※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
「行政書士なんて取っても意味ない」
「行政書士は食えないからやめとけ」
「行政書士を名乗るのは恥ずかしい」
行政書士について調べていると、
かなり強い言葉を目にすることがあります。
これから行政書士試験を受けようと思っている人なら、
「本当に勉強して大丈夫なのかな?」
と不安になるかもしれません。
私は実際に、
行政書士試験を受験。
↓
一度不合格。
↓
再受験して合格。
↓
未経験から企業法務へ転職。
↓
その後、行政書士として開業。
という道を歩いてきました。
その立場から結論を言うと、
私は行政書士を取ったことを後悔していません。
むしろ、
自分の人生を大きく変えるきっかけになった資格の一つです。
ただし、
元の記事で書いていた、
「行政書士試験に合格すれば食べていける」
という結論は、今なら修正します。
資格に合格しただけで、
自動的に仕事が来るわけではありません。
行政書士として登録しただけで、
生活できるだけの売上が保証されるわけでもありません。
就職についても同じです。
行政書士資格があれば、
必ず企業法務へ転職できるわけではありません。
だから、
「行政書士は絶対おすすめ!」
とも、
「行政書士は意味ないからやめとけ!」
とも言いません。
この記事では、
- なぜ「行政書士はやめとけ」と言われるのか
- 行政書士は意味のない資格なのか
- 行政書士は恥ずかしい資格なのか
- 行政書士資格は就職・転職に使えるのか
- 行政書士は本当に食べていけないのか
- 独立開業の現実
- 行政書士試験の難易度
- 行政書士を目指す価値がある人
- 逆に行政書士を選ばない方がいい人
について、
試験合格・企業法務への転職・行政書士開業を実際に経験した立場
から考えます。
※この記事は2026年8月時点の制度・試験情報を確認して作成しています。
結論|行政書士は意味のない資格ではない。ただし資格だけで人生が完成するわけでもない
最初に私の考えをまとめます。
行政書士は、
意味のない資格ではありません。
行政書士は現在も法律で定められた国家資格であり、官公署へ提出する書類の作成・代理・相談や、契約書など権利義務に関する書類の作成・代理・相談などを業務としています。日本行政書士会連合会は、許認可等の官公署提出書類について、その数は1万種類を超えるとも案内しています。 (gyosei.or.jp)
さらに2026年1月1日には改正行政書士法が施行され、
行政書士の使命・職責の明確化
なども行われました。 (gyosei.or.jp)
つまり、
「制度としてもう必要とされていない資格」
というわけではありません。
一方で、
試験に合格
↓
行政書士登録
↓
仕事が殺到
↓
高収入
という資格でもありません。
ここを勘違いすると、
「行政書士なんて意味なかった」
となりやすいと思います。
「行政書士はやめとけ」と言われる主な理由
私が考える理由は、大きく6つあります。
- 独立しても仕事が自動的に来るわけではない
- 試験の難易度に対して収入が保証されない
- 一般企業への就職資格としては直接的ではない
- 行政書士が何をする資格なのかわかりにくい
- 合格しても登録しなければ行政書士として業務はできない
- 行政書士より難しい法律資格と比較されることがある
一つずつ見てみます。
理由1|行政書士になっても仕事は自動的に来ない
これは、
事実です。
行政書士登録をした。
↓
行政書士証票を受け取った。
↓
事務所の看板を出した。
だからといって、
翌日から依頼者が行列を作るわけではありません。
行政書士は、
資格業であると同時に事業
でもあります。
独立するなら、
営業。
マーケティング。
ホームページ。
紹介。
人脈。
専門分野。
顧客対応。
価格設定。
などを考える必要があります。
私は実際に行政書士として開業して、この部分は試験勉強とはまったく別の能力だと感じています。
行政書士試験では、
民法。
行政法。
憲法。
商法。
などを勉強します。
でも、
「どうやって顧客を獲得する?」
「どうやって営業する?」
「どの業務を専門にする?」
という問題は出ません。
だから、
「試験合格=行政書士事業の成功」ではありません。
それは行政書士資格が無意味という話ではない
ここは分けた方がいいです。
たとえば、
飲食店を開業。
↓
お客さんが来ない。
だから、
「調理師免許や料理の知識には意味がない」
とはなりません。
専門能力と、
