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職業紹介責任者講習とは?内容・理解度確認試験・有効期間を体験者が解説

その他の資格

※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

人材紹介会社などで働いていると、勤務先から、

「職業紹介責任者になってほしい」

と言われることがあります。

そのとき必要になるのが職業紹介責任者講習です。

私自身、人材サービス会社で働いていたときに、全国民営職業紹介事業協会(民紹協)の職業紹介責任者講習を実際に受講しました。

受講前は、

  • 職業紹介責任者って何をする人?
  • 講習は何時間?
  • オンラインでも受講できる?
  • 最後に試験がある?
  • 理解度確認試験は難しい?
  • 一度受ければずっと有効?
  • どんな服装で行けばいい?

など、わからないことも多いと思います。

この記事では、実際に職業紹介責任者講習を受講した経験をもとに、2026年現在の制度も確認しながらわかりやすく解説します。

職業紹介責任者講習とは?

職業紹介責任者講習は、職業紹介事業所で選任される職業紹介責任者に必要な知識を学ぶ法定講習です。

有料職業紹介事業者は、事業所に職業紹介責任者を選任しなければなりません。

職業紹介責任者には、

  • 求人者・求職者からの苦情処理
  • 求人者・求職者の個人情報の管理
  • 求人・求職の申込みの受理
  • 求人者・求職者への助言・指導
  • 職業紹介事業の運営・改善
  • 職業安定機関との連絡調整
  • 従業者への教育

などを統括する役割があります。

単に講習を受けるだけの形式的な責任者ではなく、職業紹介事業を適正に運営するための中心的な役割を担っています。

職業紹介責任者講習を受ければ誰でも責任者になれるわけではない

ここは注意が必要です。

職業紹介責任者講習を修了したからといって、自動的に職業紹介責任者になれるわけではありません。

職業紹介責任者として選任されるためには、講習の受講以外にも要件があります。

有料職業紹介事業の場合には、原則として、

成年に達した後、3年以上の職業経験を有すること

などの要件があります。

さらに欠格事由に該当しないことなども必要です。

したがって、

「職業紹介責任者講習=資格を取得するための試験」

というより、

「職業紹介責任者として選任される人が必要な知識を学ぶための法定講習」

と考えた方がわかりやすいでしょう。

職業紹介責任者講習の有効期間は5年

職業紹介責任者講習で特に重要なのが5年です。

職業紹介責任者として選任されるためには、過去5年以内に職業紹介責任者講習を受講していることが求められます。

つまり、一度講習を受ければ永久に有効というわけではありません。

すでに職業紹介責任者になっている人も、継続して責任者を務めるのであれば5年に1回は再受講する必要があります。

私自身も、人材サービス業界で働いていたときには、この「何年以内に受講しているか」を意識していました。

会社側でも職業紹介責任者ごとの受講日を管理しておくことが重要です。

職業紹介責任者講習はどこで受ける?

職業紹介責任者講習は、厚生労働省が定める要件を満たした講習機関が実施しています。

複数の実施機関があるため、

  • 日程
  • 開催場所
  • 受講料
  • オンライン受講の可否

などを比較して選ぶことができます。

私は**公益社団法人全国民営職業紹介事業協会(民紹協)**の講習を受講しました。

職業紹介業界の団体であり、実際の職業紹介事業について詳しく学べそうだと思ったことが選んだ理由です。

民紹協の職業紹介責任者講習

2026年現在、民紹協では、

  • 集合型講習
  • オンライン講習

の両方を実施しています。

講習時間はどちらも、

9:30~17:00

です。

途中に休憩や昼休みを挟みますが、基本的には一日を使う講習だと思っておいた方がいいでしょう。

2026年8月現在の一般受講料は、

12,500円(税込)

です。

民紹協会員の場合は割引料金があります。

受講料や開催日程は変更される可能性があるため、実際に申し込む際には最新情報を確認してください。

オンラインでも受講できる

現在は、職業紹介責任者講習をオンラインで受講できる実施機関もあります。

民紹協もZoomを利用したオンライン講習を実施しています。

そのため、

  • 近くに講習会場がない
  • 会場までの移動時間を減らしたい
  • 会社や自宅で受講したい

という人には便利です。

ただし、オンラインだから講義を流したまま別の仕事をしていいわけではありません。

本人確認や受講状況の確認も行われます。

長時間の講習になるため、仕事をしながら片手間に受講するのではなく、一日講習に集中できる環境を確保することをおすすめします。

私は集合型講習を受講した

私はオンラインではなく、会場で受講する集合型の職業紹介責任者講習を受講しました。

一日の講習時間は、

9時30分ごろ~17時ごろ

でした。

講義は合計6時間程度です。

朝から夕方まであるため、

「ちょっと研修を受けてくる」

という感覚より、

丸一日研修の日

と考えておいた方がいいでしょう。

職業紹介責任者講習の内容

講習では主に次の内容を勉強します。

  • 民営職業紹介事業制度の概要
  • 職業安定法及び関係法令
  • 職業紹介責任者の責務
  • 職業紹介事業を運営する際の注意点
  • 個人情報の取扱い
  • 公正な採用選考
  • 民営職業紹介事業の運営状況

