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フリーターだった私が企業法務を目指して行政書士試験を選んだ4つの理由

行政書士

※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

「フリーターから社会復帰したい」

「でも、今さら普通に就職活動をしても採用される気がしない」

「何か武器になるものを身につけたい」

私はかつて、そんなことを考えていました。

私の経歴は、

大学へ進学。

新卒で就職。

8か月ほどで退職。

フリーター・日雇い生活。

という状態でした。

いわゆる、きれいな職歴とはいえません。

フリーター生活は約3年間続きました。

その中で、

「このままではまずい。何とかして社会復帰しなければ」

と考え、私が選んだのが行政書士試験でした。

その後、行政書士試験に合格。

そして実際に、未経験から上場企業の法務部へ転職することができました。

現在はさらに行政書士として独立しています。

今振り返ると、行政書士試験を選んだことは、私の人生にとってかなり大きな分岐点だったと思います。

では、なぜ当時フリーターだった私が行政書士試験を選んだのでしょうか。

理由は大きく4つあります。

  1. 確固たるスキルを持つ専門職へ就職したかった
  2. めちゃくちゃな経歴でも就職活動で使える武器が欲しかった
  3. 将来さらにスキルを広げられる資格を選びたかった
  4. 行政書士試験で学ぶ法律が企業法務でも活かせると考えた