事業として顧客を獲得する能力
は別です。
行政書士も同じだと思います。
行政書士資格があれば行政書士業務を行うための資格的な土台を持てます。
しかし、
事業として成立させるには、
その資格を使って、
誰に、何を、どう提供するか
まで考える必要があります。
理由2|試験が簡単ではないのに収入が保証されない
これも、
「やめとけ」
と言われる大きな理由でしょう。
2025年度の行政書士試験では、
受験者50,163人。
合格者7,292人。
合格率は、
14.54%
でした。 (gyosei-shiken.or.jp)
簡単な試験ではありません。
しかも2026年度試験も、
法令等46問。
基礎知識14問。
合計60問。
試験時間3時間。
という本格的な法律系試験です。 (gyosei-shiken.or.jp)
これだけ勉強して合格したのだから、
「年収○○万円が保証される」
と思いたくなる気持ちはわかります。
でも、
国家資格に合格したことと、事業の売上は別です。
これは行政書士の厳しいところだと思います。
元記事の「合格すれば食べていける」は撤回する
元の記事では、
「行政書士試験に合格すれば食べていける」
とかなり強く書いていました。 (mananndehataraku.com)
さらに、
企業の廃業率と行政書士の廃業率を比較し、
「行政書士の廃業率は特に高くない」
という説明もしていました。
今回は、
この部分を削除します。
理由は単純です。
試験合格だけで食べていけるとは言えないからです。
行政書士として生活できるかどうかは、
- 営業力
- 専門分野
- 地域
- 価格
- 経験
- 人脈
- 顧客層
- 競合
- 営業コスト
- 事務所固定費
など、さまざまな要素で変わります。
私自身も実際に開業した今なら、
「資格さえあれば大丈夫」
とは言いません。
行政書士は「食えない資格」なのか?
では反対に、
「行政書士では絶対に食べていけない」
のか。
それも違います。
実際に行政書士業務を事業として行っている事務所・法人は全国に存在します。
2026年1月の日本行政書士会連合会の公表では、全国に約5万4千人の行政書士がいるとされています。 (gyosei.or.jp)
問題は、
行政書士という資格が存在するだけで、自分の事務所へ仕事が来るわけではない
ことです。
だから、
「行政書士は食える?」
という質問自体を、
私は今なら、
「どんな事業を作るかによる」
と答えます。
理由3|就職資格としては使い方がわかりにくい
行政書士というと、
「独立する資格」
というイメージが強いと思います。
そのため、
行政書士試験に合格したけど、
独立するつもりはない。
↓
じゃあ意味ない?
となる人もいます。
でも私は、
就職・転職でも活かせる場合はある
と思っています。
なぜなら、
私自身が、
行政書士試験合格後に未経験から企業法務へ転職した
からです。
その体験については、行政書士試験合格後、上場企業法務に未経験で転職・再就職した件で詳しく書いています。
ただし「行政書士資格=法務転職保証」ではない
ここは以前よりかなり慎重に考えています。
私が、
行政書士試験合格。
↓
企業法務へ転職。
できたことは事実です。
でも、
行政書士試験に受かった人全員が同じ結果になるわけではありません。
年齢。
職歴。
企業。
転職市場。
面接。
応募企業数。
タイミング。
によって結果は変わります。
つまり、
私は行政書士資格を転職に活かせた一例
です。
「行政書士を取れば法務になれる」
という一般法則ではありません。
行政書士資格を活かせる就職先は行政書士事務所だけではない
資格を直接使う仕事なら、
行政書士事務所。
行政書士法人。
があります。
それ以外にも、
資格取得で勉強した法律知識を、
- 企業法務
- 総務
- コンプライアンス
- 許認可関連
- 不動産
- 建設
- 相続関連
- 資格教育
などへ活かす考え方があります。
ただし、
一般企業で働く場合は、
行政書士として独立業務を行うこととは別
です。
「行政書士資格が必須の求人ばかりある」
という意味ではありません。
この点については、行政書士資格を活かせる就職先7選|求人は事務所以外にもある?で詳しく整理しています。
理由4|「行政書士って何をする人?」と思われやすい
これは行政書士特有の弱点の一つだと思います。
弁護士。
↓
裁判・法律問題。
税理士。
↓
税金。
司法書士。
↓
登記。
というように、一般の人でもなんとなくイメージがあります。
一方、
行政書士。
↓
何をする人?
