※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
「宅建試験に合格したら、すぐ宅建士として働ける?」
「宅建士証をもらうには何をすればいい?」
「実務未経験だと登録実務講習が必要?」
私は宅建試験に合格した後、実際に宅地建物取引士証を取得しました。
ところが私の場合、
宅建業の実務経験なし
かつ、
宅建試験合格から1年以上経過
という状態でした。
そのため、
宅建士証取得までの手続がかなり長いルート
になりました。
私が実際に進んだ流れは、
宅建試験合格
↓
登録実務講習
↓
宅地建物取引士資格登録
↓
法定講習
↓
宅地建物取引士証取得
です。
登録実務講習を受け始めてから宅建士証を手にするまで、私の場合はおよそ2か月。
費用も、
約7万5,000円
かかりました。
宅建試験に合格したときは、
「やっと宅建士になれる!」
と思っていたのですが、
試験合格はまだスタート地点でした。
この記事では、
- 宅建試験合格と宅建士の違い
- 宅建士証を取得するまでの全体の流れ
- 実務経験2年未満の場合
- 登録実務講習とは
- 宅建士資格登録とは
- 法定講習が必要な人
- 宅建士証取得までにかかった費用
- 宅建士証取得までにかかった期間
- 試験合格から1年以内なら何が違うか
- 宅建士証の有効期限と更新
について、私自身の体験を中心に解説します。
※この記事は2026年8月時点の制度を確認して作成しています。資格登録の必要書類や申請方法などは都道府県によって異なるため、実際に申請するときは登録先の都道府県の最新案内も確認してください。
結論|宅建合格後の手続は人によって大きく違う
まず重要なのは、
宅建試験合格後、全員が同じ手続をするわけではない
ということです。
大きく影響するのは、
宅建業の実務経験が2年以上あるか
そして、
宅建試験合格から1年以内に宅建士証を取得するか
です。
不動産適正取引推進機構が公開している講習体系でも、
- 実務経験2年以上
- 実務経験2年未満
- 試験合格後1年以内
- 試験合格後1年超
によって宅建士証までのルートが分かれています。
私の場合は、
実務経験2年未満
+
試験合格から1年超
だったため、
登録実務講習と法定講習の両方が必要になりました。
そもそも宅建試験に合格しただけでは宅建士ではない
ここは最初に理解しておきたいところです。
宅建試験に合格したら、
宅建士試験合格者
にはなります。
しかし、実際に宅地建物取引士として業務に従事するには、試験を受験した都道府県で資格登録を受け、宅地建物取引士証の交付を受ける必要があります。
つまり、
試験合格
↓
資格登録
↓
宅建士証
という段階があります。
「宅建試験に合格した」
と、
「宅建士証を持つ宅地建物取引士になった」
は同じではありません。
私自身、この手続を実際にやってみて、
宅建は試験に受かってからも結構長い
と感じました。
私が宅建士証を取得するまでの流れ
私の場合は次の4ステップでした。
- STEP1.登録実務講習を受講
- STEP2.宅地建物取引士資格登録
- STEP3.法定講習を受講
- STEP4.宅地建物取引士証を受け取る
- 私はLECの登録実務講習を受けた
- 実務経験が2年以上あれば登録実務講習は原則不要
- 東京都の資格登録手数料は37,000円
- 東京都では登録完了まで30~40日程度
- 東京都で登録するときに必要だった書類
- 試験合格から1年以内なら法定講習は原則不要
- 東京都の法定講習費用は16,500円
- この金額は全員にかかるわけではない
- 登録実務講習
- 法定講習
- 更新には原則として法定講習を受講
- 「更新案内が必ず届く」と思わない方がいい
- パターン1|実務経験2年以上+合格1年以内
- パターン2|実務未経験+合格1年以内
- パターン3|実務経験2年以上+合格から1年超
- パターン4|実務未経験+合格から1年超
- 宅建試験に合格したらすぐ宅建士になれる?
- 実務経験がなくても宅建士になれる?
- 登録実務講習は全員必要?
- 法定講習は全員必要?
- 合格から1年以上経つと資格がなくなる?
- 東京都の資格登録費用はいくら?
- 宅建士証の交付手数料はいくら?
- 法定講習はいくら?
- 私はいくらかかった?
- どれくらい時間がかかった?
- 宅建士証の有効期限は?
- 更新案内は届く?