職業安定法だけを一日中勉強するわけではありません。

求職者の個人情報や求人の取扱いなど、実際に職業紹介会社で仕事をするうえで必要な内容を幅広く学びます。

私自身、人材サービス会社で働いていたので、普段の仕事とつながる部分も多くありました。

講習を受けて感じたのは「意外と実務的」ということ

法定講習と聞くと、

「法律の条文を一日中読み上げるだけなのでは?」

というイメージを持つかもしれません。

しかし、私が実際に受講して感じたのは、職業紹介事業を運営するときに必要な内容がかなり含まれているということです。

職業紹介会社では、

求人企業から求人を受ける。

求職者から仕事の相談を受ける。

企業へ求職者を紹介する。

採用が決まれば入社まで支援する。

という仕事をします。

その過程では、

  • 個人情報
  • 求人条件
  • 求職者への情報提供
  • 公正な採用
  • 苦情対応

など、さまざまなルールがあります。

そのため、単に「受講証明書をもらうための講習」と考えるより、職業紹介事業のルールを体系的に確認する機会として受ける方が意味があると思います。

講習中に寝ても大丈夫?

私が受講したときは、これは無理でした。

会場ではスタッフが巡回していました。

居眠りをしている人や、携帯電話を操作している人などがいると注意が入っていました。

また、最後には理解度確認試験があります。

そのため、

「出席だけして一日寝ていればいい」

という講習ではありません。

私自身も最後に試験があるとわかっていたので、重要そうな部分は意識して聞いていました。

職業紹介責任者講習には理解度確認試験がある

職業紹介責任者講習では、講義の最後に理解度確認試験があります。

現在は初めて受講する人だけでなく、再受講者を含めたすべての受講者について、6時間の講習と理解度確認試験の受験が必要です。

厚生労働省から提供される試験問題の中から、講習機関が10問を選んで出題します。

つまり、

問題数は10問

です。

私が受けた理解度確認試験

私が実際に受講したときの試験は次のような内容でした。

問題形式:○×式

問題数:10問

試験時間:15分

合格点:6問以上(60%)

合格発表:試験終了後当日

問題そのものは、資格試験のような難問ではありませんでした。

講習の内容をきちんと聞いていれば答えられる、基本的な問題が中心という印象です。

理解度確認試験は難しい?

私個人の感想としては、

必要以上に恐れるほど難しい試験ではありませんでした。

10問中6問正解すればよいため、満点を取る必要もありません。

ただし、

「どうせ簡単だから講義を聞かなくてもいい」

とは思わない方がいいです。

問題は講習内容から出題されます。

法律や制度について細かい部分を聞かれることもあります。

そのため、

講義の中で講師が強調したところを意識して聞く

ことが一番の試験対策だと思います。

理解度確認試験に落ちるとどうなる?