となりやすい。
実際の業務範囲が非常に広いからです。
日本行政書士会連合会は、
行政書士の業務として、
- 官公署提出書類
- 許認可等に関する手続
- 権利義務に関する書類
- 事実証明に関する書類
- 各種契約書
- 遺産分割協議書
- 定款
- 各種図面
- 議事録
などを案内しています。 (gyosei.or.jp)
幅広いです。
だから逆に、
資格名だけでは何ができる人なのかわかりにくい
のだと思います。
でも業務がわかりにくい=価値がないではない
これは別問題です。
行政手続はなくなっていません。
許認可。
自動車登録。
在留関連。
各種契約書。
法人関連手続。
など、行政書士が関わる業務は存在します。 (gyosei.or.jp)
さらに2026年の行政書士法改正では、
行政書士の使命・職責が法律上明確化され、
デジタル社会への対応も職責として盛り込まれました。 (gyosei.or.jp)
行政手続がデジタル化したら、
「行政書士は全部不要になる」
と単純に言える状況でもありません。
日本行政書士会連合会も、行政手続のオンライン化・デジタル化において行政書士が果たす役割を掲げています。 (gyosei.or.jp)
理由5|試験に合格しただけでは「行政書士」にはならない
これも勘違いされやすいところです。
行政書士試験に合格。
↓
すぐ行政書士として営業。
ではありません。
行政書士となる資格を持つ人が実際に行政書士として業務をするためには、
日本行政書士会連合会の行政書士名簿への登録
が必要です。 (gyosei-shiken.or.jp)
そして登録には費用もかかります。
私が神奈川県でレンタルオフィスを使って開業したときは、
開業準備全体で、
約78.4万円
使いました。
その内訳については、行政書士の開業費用はいくら?レンタルオフィスで実際に78.4万円かかった内訳で公開しています。
つまり、
行政書士試験は、
「取ったらノーコストで仕事ができる資格」ではありません。
独立を目指すなら、登録・事務所・設備等についても考える必要があります。
理由6|弁護士・司法書士などと比較される
行政書士について、
「弁護士より下」
「司法書士より簡単」
など、
他士業と単純に上下関係で比較する意見を見ることがあります。
私は、
資格を偏差値ランキングのように並べる意味はあまりない
と思っています。
業務が違うからです。
弁護士には弁護士の業務。
司法書士には司法書士の業務。
税理士には税理士の業務。
行政書士には行政書士の業務。
があります。
難易度も違います。
独占・制限される業務も違います。
だから、
「司法試験の方が難しい」
↓
「行政書士は意味がない」
とはなりません。
自動車整備士より医師の方が試験が難しい。
↓
自動車整備士はいらない。
とはならないのと同じです。
必要とされる専門分野が違います。
「行政書士は恥ずかしい」はどう考える?