STEP1.登録実務講習を受講
↓
STEP2.宅地建物取引士資格登録
↓
STEP3.法定講習を受講
↓
STEP4.宅地建物取引士証を受け取る
それぞれ詳しく見ていきます。
STEP1|実務経験がなかったので登録実務講習を受講
宅地建物取引士として資格登録するためには、試験合格に加えて一定の登録要件があります。
代表的なのは、
宅地建物取引業の実務経験が2年以上あること
です。
一方、実務経験が2年に満たない試験合格者でも、国土交通大臣の登録を受けた登録実務講習を修了することで、2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力を有すると認められ、資格登録の要件を満たすことができます。
私は不動産業界未経験でした。
当然、
実務経験2年はありません。
そこで登録実務講習を受講しました。
私はLECの登録実務講習を受けた
私が選んだのは、
LECの宅建登録実務講習
です。
私が実際に受講したときの料金は、
22,000円
でした。
※これは私が受講した当時に実際に支払った金額です。講習料金は実施機関や受講時期によって変わる可能性があるため、現在の申込料金は各実施機関で確認してください。
登録実務講習では、
事前学習。
スクーリング。
演習。
修了試験。
まで行いました。
詳しい体験談は、LEC宅建登録実務講習の口コミ・体験談|修了試験は難しい?流れも解説で紹介しています。
実務経験が2年以上あれば登録実務講習は原則不要
一方、
すでに宅地建物取引業の対象となる実務経験が2年以上ある人は、
登録実務講習を受けずに登録要件を満たせる場合があります。
ただし、
「不動産会社に2年以上在籍していた」
だけで、すべての業務が実務経験として認められるわけではありません。
不動産適正取引推進機構も、一般管理部門などは対象外として案内しています。
自分の職歴が実務経験に該当するか微妙な場合は、登録する都道府県へ確認した方がいいでしょう。
STEP2|宅地建物取引士資格登録を申請
登録実務講習を終えても、
まだ宅建士証はもらえません。
次に、
宅地建物取引士資格登録
を行います。
登録先は、原則として宅建試験を受験した試験地の都道府県です。
私は東京都で受験したため、
東京都へ資格登録を申請しました。
東京都の資格登録手数料は37,000円
2026年現在、東京都で宅地建物取引士資格登録を申請する場合、
登録手数料は37,000円
です。
高い。
私は当時も、
「登録するだけで3万7,000円か……」
と思いました。
宅建は試験へ合格した後も、それなりにお金がかかります。
東京都では登録完了まで30~40日程度
そして、
すぐ登録されるわけではありません。
東京都では2026年現在、登録手数料受領後、登録完了まで30~40日程度かかると案内されています。
私も申請してから、
約1か月待ちました。
ここがかなり長く感じました。
試験。
↓
登録実務講習。
↓
ようやく登録申請。
↓
さらに約1か月待つ。
です。
東京都で登録するときに必要だった書類
現在の東京都の窓口申請では、代表的なものとして、
- 登録申請書
- 誓約書
- 身分証明書
- 登記されていないことの証明書
- 住民票
- 合格証書
- 顔写真
- 登録資格を証する書面
- 該当する場合は従業者証明書
- 本人確認書類
などが必要です。
私のように登録実務講習で登録要件を満たす場合は、
登録実務講習の修了証
も重要です。
なお、2026年現在の東京都では、登録実務講習修了者の修了証について修了年月日から10年間有効と案内されています。
必要書類は変更される可能性があるため、古いブログ記事をそのまま見て申請するのではなく、実際の申請時には都道府県の最新ページを確認してください。
STEP3|合格から1年以上経っていたので法定講習を受講
約1か月後。
ようやく、
資格登録完了。
「これで宅建士証がもらえる!」
……と思ったのですが、
私の場合はまだ終わりません。
なぜなら、
宅建試験合格から1年以上経過していた
からです。
宅建士証の交付を希望する人で、宅建試験合格から1年を超えている場合には、原則として法定講習を受講する必要があります。
だから私は、
法定講習
も受講しました。
試験合格から1年以内なら法定講習は原則不要
ここはかなり重要です。
宅建試験へ合格し、
合格から1年以内
に宅建士証の交付を受ける場合には、法定講習を受講せずに交付申請できます。
つまり、
私
試験合格
↓
時間が経過
↓
登録実務講習
↓
資格登録
↓
法定講習
↓
宅建士証
でした。
一方、
合格後すぐ動く人
試験合格
↓
必要なら登録実務講習
↓
資格登録
↓
そのまま宅建士証交付申請
というルートにできます。
私はここでも遠回りしました。
東京都の法定講習費用は16,500円
2026年現在、東京都宅建協会の法定講習では、
受講経費16,500円
です。
この中には宅建士証の交付申請に必要な費用も含まれています。
私は、
22,000円。
↓
37,000円。
↓
16,500円。
と支払ってきました。
合計すると、
75,500円。
もちろん、このほかにも、
証明書取得費。
写真代。
交通費。
郵送費。
などがあります。
だから元の記事で私は、
「宅建士証まで長くて高い」
と書きました。
今でも感想は変わりません。笑
STEP4|ついに宅建士証を受け取る
そして、
法定講習を受講。
↓
ついに宅地建物取引士証を取得しました。
私の場合は会場で法定講習を受け、その日のうちに宅建士証を受け取りました。
宅建試験に一度落ちて。
翌年合格して。
登録実務講習を受けて。
登録申請して。
1か月待って。
法定講習を受けて。
ようやくです。
「長かった……」
というのが一番の感想でした。
法定講習当日の内容については、宅建士の法定講習とは?実際に受講した流れ・費用・内容を体験談で解説で詳しく紹介しています。
東京都の宅建士証は現在プラスチックカード
ちなみに東京都では、
2025年9月1日以降に発行される宅建士証はプラスチックカード
になっています。
私が取得した当時と、これから取得する人では宅建士証の仕様が違う場合があります。
制度だけでなく、こうした細かい部分も変わっています。
宅建士証までいくらかかった?
