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行政書士試験の勉強をしていると、
「この勉強法で本当に合っているのだろうか」
「勉強しているのに、なかなか実力がついている気がしない」
と不安になることがあると思います。
私自身、行政書士試験には一度不合格になり、2回目の受験で合格しました。
1年目には、勉強の進め方について反省すべき点がいくつもありました。
一方で、私自身はやっていなかったものの、行政書士試験の勉強では避けた方がいいと考えている勉強法もあります。
そこでこの記事では、私自身の受験経験も踏まえて、行政書士試験に落ちやすい人に見られる12の勉強パターンを紹介します。
最初に結論を言っておくと、行政書士試験は試験範囲をすべて完璧に攻略する試験ではありません。
合格するためには「選択と集中」が必要です。
行政書士試験に落ちる人の特徴12選
今回紹介するのは、次の12個です。
- 試験制度・合格基準を理解していない
- 勉強計画の立て方に問題がある
- 教材を増やしすぎる
- ノート・自作教材を作ることに時間を使う
- インプットばかりで問題演習が少ない
- 過去問が解ければ本番でも解けると思っている
- 1回で理解・暗記しようとする
- 問題の正解・不正解だけを見ている
- すべての科目を同じように勉強する
- 基本問題より難しい問題に時間を使う
- 記述式を意識せずに勉強する
- 本番形式・時間配分の練習をしない
順番に見ていきましょう。
試験制度・合格基準を理解していない
行政書士試験の勉強を始めるなら、まず試験制度と合格基準を理解しておく必要があります。
なぜなら、試験範囲をやみくもに丸ごと攻略しようとするのは現実的ではないからです。
行政書士試験には合格基準があり、科目によって配点も違います。
そのため、
「何点取れば合格できるのか」
「どの科目で点を取るのか」
「どこに勉強時間を使うのか」
という戦略を考える必要があります。
単純に試験範囲を最初から最後まで勉強するだけではなく、合格点から逆算して勉強することが重要です。
勉強計画の立て方に問題がある
「計画を立てているから大丈夫」とは限りません。
私も1年目から勉強計画自体は立てていました。
しかし、1周目に時間をかけすぎてしまい、結果として勉強が試験までに間に合いませんでした。
一つひとつの論点を丁寧に理解してから次へ進もうとしていたため、全体の進行が遅くなってしまったのです。
重要なのは、まず現実的な計画を立てることです。
そして、実際の進み具合を見ながら適宜修正していく必要があります。
計画は立てればいいというものではありません。
計画の立て方そのものが重要であり、必要に応じて修正することも必要です。
教材を増やしすぎる
勉強をしていると、新しい教材が欲しくなることがあります。
不思議なもので、教材を買うと少し安心するんですよね。
しかし、教材を買っただけで知識が増えるわけではありません。
教材を増やせば、それだけ一冊あたりに使える時間も減っていきます。
「このテキストもやる」
「この問題集もやる」
「こっちの教材も評判がいい」
と手を広げた結果、どの教材も中途半端になってしまっては意味がありません。
私は教材自体を大量に増やしたわけではありませんが、基本的には使用する教材を絞った方がいいと考えています。
教材を買うことで安心するのではなく、今持っている教材をきちんと使うことの方が重要です。
関連記事:行政書士の独学におすすめのテキスト6選【2026年版】合格者が選び方を解説
ノート・自作教材を作ることに時間を使う
これは私自身が1年目にやっていたことです。
そして今なら、自作教材は絶対におすすめしません。
私は1年目、かなり丁寧に自作教材を作っていました。
確かに、完成した教材は2年目にも使いました。
すでに教材が完成していたため、2年目の勉強スピードを上げることには役立っています。
しかし、それは結果論です。
今からもう一度行政書士試験の勉強を始めるなら、自作教材は作りません。
行政書士試験は範囲が広く、勉強できる時間には限りがあります。
市販の教材があるのに、自分でもう一冊教材を作ることに大量の時間を使う必要はありません。
自作教材を作る時間があるなら、先へ進んで問題を解いた方がいい。
これが一度受験に失敗した私の結論です。
インプットばかりで問題演習が少ない
これも1年目の私がやっていた失敗です。
テキストを読んだり、自作教材を作ったりすることに時間を使いすぎて、問題演習は回数も量も不足していました。
行政書士試験は、知識を持っているだけでは合格できません。
問題として出されたときに、その知識を使って答えを判断する必要があります。
そのためには、実際に問題を解くことが必要です。
2年目は過去問を中心に何周か問題演習を行いました。
そして試験直前には、自分が間違えやすい問題を重点的に解くようにしました。
知識を入れることだけに時間を使うのではなく、実際に問題を解く回数と量を確保することが重要です。
過去問が解ければ本番でも解けると思っている
過去問演習は重要です。
しかし、
「過去問が解けるようになった=本試験でも点が取れる」
と思い込むのは危険です。
本試験で、過去問とまったく同じ問題がそのまま出るわけではありません。
過去問の問題そのものを解けるようになっても、問われ方が変わったときに対応できなければ、本試験では点につながりません。
大切なのは、
「なぜこの選択肢が正しいのか」
「なぜこの選択肢は間違っているのか」
まで理解することです。