個人的には、
資格に合格したこと自体を恥ずかしいと思う必要はない
と思います。
2025年度行政書士試験でも、
50,163人が受験し、
合格者は7,292人。
合格率14.54%でした。 (gyosei-shiken.or.jp)
法律を勉強し、
試験へ挑戦し、
基準を超えて合格する。
それは普通に学習成果です。
ただし資格を過大評価すると恥ずかしく見えることはある
一方で、
「行政書士だから法律のことは何でもわかる」
「弁護士と同じことができる」
「行政書士ならどんな法律相談にも対応できる」
といった振る舞いをすれば、
問題があります。
行政書士には行政書士の業務範囲があります。
他士業法によって制限される業務はできません。日本行政書士会連合会もその点を明示しています。 (gyosei.or.jp)
だから大切なのは、
資格を持っていることを誇張することではなく、自分の業務範囲と専門性を理解すること
だと思います。
むしろ「行政書士になった後」の方が勉強は必要
試験に合格すると、
「これで法律の勉強は終了!」
と思うかもしれません。
実際には、
むしろ逆です。
業務を始めれば、
自分が扱う分野の、
法律。
省令。
通達。
手続。
実務運用。
行政庁ごとの扱い。
法改正。
などを勉強する必要があります。
2026年1月施行の改正行政書士法でも、行政書士の使命・職責が明確化されています。 (gyosei.or.jp)
資格試験は、
行政書士として仕事をするためのゴールというより入口
だと私は思います。
「行政書士試験は誰でも受けられるから価値が低い」は間違い
行政書士試験には、
年齢。
学歴。
国籍。
による受験資格制限がありません。
2026年度も、
年齢・学歴・国籍等に関係なく誰でも受験可能
です。 (gyosei-shiken.or.jp)
これは、
資格の価値が低いという意味ではありません。
むしろ、
社会人。
学生。
フリーター。
会社員。
など、
それまでの経歴に関係なく挑戦できる資格です。
私はこの点を、
行政書士試験のかなり大きな魅力だと思っています。
私自身、経歴に自信がない状態から行政書士試験を選んだ
私は行政書士試験を受ける前、
自分の経歴に強い自信を持っていたわけではありません。
そこで、
「資格を取って、専門的な仕事へ進むための武器を作りたい」
と考えました。
そして行政書士試験へ挑戦。
↓
一度不合格。
↓
合格。
↓
企業法務へ転職。
↓
その後、行政書士として開業。
という流れになりました。
私がなぜ行政書士を選んだのかについては、フリーターだった私が企業法務を目指して行政書士試験を選んだ4つの理由で詳しく書いています。
だから少なくとも私にとって、
行政書士資格は「意味がなかった資格」ではありません。
行政書士試験は人生を変えられる?
私は変わりました。
ただ、
これも、
「行政書士に受かれば全員人生が好転する」
という意味ではありません。
私の場合、
試験勉強を始めた。
↓
目標ができた。
↓
不合格を経験。
↓
再挑戦。
↓
合格。
↓
転職活動。
↓
企業法務。
↓
開業。
という複数の行動がつながっています。
つまり、
行政書士試験合格証が勝手に人生を変えたわけではありません。
資格をきっかけに次の行動を取ったことで変わった
と考えています。
この話については、行政書士試験で人生が変わる理由でも詳しく紹介しています。
行政書士試験は難しすぎる?
簡単ではありません。
2025年度の合格率は、
14.54%
でした。 (gyosei-shiken.or.jp)
ただし、
行政書士試験には明確な合格基準があります。
2026年度は、
- 法令等科目:満点の50%以上
- 基礎知識科目:満点の40%以上
- 試験全体:満点の60%以上
をすべて満たすことが合格基準です。難易度によって補正措置が行われる場合があります。 (gyosei-shiken.or.jp)
つまり、
他の受験生より上位○%に入らなければならない、
という単純な相対評価試験ではありません。
必要な得点を取ることを目指します。
「頭がいい人しか無理」ではない
行政書士試験は、
法律を初めて勉強する人にはかなり難しく感じると思います。
私自身も一度落ちています。
でも、
受験資格に法学部卒などの条件はありません。 (gyosei-shiken.or.jp)
だから、
法律初学者でも、
時間をかけて勉強。
↓
問題演習。
↓
過去問。
↓
模試。
↓
改善。
を繰り返して合格を目指せます。
ただし、
元の記事にあった、
「正しい努力をすれば合格できる」
という言い方も、私は少し弱めます。
正しい勉強をしても不合格になることはあります。
私自身そうでした。
だから、
「適切な学習を継続すれば合格を狙える試験」
くらいが正確だと思います。
行政書士試験の難易度については、行政書士試験は難しい?合格率や勉強時間からみる難易度で詳しく解説しています。
2026年度行政書士試験は今からでも申込みできる?