この記事では、当時の私が行政書士試験を選んだ理由と、その選択が実際に企業法務への転職へどうつながったのかをお伝えします。

フリーターから社会復帰するために資格を取ろうと思った

私は新卒で入った会社を短期間で辞めました。

その後はフリーターとして働いていました。

そのころの私には、

「次に何をしたいのか」

という明確な目標もありませんでした。

ただ、一つだけ強く思っていたことがあります。

次に就職するなら、何か専門性のある仕事がしたい。

ということです。

新卒で働いていたころ、自分の仕事に対して、

「自分でなくてもできるのではないか」

という感覚を持っていました。

もちろん、世の中には資格がなくても高い専門性を持つ仕事はたくさんあります。

しかし当時の私は、

経験もない。

職歴にも自信がない。

何か専門的なスキルを持っているわけでもない。

という状態でした。

そこで、

資格を取って専門知識を身につける

という方法に魅力を感じるようになりました。

理由1.確固たるスキルを持つ専門職へ就職したかった

最初の理由は、

専門職として働きたかったから

です。

フリーターだった私は、

「もう一度普通に就職して、また同じように辞めてしまったらどうしよう」

という不安がありました。

そこで、

何か一つ、自分の軸になるスキルが欲しい

と思うようになりました。

営業なら営業。

会計なら会計。

ITならIT。

法律なら法律。

何でもいいので、

「私はこれを勉強してきました」

と言えるものが欲しかったのです。

そうしていろいろな資格を調べる中で、法律系資格に興味を持つようになりました。

理由2.めちゃくちゃな経歴でも就職活動で使える武器が欲しかった

当時の私には、就職活動でアピールできるものがほとんどありませんでした。

短期離職。

フリーター。

日雇い。

職歴だけを見れば、企業から高く評価されるとは考えにくい状態です。

だから、

過去の経歴とは別に、新しく評価してもらえるものを作りたい

と思いました。

そこで資格です。

資格試験には、

年齢。

これまでの勤務先。

正社員だった期間。

などに関係なく、試験に合格すれば結果として残るという特徴があります。

特に行政書士試験は、年齢・学歴・国籍などにかかわらず受験できます。

当時の私にとって、

過去の経歴に関係なく挑戦できる

という点は魅力的でした。

もちろん、

行政書士試験へ合格すれば就職できる

という意味ではありません。

資格だけで、それまでの経歴が全部リセットされるわけでもありません。

実際の就職活動では、応募書類を書いて、面接を受けて、自分を採用してくれる企業を探す必要があります。

それでも私にとって行政書士試験合格は、

「フリーターだった期間に何をしていたのか」

を説明するための大きな材料になりました。

「ただフリーターをしていました」

ではなく、

「働きながら法律を勉強し、行政書士試験に合格しました」

と言えるようになったのです。

この差は、私にとってかなり大きかったと思います。

「○○士」という資格にも魅力を感じた

当時の私は単純に、

「○○士と名乗れる資格ってかっこいいな」

とも思っていました。

弁護士。

税理士。

司法書士。

行政書士。

資格を取ることで明確な肩書が得られるというのは、何も持っていなかった当時の私には魅力的に見えました。

もちろん、資格は肩書だけ取ればいいものではありません。

しかし、

「何か一つ専門分野を持ちたい」

と考えていた私にとって、士業資格はわかりやすい目標でした。

なぜ行政書士だったのか?

法律系資格にはいろいろあります。

では、なぜ私はその中で行政書士試験を選んだのでしょうか。

一番大きかったのは、

複数の基本的な法律を一度に勉強できる

と思ったからです。

行政書士試験では、

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法・会社法
  • 基礎法学

などを勉強します。

さらに現在の試験では、行政書士業務に関する基礎知識として、情報通信や個人情報保護なども出題範囲に含まれています。

つまり、

一つの法律だけではなく、法律学習の土台になる複数分野を勉強できる

試験です。

当時の私は、

「まず法律の基本を広く勉強して、その後に進む方向を決めればいいのではないか」

と考えました。

行政書士になるかもしれない。

企業で法律を使う仕事に就くかもしれない。

別の法律系資格へ進むかもしれない。

その時点では将来を一つに決める必要はありませんでした。

だから、

最初の法律資格として行政書士試験を選びました。

理由3.将来さらにスキルを広げられる資格を選びたかった

私は一つ資格を取って終わりではなく、

そこからさらに知識を増やしていける資格

を選びたいと考えていました。

法律系資格には、

  • 宅建士
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 社会保険労務士
  • 知的財産管理技能士

などがあります。

もちろん、それぞれ試験範囲も業務も異なります。

「行政書士を取れば、そのまま簡単に他資格も取れる」

という意味ではありません。

ただし、民法など複数の資格で重なる法律があります。

一度法律の勉強方法を身につければ、

次の資格へ挑戦するときにも完全なゼロからではない

と考えました。

実際、私はその後、

宅建士。

ビジネス実務法務検定。

知的財産管理技能検定。

ビジネス著作権検定。

など、複数の資格を勉強しました。

行政書士試験を通じて法律を勉強した経験は、その後の資格学習でも役立ちました。

「行政書士×別資格」という考え方にも魅力を感じた

当時の私は、

資格を掛け合わせる

という考え方にも魅力を感じていました。

たとえば、

行政書士+宅建士。

行政書士+知的財産。

行政書士+企業法務。

というように、知識を増やしていけば自分の専門性も広がるのではないかと思ったのです。

資格を大量に取れば自動的に価値が高くなるわけではありません。

今なら、

資格の数より、実際にどう使うかの方が重要

だと思っています。

それでも最初の資格として、

その後の勉強へつなげやすいものを選んだことは良かったと思います。

理由4.行政書士試験で学ぶ法律が企業法務でも活かせると気づいた

行政書士試験を勉強しているうちに、

私は別の選択肢に気づきました。

それが、

企業法務

です。

企業法務について調べると、

企業の中で、

  • 契約書を作成・審査する
  • 各部署から法律相談を受ける
  • コンプライアンスに対応する
  • 会社法関係の業務を行う
  • 知的財産を管理する
  • 法改正を調査する

