大きくなる
一方、試験範囲が広く、理解が難しい資格になるほど、
講義を受けるメリット
は大きくなります。
難しい論点を自分で何時間も調べるより、講師の説明を聞いた方が早く理解できることもあります。
また、
「どこが重要なのか」
「何を優先して覚えるのか」
という情報が整理されているのも講座のメリットです。
ただし、
難関資格=必ず予備校
という意味ではありません。
行政書士や宅建などでも独学合格者はいます。
実際に私は宅建について独学で勉強しています。
具体的な方法は、宅建に独学で合格した勉強法|一度落ちた私のスケジュールと過去問の使い方で紹介しています。
判断基準2|資格取得に使えるお金
次に現実的な問題が、
費用
です。
独学なら、
- テキスト
- 問題集
- 過去問題集
- 模試
などを購入する程度で済むことがあります。
一方、予備校・通信講座では受講料が必要です。
資格によっては、この差がかなり大きくなります。
お金をかければ合格できるわけではない
ここは重要です。
高額な講座へ申し込んだからといって、自動的に合格できるわけではありません。
講義を申し込んでも、
見ない。
問題を解かない。
復習しない。
のであれば意味がありません。
逆に、市販教材をしっかり使い切ることができれば、独学でも合格できる試験はあります。
そのため、
「高い講座ほど合格しやすい」
と単純に考えない方がいいでしょう。
お金で時間を買うという考え方もある
一方で、講座を利用することには、
自分で調べる時間を減らせる
というメリットがあります。
独学では、
どの教材を使う?
どこまで勉強する?
この論点は重要?
この説明が理解できない。
といったことを自分で調べなければなりません。
講座によって整理された教材や講義が用意されていれば、その時間を問題演習などに使えます。
つまり、
講座代を「時間を買うための費用」と考える
こともできます。
判断基準3|自分で勉強を管理できるか
私は、独学か講座かを決めるうえで、
自己管理できるか
はかなり重要だと思います。
独学では、
何月までにテキストを終わらせる。
何月から過去問を始める。
何周する。
模試はいつ受ける。
苦手科目をいつ復習する。
といったことを全部自分で決めます。
これが苦にならない人なら独学との相性はいいでしょう。
「勉強しなきゃ」が続かない人は講座も検討する
独学の怖いところは、
誰にも何も言われないこと
です。
今日は疲れたからやめる。
明日からやる。
今週は忙しい。
来月から本気を出す。
としているうちに試験日が近づいてきます。
講座を利用すれば必ず勉強できるわけではありませんが、
カリキュラムという道筋がある
だけでも勉強を進めやすくなる人はいます。
自分で学習スケジュールを作るのが苦手なら、講座のメリットは大きくなります。
判断基準4|使える勉強時間
意外と重要なのが、
合格までに使える時間
です。
たとえば、
「1年後の試験へ向けてゆっくり勉強できる」
のであれば、独学で試行錯誤する余裕があります。
一方、
「試験まであと3ヶ月しかない」
「会社から今年中に取るように言われている」
という場合には効率が重要になります。
時間がない人ほど講座が向く場合がある
独学で一番時間がかかりやすいのは、
理解できないところで止まってしまうこと
です。
テキストを読む。
↓
わからない。
↓
ネットで調べる。
↓
違う説明を読む。
↓
さらにわからなくなる。
ということもあります。
講義なら、最初から順序立てて説明してもらえるため、理解までの時間を短縮できる場合があります。
逆に、文章を読めばすぐ理解できる人なら、
講義を見る方が時間がかかる
こともあります。
このあたりは自分の勉強スタイルとの相性も重要です。
判断基準5|質問や解説が必要か
独学では、基本的に分からないことを自分で解決します。
テキスト。
解説。
公式情報。
インターネット。
などを調べながら進めます。
それが苦にならない人なら問題ありません。
一方、
「理解できないところを人に質問したい」
という人は、質問対応がある講座を選ぶメリットがあります。
ただし、すべての通信講座で自由に質問できるわけではありません。
回数制限。
質問対象。
回答方法。
質問対応の有無。
などは講座によって違います。
質問環境を重視するなら、申し込む前に確認しておきましょう。
一度独学で落ちたなら勉強方法を変えるのもあり
私は、
一度不合格になった人ほど、独学か講座かをもう一度考えてほしい
と思います。
不合格だったからといって、
「あと100時間勉強すればいい」
とは限りません。
原因が、
勉強時間不足。
教材選び。
理解不足。
問題演習不足。
スケジュール管理。
など、別のところにある可能性があります。
同じ方法をそのまま1年間繰り返すより、
前回何がダメだったのかを分析して勉強方法を変える
方が重要です。
私自身、行政書士試験では一度不合格を経験しています。
その失敗については、行政書士試験に落ちた原因3つ|一度不合格→翌年合格した私の失敗談で詳しく紹介しています。
独学と講座を組み合わせてもいい
独学か講座かで悩むと、
「どちらか一方を選ばなければならない」
と思いがちです。
しかし、そんなことはありません。
たとえば、
パターン1
市販テキスト+問題集で独学
↓
直前だけ模試を受ける
パターン2
基本は独学
↓
理解できない科目だけ動画講義を利用する
パターン3
通信講座でインプット