この記事を書いている2026年8月17日時点では、
2026年度行政書士試験のインターネット申込み期間中です。
試験日は、
2026年11月8日(日)13:00~16:00。
インターネット申込みは、
2026年8月24日17時まで。
受験手数料は、
10,400円
です。 (gyosei-shiken.or.jp)
※この記事を後から読む場合は、必ず行政書士試験研究センターの最新情報を確認してください。
行政書士を目指すメリット1|法律を体系的に勉強できる
行政書士試験では、
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法
- 基礎法学
- 行政書士業務と関連する法令
- 情報通信
- 個人情報保護
などを勉強します。 (gyosei-shiken.or.jp)
特に、
民法。
行政法。
をかなり勉強します。
たとえ行政書士として独立しなくても、
法律を体系的に勉強した経験
は残ります。
私の場合、その法律学習経験が企業法務へ進む一つの土台にもなりました。
メリット2|独立という選択肢を持てる
行政書士資格の特徴は、
独立開業を選択できること
です。
もちろん、
独立が簡単。
という意味ではありません。
でも、
会社員として働く。
行政書士事務所で働く。
別職種で資格知識を活かす。
そして、
行政書士として独立する。
という複数の道を考えられます。
私は最初からすぐ独立したわけではありません。
企業法務として経験を積んだ後、
行政書士として開業しました。
そういう使い方もあります。
メリット3|別の専門性と組み合わせられる
行政書士資格単体だけで考える必要もありません。
たとえば、
行政書士+企業法務経験。
行政書士+宅建。
行政書士+自動車業務。
行政書士+建設業界経験。
行政書士+外国語。
など、
自分が持っている経験と組み合わせる
ことができます。
私は、
「資格だけ持っている人」
より、
資格+実務経験
を作る方が強いと思います。
メリット4|経歴に関係なく挑戦できる
これは私自身がかなり恩恵を受けた部分です。
2026年度試験も、
年齢・学歴・国籍等に関係なく受験できます。 (gyosei-shiken.or.jp)
過去の学歴。
大学名。
新卒時の会社。
などを受験資格として問われません。
「これから何か専門知識を身につけたい」
という人が、
今から挑戦できる
のは大きな特徴です。
メリット5|資格取得後の道を自分で選べる
資格を取ったら、
必ず独立。
ではありません。
就職。
転職。
別資格。
副業。
独立。
など、
その後の使い方を選べます。
私は、
行政書士合格。
↓
まず企業法務。
↓
その後開業。
を選びました。
資格の価値は、
取得した瞬間だけでなく、その後どう使うか
で大きく変わると思います。
逆に「行政書士はやめておいた方がいい」と思う人
私は行政書士資格を肯定的に見ています。
でも、
全員におすすめするつもりはありません。
次のような人は、一度考えた方がいいと思います。
1.資格を取れば自動的に高収入になると思っている
行政書士資格には、
年収保証はありません。
独立するなら事業。
就職なら採用。
という別のハードルがあります。
「資格取得=人生安泰」
を期待するなら、期待と現実に差が出る可能性があります。
2.営業を一切したくないのに独立したい
独立するなら、
何らかの方法で顧客に知ってもらう必要があります。
紹介。
Web。
広告。
飛び込み。
電話。
提携。
など方法は違っても、
仕事を獲得する活動
は必要です。
営業を一切したくない。
でも開業した瞬間から仕事が欲しい。
という場合は、行政書士独立との相性はあまりよくないかもしれません。
3.やりたい仕事が行政書士と関係ない