などの仕事をすることがわかりました。

私は、

「これなら行政書士試験で勉強している法律を使えるのでは?」

と思ったのです。

行政書士試験で勉強する法律と、企業法務で必要となる法律が完全に同じというわけではありません。

行政法は行政書士試験では非常に重要ですが、一般企業の法務で日常的に行政法ばかり使うわけではありません。

逆に企業法務では、

労働法。

知的財産法。

競争法。

各種業法。

など、行政書士試験では本格的に扱わない法律もあります。

それでも、

民法や商法・会社法など、企業法務の土台にもなる法律を行政書士試験で学べる

ことに魅力を感じました。

企業法務の具体的な仕事内容については、企業法務とは?仕事内容・役割を未経験者向けにわかりやすく解説でも詳しく紹介しています。

「行政書士資格があれば法務になれる」わけではない

ここは重要です。

行政書士試験に合格したからといって、

企業法務へ自動的に就職できるわけではありません。

企業法務になるために行政書士資格が必須なわけでもありません。

むしろ、企業法務という仕事そのものについては、特定の資格が法律上必要とされているわけではありません。

実務経験。

法律知識。

業界知識。

コミュニケーション能力。

問題発見能力。

こうしたものが必要になります。

行政書士試験は、

企業法務へ入るための「可能性を高める一つの材料」

と考えた方がいいと思います。

私の場合、その材料がうまく機能しました。

実際に行政書士試験合格後、上場企業の法務へ転職できた

結果として私は行政書士試験へ合格しました。

その後、就職活動を開始。

条件はかなり広く設定しました。

業界にはこだわらない。

上場企業にもこだわらない。

給料にも強くこだわらない。

まずは、

「未経験でも法律を扱う仕事へ入る」

ことを優先しました。

そして最終的に、

未経験から上場企業の法務部へ転職することができました。

この経験については、行政書士試験合格後、上場企業法務に未経験で転職・再就職した件で詳しく書いています。

行政書士試験に合格しただけで転職できたわけではありません。

求人を探す。

応募する。

落ちる。

また応募する。

そういう転職活動も当然必要でした。

それでも、

行政書士試験合格という武器がなければ、私はそもそも企業法務へ応募しようと思えなかった

可能性が高いです。

資格は採用を保証してくれません。

でも私の場合は、

人生の次の選択肢へ進むためのきっかけ

になりました。

行政書士試験の勉強そのものが面接で使える材料になった

行政書士試験のメリットは、

「合格」という結果だけではありませんでした。

法律を勉強したこと自体も、企業法務を志望する理由につながりました。

たとえば、

「なぜ法務を希望するのですか?」

と聞かれたときに、

「行政書士試験の勉強を通じて法律に興味を持ち、この知識を企業の中で使う仕事をしたいと考えた」

という説明ができます。

過去に法務経験がなくても、

なぜ突然法務を目指しているのか

というストーリーを作ることができました。

これは未経験転職ではかなり重要だったと思います。

行政書士試験を「就職資格」として過大評価するのはおすすめしない

ここまで読むと、

「じゃあ行政書士試験に合格すれば未経験から法務へ行けるんだ」

と思うかもしれません。

私はそこまでは言えません。

私が転職できたのは一つの実例です。

企業。

年齢。

これまでの職歴。

転職市場。

面接。

タイミング。

さまざまな条件によって結果は変わります。

また行政書士試験は簡単な試験ではありません。

2025年度試験でも、合格率は14.54%でした。

かなりの勉強が必要です。

だから、

「法務へ行きたいから、とりあえず行政書士を取ればいい」

とは考えない方がいいと思います。

企業法務を目指すだけなら、

ビジネス実務法務検定。

契約実務の勉強。

法律系職種への直接応募。

社内異動。

など別の方法もあります。

行政書士試験を選ぶなら、

行政書士の資格そのものや、民法・行政法・会社法などをしっかり勉強することにも意味を感じられるか

を考えてみてください。

行政書士試験の難易度については、行政書士試験は難しい?合格率や勉強時間からみる難易度で詳しく紹介しています。

私の場合は「資格を取ること」が人生を立て直す最初の目標になった

今振り返ると、行政書士試験を選んだ一番大きな意味は、

企業法務へ転職できたことだけではありません。

フリーターだった当時の私は、

自分の将来がどうなるのかわからない状態

でした。

そこで、

「行政書士試験に合格する」

という明確な目標ができました。

勉強する。

試験を受ける。

一度失敗する。

また勉強する。

そして合格する。

この経験によって、

「自分でも努力すれば何かを変えられるかもしれない」

と思えるようになりました。

そこから、

企業法務。

別の資格。

最終的には行政書士としての開業。

と次の道へ進んでいます。

行政書士試験が私の人生に与えた影響については、行政書士試験で人生が変わる理由でも詳しく書いています。

行政書士試験は企業法務を目指す人におすすめ?