私の場合の主な費用を整理すると、
登録実務講習
22,000円
※私が受講した当時のLECの料金。
宅地建物取引士資格登録
37,000円
法定講習+宅建士証交付
16,500円
でした。
合計、
75,500円。
約7万5,000円です。
この金額は全員にかかるわけではない
ここは重要です。
私の75,500円は、
実務経験なし+合格から1年以上経過
という条件だったからです。
たとえば、
実務経験2年以上
登録実務講習が不要になる場合がある。
試験合格から1年以内
初回宅建士証交付のための法定講習が不要。
という違いがあります。
そのため、
「宅建に合格したら全員7万5,000円かかる」
という意味ではありません。
試験合格後すぐに動いた方が費用は安くなる?
条件によっては、
合格後1年以内に宅建士証まで取得することで法定講習の受講料分を抑えられます。
東京都では、試験合格後1年以内に宅建士証を申請する場合の交付申請手数料は4,500円です。
一方、法定講習が必要な場合、東京都宅建協会では受講経費が16,500円です。
だから、
「近いうちに宅建士証を使う予定がある」
なら、
合格後の手続をあまり放置しない
という考え方もあります。
ただし、
宅建業に従事する予定がない。
宅建士証を使う予定もない。
という人まで、必ず急いで宅建士証を取得する必要はありません。
東京都も、宅建業に従事しなければ宅建士証の交付を受ける必要はなく、資格登録は宅建士証を取得しなくても有効だと案内しています。
宅建士証を使わないなら資格登録だけでもいい?
できます。
少なくとも、
宅建試験に合格したら必ず宅建士証まで取らなければならない
というものではありません。
将来、
不動産業界で働く。
宅建士として業務をする。
となった段階で宅建士証を取得する方法もあります。
ただし合格から1年以上経過した後に宅建士証を取得するなら、法定講習が必要になります。
そのため、
今後使う可能性と費用・手間を考えて決める
といいでしょう。
「登録実務講習」と「法定講習」の違い
宅建試験合格後の手続で、
一番ややこしいのがこれです。
登録実務講習
と、
法定講習。
名前が似ています。
でも目的はまったく違います。
登録実務講習
資格登録をするための講習。
実務経験が2年に満たない試験合格者などが対象になります。
法定講習
宅建士証の交付・更新などのための講習。
試験合格から1年以上経って初めて宅建士証を取得する場合や、宅建士証を更新するときなどに受講します。
つまり、
登録実務講習=登録前
法定講習=宅建士証交付前
と考えるとわかりやすいです。
私は、
両方受けました。
宅建士証取得までどれくらい時間がかかった?