たとえば、
プログラマーになりたい。
デザイナーになりたい。
看護師になりたい。
という明確な目標があるのに、
「とりあえず国家資格だから行政書士」
では遠回りになる可能性があります。
資格は、
目的ではなく手段
です。
自分が進みたい方向と行政書士資格がつながるかを考えた方がいいでしょう。
4.企業法務へ最短で転職したいだけ
私自身は行政書士試験から企業法務へ進みました。
でも、
企業法務を目指す方法は行政書士だけではありません。
ビジネス実務法務検定。
契約書実務。
企業への直接応募。
社内異動。
などもあります。
行政書士試験はかなり勉強量が必要な資格です。
「最短で企業法務へ行く」ことだけが目的なら、行政書士が最適解とは限りません。
5.勉強そのものが目的になっている
資格試験は楽しいです。
私もいろいろな資格を取ってきました。
でも、
仕事を変えたい。
独立したい。
という目的なら、
いつか、
資格を取る段階から、資格を使う段階へ移る
必要があります。
行政書士合格。
↓
また別資格。
↓
また資格。
↓
何も使わない。
では、人生は大きく変わらないかもしれません。
行政書士を取って良かった?私の場合は「良かった」
私は、
行政書士試験を受けて良かった
と思っています。
一度落ちました。
勉強にもかなり時間を使いました。
合格後すぐ行政書士として独立したわけでもありません。
それでも、
行政書士を勉強したことで、
法律を知る。
↓
資格を取る。
↓
企業法務へ行く。
↓
実務経験を積む。
↓
行政書士として開業。
という流れができました。
もし行政書士試験を始めていなかったら、
今とはかなり違う仕事をしていた可能性があります。
少なくとも私にとっては、
意味のある資格でした。
「行政書士はやめとけ」に対する私の答え
私なら、
こう答えます。
「行政書士資格だけで一生安泰になりたい」
なら、
やめておいた方がいいかもしれません。
「行政書士に合格すれば営業しなくても独立できる」
と思っているなら、
考え直した方がいいです。
「法律を学びたい」
「将来独立も考えたい」
「許認可・契約書等に関わる仕事をしたい」
「資格を使ってキャリアを変えるきっかけが欲しい」
なら、
十分に検討する価値がある資格
だと思います。
「行政書士は意味ない」に対する私の答え
意味があるかどうかは、
どう使うか
で変わります。
私自身は、
行政書士試験を、
企業法務への転職。
↓
実務経験。
↓
独立開業。
につなげました。
だから、
「行政書士資格には意味がない」
と言われても、
少なくとも、
私自身の経験とは一致しません。
一方、
資格を取得。
↓
何にも使わない。
↓
法律も忘れる。
なら、
本人にとっては「役に立たなかった」と感じることもあるでしょう。
これは行政書士に限った話ではありません。
「行政書士は恥ずかしい」に対する私の答え
私は、
恥ずかしいとは思いません。
法律を勉強し、
試験へ合格し、
資格を使って仕事をする。
普通のことです。
ただし、
資格の名称だけで自分を大きく見せるのではなく、
その後に何をできるようになるか
が重要だと思います。
資格取得後も勉強する。
実務経験を積む。
自分が扱えない案件を理解する。
必要なら他士業へつなぐ。
依頼者へきちんと説明する。
そこまでできて、
初めて専門家として信頼されるのだと思います。
行政書士についてよくある質問
行政書士は意味ない資格?
私はそうは思いません。
行政書士には法律上定められた業務があり、官公署提出書類、権利義務・事実証明に関する書類の作成・代理・相談等を行います。 (gyosei.or.jp)
ただし資格を取得しただけで、収入や就職が保証されるわけではありません。
行政書士は食べていけない?