すべての人におすすめとは言いません。

ただし、

  • 法律を本格的に勉強してみたい
  • 将来行政書士として働く可能性も考えている
  • 民法・会社法などを体系的に勉強したい
  • 企業法務も将来の選択肢にしたい
  • 将来的に別の法律系資格にも挑戦したい

という人には、選択肢の一つになると思います。

逆に、

「できるだけ短期間で法務転職に有利な資格だけ欲しい」

のであれば、行政書士試験はかなり重い選択です。

その場合はビジネス実務法務検定など、企業法務に直接近い資格から始める方法もあります。

ビジネス実務法務検定は意味ない?役立つ7つのメリットを法務経験者が解説も参考にしてください。

フリーターだった私が行政書士試験を選んで良かったと思う理由

結局、私にとって一番大きかったのは、

選択肢が増えたこと

です。

行政書士試験を受ける前は、

「フリーターからどうやって社会復帰しよう」

という状態でした。

行政書士試験へ合格した後は、

行政書士を目指す。

企業法務を目指す。

さらに法律を勉強する。

別の資格を取る。

という複数の選択肢が生まれました。

そして私は企業法務を選びました。

その後、回り回って行政書士としても開業しています。

最初からここまでの道筋を考えていたわけではありません。

最初の一歩として行政書士試験を選んだことで、次の道が見えるようになった

というのが実際のところです。

同じように経歴に自信がない人へ

この記事を読んでいる人の中には、

フリーター。

無職。

短期離職。

転職回数が多い。

など、自分の経歴に自信がない人もいるかもしれません。

私自身もそうでした。

資格一つで経歴が消えるわけではありません。

試験に合格したから人生が自動的にうまくいくわけでもありません。

ただ、

これから新しいものを積み上げることはできます。

私の場合、その最初の一つが行政書士試験でした。

だから、

「経歴が悪いからもう無理」

と考えているなら、

資格に限らなくても構いません。

法律。

会計。

IT。

語学。

実務経験。

何でもいいと思います。

これから身につけるものを一つ決める。

そこから次の選択肢が生まれることがあります。

まとめ|行政書士試験がフリーターから企業法務へ進む最初の一歩になった

私がフリーター時代に行政書士試験を選んだ理由は、

  1. 確固たるスキルを持つ専門職へ就職したかった
  2. めちゃくちゃな経歴でも就職活動で使える武器が欲しかった
  3. 将来さらにスキルを広げられる資格を選びたかった
  4. 行政書士試験で学ぶ法律が企業法務でも活かせると考えた

からです。

そして実際に、

フリーター。

行政書士試験合格。

未経験から上場企業法務へ転職。

という道を進むことができました。

もちろん、

行政書士試験に合格すれば誰でも企業法務へ転職できる

という話ではありません。

私自身も転職活動をしましたし、法務へ入ってからさらに多くのことを勉強しました。

それでも、行政書士試験がなければ、私は企業法務という仕事を目指していなかったと思います。

何も持っていないと思っていたフリーター時代に、

「まず一つ、武器を作ろう」

と思って始めた行政書士試験。

それが結果として、私のキャリアを大きく変えるきっかけになりました。

行政書士試験は、行政書士になるためだけに知識を使う試験ではありません。

そこで身につけた法律知識や、難しい試験に向けて勉強した経験を、

その後どう使うかは自分次第です。

少なくとも私の場合は、

フリーターから社会復帰し、企業法務という専門職へ進むための最初の一歩

になりました。

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