私の場合、
登録実務講習を受け始めてから宅建士証を取得するまで約2か月
でした。
その中でも長かったのが、
資格登録の審査待ち
です。
現在も東京都では、登録完了まで30~40日程度と案内されています。
さらに、
登録実務講習の日程。
法定講習の日程。
申込期限。
などによってはもっと時間がかかる可能性があります。
そのため、
「来月から宅建士として働くから、今から手続しよう」
だと間に合わないことも考えられます。
宅建士証が必要になる時期がわかっているなら、余裕を持って動いた方がいいでしょう。
宅建士証には5年の有効期限がある
苦労して取得した宅建士証ですが、
一生そのカードを使えるわけではありません。
宅建士証の有効期間は、
5年間
です。
引き続き宅建士証を使う場合には更新が必要です。
更新には原則として法定講習を受講
東京都では、現在有効な宅建士証を更新する場合、
有効期間満了前6か月以内に実施される法定講習
を受講するよう案内されています。
ここで再び、
法定講習
が登場します。
だから40/91の記事で詳しく法定講習を解説しています。
「更新案内が必ず届く」と思わない方がいい
ここは元の記事から重要な修正です。
元記事では、
「有効期限が切れる約7か月前に更新案内が届く」
と書いていました。
しかし2026年現在、東京都は、
東京都から有効期間満了の案内は行わないので、各自で有効期間を管理するように
と明記しています。
したがって、
「案内が来るまで待っていればいい」
とは考えない方がいいです。
自分の宅建士証の有効期限は自分で確認しておきましょう。
宅建試験合格から宅建士証までのルートを整理
最後に、代表的なルートを整理します。
パターン1|実務経験2年以上+合格1年以内
宅建試験合格
↓
資格登録
↓
宅建士証交付申請
登録実務講習も法定講習も不要になる可能性がある、かなり短いルートです。
パターン2|実務未経験+合格1年以内
宅建試験合格
↓
登録実務講習
↓
資格登録
↓
宅建士証交付申請
法定講習は原則不要です。
パターン3|実務経験2年以上+合格から1年超
宅建試験合格
↓
資格登録
↓
法定講習
↓
宅建士証
登録実務講習は不要でも、法定講習が必要になります。
パターン4|実務未経験+合格から1年超
私です。
宅建試験合格
↓
登録実務講習
↓
資格登録
↓
法定講習
↓
宅建士証
最も手続が多くなりやすいルートです。
宅建士証取得についてよくある質問
宅建試験に合格したらすぐ宅建士になれる?
宅建士として業務を行うには、資格登録と宅建士証の交付が必要です。
実務経験がなくても宅建士になれる?
なれます。
実務経験が2年未満でも、登録実務講習を修了することで資格登録要件を満たせる場合があります。
私もこの方法でした。
登録実務講習は全員必要?
いいえ。
対象となる実務経験が2年以上ある人などは、登録実務講習が不要になる場合があります。
法定講習は全員必要?
いいえ。
初回の宅建士証取得で、試験合格から1年以内なら原則不要です。
合格から1年以上経つと資格がなくなる?
宅建試験合格自体が1年で無効になるという意味ではありません。
ただし、1年を超えて宅建士証の交付を受ける場合には法定講習が必要になります。
東京都の資格登録費用はいくら?
2026年現在、
37,000円
です。
宅建士証の交付手数料はいくら?
東京都で試験合格後1年以内に直接交付申請する場合は、
4,500円
です。
法定講習はいくら?
東京都宅建協会では2026年現在、
16,500円
です。
私はいくらかかった?
主な費用だけで、
約75,500円
でした。
登録実務講習22,000円。
資格登録37,000円。
法定講習・宅建士証16,500円。
です。
どれくらい時間がかかった?
私の場合、
登録実務講習開始から宅建士証取得まで約2か月
でした。
現在の東京都でも、資格登録だけで30~40日程度かかると案内されています。
宅建士証の有効期限は?
5年間
です。
更新案内は届く?
少なくとも東京都は2026年現在、東京都から有効期間満了の案内はしないと明記しています。
自分で有効期限を管理しましょう。
まとめ|私は宅建合格後、約2か月・約7万5,000円かけて宅建士証を取得した
私の場合の流れは、
宅建試験合格
↓
登録実務講習
↓
資格登録
↓
法定講習
↓
宅建士証取得
でした。
なぜここまで長かったのかというと、
宅建業の実務経験がなかった
ことと、
試験合格から1年以上経っていた
ことが理由です。
主な費用は、
登録実務講習:22,000円
資格登録:37,000円
法定講習・宅建士証:16,500円
合計、
75,500円。
そして期間は、
登録実務講習を受け始めてから約2か月。
宅建試験へ一度落ち。
翌年合格し。
その後も講習。
申請。
審査待ち。
また講習。
ようやく宅建士証です。
元タイトルどおり、
長くて高かったです。笑
ただ、全員が私と同じルートではありません。
実務経験が2年以上ある。
↓
登録実務講習が不要になる場合がある。
試験合格から1年以内。
↓
法定講習が原則不要。
この2つによって、かなり短くできます。
だから宅建試験へ合格したら、
まず確認してほしいのは、
「自分には実務経験があるか」
そして、
「合格してから1年以内か」
です。
この2つで、自分が進むルートが見えてきます。
そして、宅建士証を仕事で使う予定があるなら、
必要になる直前ではなく、余裕を持って手続を始める
ことをおすすめします。
私のように資格登録だけで約1か月待つ可能性もあるからです。
試験へ受かった時点では、
「終わった!」
と思いました。
でも私にとっては、
宅建試験合格から宅建士証を手にするまで含めて、ようやく宅建取得が一区切り
という感覚でした。
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