理解度確認試験に合格しなければ、職業紹介責任者講習の受講証明書は交付されません。

つまり、

「一日講習に出席したから修了」

ではありません。

理解度確認試験で基準点に達する必要があります。

私が受講した際は、不合格の場合には改めて講習を受け直す必要があるという説明でした。

そのため、最後まできちんと講義を聞いておくことをおすすめします。

職業紹介責任者講習の服装

集合型講習へ行く場合、

「スーツで行かなければいけない?」

と迷う人もいると思います。

講習そのものに、基本的に特別な服装指定があるわけではありません。

私はビジネスカジュアルで受講しました。

実際の会場ではスーツ姿の人も多くいました。

職業紹介会社の社員が勤務時間中に参加しているケースが多いからだと思います。

迷うのであれば、

スーツまたはビジネスカジュアル

にしておけば無難です。

講習を修了すると受講証明書が交付される

必要な講義を受講し、理解度確認試験に合格すると受講証明書が交付されます。

この受講証明書は、職業紹介責任者として選任される際などに重要になります。

また、講習受講から5年という期間も重要なので、

受講証明書を保管するとともに、受講日も記録しておく

ことをおすすめします。

職業紹介会社側でも、責任者ごとの受講期限を管理しておいた方がいいでしょう。

職業紹介責任者と派遣元責任者の違い

人材サービス会社では、

  • 職業紹介事業
  • 労働者派遣事業

の両方を行っている会社もあります。

そのため、

職業紹介責任者

派遣元責任者

の両方の名前を聞くことがあります。

しかし、これは別の制度です。

職業紹介責任者は職業紹介事業

派遣元責任者は労働者派遣事業

それぞれ根拠となる法律、役割、講習も異なります。

私自身は派遣元責任者講習も受講しています。

派遣会社で働いている人は、派遣元責任者講習とは?内容・有効期間・オンライン受講を体験者が解説も参考にしてください。

監理責任者等講習とも別の制度

人材関係では、さらに「監理責任者等講習」という講習を耳にすることがあります。

これは外国人技能実習制度に関係する講習で、職業紹介責任者講習とは別物です。

私はこちらも実際に受講しています。

監理責任者等講習とは?理解度テスト・合格点を体験者が解説で詳しく紹介しています。

特に人材サービス会社では複数の制度を扱う場合があるので、それぞれを混同しないようにしましょう。

「人を仕事につなぐ仕事」だからこそ法律知識が重要

私は人材サービス業界で仕事をした経験があります。

職業紹介事業では、企業と求職者の間に入って仕事を紹介します。

一見すると、

「人と企業をマッチングする営業職」

というイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、その裏側にさまざまな法律やルールがあります。

求職者の個人情報を扱います。

求人情報を扱います。

企業と求職者の間で条件を確認します。

不適切な求人を扱わないようにする必要もあります。

そのため、職業紹介責任者だけでなく、実際に職業紹介業務に携わる社員も基本的なルールを理解しておくことが重要だと感じています。

職業紹介責任者講習は履歴書に書ける?

職業紹介責任者講習を受講したことを履歴書に書いてはいけないわけではありません。

特に人材紹介会社へ転職するのであれば、業務との関連性があります。

ただし、

職業紹介責任者講習は資格試験ではありません。

そのため、一般企業への転職で大きな資格としてアピールする性質のものではないでしょう。

一方で、

「職業紹介責任者として実際に○年間勤務していた」

のであれば、講習受講そのものよりも、責任者としての実務経験をアピールする方が価値があると思います。

職業紹介責任者講習についてよくある質問

何年ごとに受講する?

5年に1回です。

職業紹介責任者は、過去5年以内に職業紹介責任者講習を受講している必要があります。

講習は何時間?

講義は6時間です。

集合型の場合は受付や休憩、理解度確認試験なども含め、一日予定を空けておく必要があります。

オンラインでも受けられる?

はい。

民紹協をはじめ、オンライン形式の職業紹介責任者講習を実施している講習機関があります。

試験はある?

あります。

講習終了時に理解度確認試験が実施されます。

問題数は?

10問です。

私が受講したときは○×式でした。

何問正解すればいい?

私が受講した講習では、

10問中6問以上(60%以上)

が合格基準でした。

難しい?

私が実際に受験した感想では、講義をきちんと聞いていれば十分対応できる内容でした。

ただし、不合格になる可能性はあるため講習はしっかり受けましょう。

講習だけ受ければ職業紹介責任者になれる?

いいえ。

講習受講以外にも職業経験や欠格事由などの選任要件があります。

まとめ|職業紹介責任者講習は5年に1回の法定講習

職業紹介責任者講習についてまとめると、

  • 職業紹介責任者に必要な法定講習
  • 講習を受けるだけで誰でも責任者になれるわけではない
  • 過去5年以内の受講が必要
  • 講義時間は6時間
  • 集合型・オンライン型がある
  • 職業安定法や個人情報、公正採用などについて学ぶ
  • 最後に理解度確認試験がある
  • 問題数は10問
  • 私が受けた講習では6問以上正解で合格
  • 合格すると受講証明書が交付される

という講習です。

私自身、最初は、

「会社から言われたから受ける講習」

という感覚もありました。

しかし実際に受講してみると、職業紹介事業を適正に行うために必要なルールを一度まとめて確認できる講習でした。

特に職業紹介事業では、求職者の人生にも関わる情報を扱います。

個人情報、求人情報、公正な採用、苦情対応など、責任者として知っておかなければならないことは少なくありません。

理解度確認試験もありますが、必要以上に構える必要はないと思います。

一日の講義をきちんと聞いて、その内容を理解する。

これが一番の対策です。

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