一概には言えません。
行政書士資格だけで売上が生まれるわけではなく、独立するなら営業・専門性・経営等が必要です。
そのため私は、元記事の「合格すれば食べていける」という表現は撤回します。
行政書士は就職で使えない?
使える場合があります。
私自身は行政書士試験合格後、未経験から企業法務へ転職しました。
ただし行政書士資格があれば必ず企業法務へ採用されるという意味ではありません。
行政書士試験は誰でも受けられる?
はい。
2026年度も年齢・学歴・国籍等に関係なく受験できます。 (gyosei-shiken.or.jp)
行政書士試験の合格率は?
2025年度は、
14.54%
でした。
受験者50,163人に対して、合格者7,292人です。 (gyosei-shiken.or.jp)
行政書士試験は簡単?
私は簡単な試験とは思いません。
2026年度も法令等・基礎知識あわせて60問、3時間の試験です。 (gyosei-shiken.or.jp)
行政書士は弁護士より下の資格?
単純な上下関係で考えるより、業務範囲が異なる資格と考えた方がいいでしょう。
行政書士は行政書士法上の業務を行い、他の法律で制限される業務は行えません。 (gyosei.or.jp)
行政書士に合格すればすぐ開業できる?
行政書士として業務を行うためには、行政書士名簿への登録が必要です。 (gyosei-shiken.or.jp)
さらに事務所・設備等の準備も必要になります。
行政書士は独立しないと意味がない?
そんなことはありません。
資格で学んだ法律知識を、企業法務・総務・許認可関連などに活かす考え方もあります。
私自身も合格直後は独立ではなく企業法務へ進みました。
まとめ|行政書士は「取れば勝ち」の資格ではない。でも私は取って良かった
行政書士についてまとめると、
- 国家資格である
- 官公署提出書類などを扱う法律上の業務がある
- 契約書など権利義務に関する書類も扱う
- 2026年1月には改正行政書士法が施行された
- 2025年度試験の合格率は14.54%
- 年齢・学歴・国籍等にかかわらず受験できる
- 資格を取っただけで仕事は来ない
- 資格を取っただけで就職できるわけでもない
- 独立するなら営業・経営が必要
- 就職・転職へ活かせる場合もある
- 独立以外の使い道もある
- 資格と実務経験を組み合わせると強くなる
という資格です。
元の記事では、
「行政書士は意味のある資格」
という結論自体は今と同じでした。
ただ、
当時は少し行政書士を肯定しようとしすぎていました。
特に、
「行政書士試験に合格すれば食べていける」
という部分。
これは、
実際に行政書士として開業した今なら、
そうは書きません。
資格だけでは食べていけません。
顧客を見つける。
仕事を覚える。
営業する。
専門性を作る。
継続依頼をもらう。
固定費を管理する。
そうした、
試験とはまったく別の仕事
が始まります。
でも、
その現実を知ったうえでも、
私は行政書士を取ったことを後悔していません。
行政書士試験を受けなければ、
法律を本格的に勉強していなかったかもしれない。
企業法務へ転職していなかったかもしれない。
行政書士として開業していなかったかもしれない。
だから、
私にとっては、
間違いなく意味のあった資格です。
行政書士は、
合格した瞬間に人生を完成させてくれる資格ではありません。
むしろ、
新しい選択肢を作るための資格
だと思います。
行政書士試験を受ける。
企業法務へ行く。
行政書士事務所へ就職する。
別の資格と組み合わせる。
独立する。
どれを選ぶかは自分次第です。
だから、
「行政書士はやめとけ」
という検索結果だけを見て、
受験をやめる必要はないと思います。
反対に、
「国家資格だから絶対食える」
という言葉だけを信じて受けるのもおすすめしません。
自分は、
この資格を取って何をしたいのか。
そこまで考えて、
行政書士を選ぶ。
私はそれが一番いいと思います。
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