↓
問題演習は市販問題集も追加する
パターン4
無料動画や無料講座で試してみる
↓
合わなければ有料講座へ切り替える
という方法もあります。
合格することが目的なので、勉強方法にこだわりすぎる必要はありません。
自分が点を取れる方法を組み合わせればいいと思います。
認知特性も「参考の一つ」にはなる
人によって、
文章を読む方が理解しやすい。
図やイラストがある方が理解しやすい。
人から説明を聞く方が頭に入りやすい。
など、勉強しやすい方法には違いがあります。
そのため、
自分がどんな教材を使うと勉強しやすいか
を考えること自体は大切です。
私は以前、この点を「本田40式認知特性テスト」を使って考えていました。
ただし、
認知特性だけで「あなたは独学」「あなたは講座」と決める必要はありません。
あくまで教材選びや勉強方法を考える材料の一つです。
本田40式認知特性テストについては、本田40式認知特性テストとは?6タイプ別におすすめの勉強法を解説で詳しく紹介しています。
試験の難易度。
費用。
自分の生活。
これまでの勉強経験。
などと合わせて判断してください。
独学を選んだ人の勉強方法
独学を選ぶなら、
教材を増やしすぎないこと
をおすすめします。
基本的には、
1冊の基本テキスト。
1冊の問題集・過去問題集。
必要に応じて模試。
くらいから始めても十分です。
次々と教材を買うより、
一度決めた教材を繰り返す方が重要
だと思います。
特に過去問が公開されている試験では、早い段階から問題を確認しましょう。
具体的な過去問の使い方については、資格試験は過去問を繰り返すだけで合格できる?効果的な使い方を解説で詳しく解説しています。
講座を選ぶときのポイント
予備校や通信講座を使うと決めた場合でも、
有名だから
という理由だけで選ばない方がいいでしょう。
確認したいのは、
- 講義が自分に合うか
- 教材が見やすいか
- スマートフォンで勉強できるか
- 倍速再生できるか
- 問題演習が充実しているか
- 質問制度が必要なら利用できるか
- 受講料に納得できるか
などです。
無料体験やサンプル講義があるなら、申し込む前に試してみることをおすすめします。
講師との相性もあります。
口コミだけで決めず、
「自分がこの講義を何十時間も見続けられるか」
という視点でも確認しましょう。
資格によって勉強方法を変えていい
私は、
すべての資格を同じ方法で勉強する必要はない
と思っています。
ある資格は独学。
ある資格は通信講座。
ある資格はほぼ問題演習だけ。
ということがあって構いません。
試験範囲。
難易度。
自分が持っている予備知識。
試験までの時間。
によって最適な方法は変わるからです。
まだ受験する資格自体を決めていない人は、資格の一覧が見られるおすすめ本|バックオフィスで役立つ資格も紹介から探してみてください。
独学か予備校・通信講座かについてよくある質問
資格試験は独学でも合格できる?
資格によります。
市販教材が充実している試験で、自分で学習管理できるのであれば独学でも十分合格を目指せます。
一方、難関資格や初めて勉強する分野では、講座を利用した方が効率的な場合もあります。
通信講座を使った方が合格率は高くなる?
講座を利用すれば必ず合格できるわけではありません。
最終的には、自分で勉強し、問題を解き、本番で合格点を取る必要があります。
講座は、
合格するための勉強を効率化する道具
と考えるくらいがいいと思います。
独学の一番のメリットは?
費用を抑えやすく、自分のペースで勉強できることです。
得意な分野は早く進み、苦手な分野に時間を使うこともできます。
講座の一番のメリットは?
教材やカリキュラムが整理されており、
「何をどう勉強するか」を自分で一から考える負担を減らせること
だと思います。
初めて資格試験を受けるなら講座の方がいい?
必ずしもそうではありません。
比較的取り組みやすい資格なら、まず市販教材を見て、
「これなら自分で勉強できそうか」
を確認してから決めてもいいでしょう。
独学で一度落ちたら講座を使うべき?
必須ではありません。
ただし、同じ勉強方法を続ける前に、
なぜ不合格だったのか
を確認してください。
理解不足や学習管理が原因なら、講座へ切り替えることも有効な選択肢です。
まとめ|独学か講座かではなく「合格しやすい方法」を選ぼう
今回は、資格試験を、
独学で勉強するか、予備校・通信講座を利用するか
について考えてきました。
判断するときは、
- 試験の難易度
- 費用
- 自己管理できるか
- 使える勉強時間
- 質問・解説が必要か
の5つを考えてみてください。
独学には、
安く、自分のペースで勉強できる
というメリットがあります。
一方、講座には、
教材・講義・カリキュラムを利用して効率的に勉強できる
というメリットがあります。
どちらにも長所があります。
そして、
独学と講座を組み合わせても構いません。
資格試験で大切なのは、
「独学で合格した」
「有名予備校を使った」
ということではありません。
本番で合格点を取ることです。
自分が一番勉強を続けやすく、合格点まで到達しやすい方法を選んでください。
勉強方法を決めたら、次は資格試験は過去問を繰り返すだけで合格できる?効果的な使い方を解説で、実際の問題演習の進め方を考えていきましょう。
※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