過去問で正解すること自体を目的にするのではなく、本番で違う形で問われても対応できるように勉強する必要があります。
1回で理解・暗記しようとする
これは、私が1年目にやっていた大きな失敗の一つです。
一つの論点について、
「ちゃんと理解してから次へ進もう」
「覚えてから先へ行こう」
と考えていました。
一見すると真面目な勉強法に見えます。
しかし、行政書士試験のように範囲の広い試験では、この方法だとなかなか先へ進めません。
私自身、
1回で理解・暗記しようとする
↓
1周目に時間がかかる
↓
自作教材にも時間を使う
↓
インプットに偏る
↓
問題演習が不足する
という状態になりました。
1回ですべてを理解して覚える必要はありません。
何度も触れているうちに理解できることもあります。
一度で覚えるより、何度も触れる。
私は2年目になって、この考え方に変えました。
問題の正解・不正解だけを見ている
問題演習をすると、
「正解した」
「間違えた」
という結果に目が行きがちです。
しかし、本当に重要なのはそこではありません。
たまたま正解することもあります。
逆に、不正解だったとしても、その原因を理解できれば次につながります。
「正解した」「不正解だった」という結果だけにとらわれて、問題の内容そのものを理解していない人も多いのではないかと思います。
重要なのは、
「なぜ正解なのか」
「なぜ不正解なのか」
を理解することです。
問題演習では正答数だけを見るのではなく、内容を理解できているかも確認する必要があります。
すべての科目を同じように勉強する
これも私が1年目にやっていました。
1年目は基本的に、どの科目も同じペースで同じように勉強していました。
しかし、2年目は考え方を変えました。
単純に、**「どこで点を取るのか」**を考えたからです。
私は民法と行政法に同じくらいの比重を置きました。
一方、商法・会社法については、民法・行政法と比較して出題数が限られていることなども考えて、勉強の比重を低めにしました。
限られた勉強時間の中で、すべての科目に同じ時間を使う必要はありません。
配点や出題数を見ながら、どこで点を取るのかを考えて勉強時間を配分することが重要です。
基本問題より難しい問題に時間を使う
難しい問題が解けると、自信になります。
しかし、行政書士試験は難問を何問解けるかを競う試験ではありません。
必要なのは、合格点を取ることです。
難しい問題を1問取るために大量の時間を使うより、基本的な問題を確実に取れる状態にする方が重要です。
特に勉強時間が限られているなら、
「この問題を解けるようになるために、ここまで時間を使う必要があるのか」
と考えることも必要です。
取るべき問題を落とさない。
まずはそこを優先した方がいいと思います。
記述式を意識せずに勉強する
記述式対策というと、試験直前になってから始めるものだと思う人もいるかもしれません。
私は、1周目から記述式を意識して勉強することにも意味があると思っています。
なぜなら、記述式を意識していると、単に知識を覚えるだけではなく、内容を理解して勉強しようという意識が生まれるからです。
これは記述式で点を取るためだけの話ではありません。
最初から記述式を意識することで、丸暗記ではなく、内容を理解しながら勉強しようとするようになります。
最初から記述式の問題を完璧に解ける必要はありません。
ただ、1周目から記述式を意識しておくこと自体が、理解を深める勉強につながると思います。
本番形式・時間配分の練習をしない
普段の問題演習と、本試験と同じ条件で問題を解くことは別物です。
行政書士試験には制限時間があります。
そのため、
「どのくらいのペースで解くのか」
「一問に時間を使いすぎていないか」
「最後まで解き切れるか」
といったことも事前に確認しておく必要があります。
私は2年目の直前期に模試を購入して、本番形式で問題を解く練習をしました。
知識を増やすだけではなく、持っている知識を本番で時間内に使えるかを確認することも必要です。
少なくとも直前期には、本番を想定した演習を経験しておいた方がいいと思います。
行政書士試験は「全部できるようになる試験」ではない
ここまで12個紹介しましたが、根底にある考え方はかなり共通しています。
それは、
すべてを完璧にしようとしないことです。
行政書士試験は範囲が広いため、試験範囲のすべてを完璧に攻略しようとするのは現実的ではありません。
私も1年目は、丁寧に勉強しすぎました。
2年目は、
- 1回ですべてを覚えようとしない
- 問題演習を増やす
- 民法・行政法に比重を置く
- 商法・会社法の比重を下げる
- 直前模試で本番形式の練習をする
など、勉強のやり方を変えました。
そして、どこに時間を使うのかも考えるようになりました。
2回目の本試験を迎える頃には、「さすがに今回は受かるだろう」と思えるくらいの自信もありました。
当てはまるものが多くても、いまから選択と集中
この記事を読んで、
「自分は半分以上当てはまっている」
と思った人もいるかもしれません。
だからといって、すべてを最初からやり直す必要はありません。
いまから選択と集中です。
残された時間から逆算して、
「何をやるのか」
だけではなく、
「何をやらないのか」
も決めてください。
行政書士試験の範囲をすべて攻略する必要はありません。
合格するために必要な点数を取ればいいのです。
自分の現在地を確認して、どこに時間を使えば最も合格に近づくのかを考える。
試験までの時間が限られているのであれば、なおさら選択と集中が重要だと思います。
※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

