※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
DCプランナーに興味はあるものの、
「どんな資格なの?」
「1級と2級はどれくらい難しい?」
「独学でも合格できる?」
「過去問やテキストは何を使えばいい?」
と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
私は実際にDCプランナー2級・1級を勉強し、試験を受験しました。
その経験から感じたのは、
2級は比較的勉強方法を組み立てやすい一方、1級はかなり手強い試験
だということです。
特に1級はA・B・Cの3分野に分かれており、それぞれ合格する必要があります。
この記事では、
- DCプランナーとは何か
- 1級・2級の違い
- 試験内容
- 難易度
- 勉強時間
- おすすめ教材
- 過去問・問題集
- 独学での勉強方法
について、実際に勉強・受験した経験をもとに解説します。
※試験制度や教材は変更されることがあります。この記事は2026年8月時点の制度をもとにしています。
- DCプランナーとは?
- DCプランナーには1級と2級がある
- DCプランナー2級の試験内容
- DCプランナー1級の試験内容
- 1級は3分野を同じ日に受けなくていい
- DCプランナー試験はCBT方式
- DCプランナー2級の難易度
- DCプランナー1級はかなり手強い
- 1級で一番難しく感じたのはC分野
- DCプランナーの勉強時間
- DCプランナー2級のおすすめ教材
- DCプランナー1級のおすすめ教材
- DCプランナーに「過去問」はある?
- DCプランナー2級の独学勉強方法
- DCプランナー1級A・B分野の勉強方法
- DCプランナー1級C分野の勉強方法
- 独学で難しければ公式Webセミナーもある
- DCプランナーはFPと何が違う?
- DCプランナーはどんな人におすすめ?
- 「試験合格」と「DCプランナー資格登録」は別
- DCプランナーについてよくある質問
- まとめ|2級は問題集中心、1級は腰を据えて勉強する
DCプランナーとは?
DCプランナーは、確定拠出年金をはじめとする年金・退職給付制度や資産形成についての知識を学ぶ資格です。
「DC」は、
Defined Contribution Plan(確定拠出年金)
の略です。
ただし、DCプランナーで勉強するのは確定拠出年金だけではありません。
試験では、
- 公的年金
- 企業年金
- 退職給付制度
- 確定拠出年金
- 金融商品
- 投資
- 老後の資産形成
などについて幅広く勉強します。
日本商工会議所と一般社団法人金融財政事情研究会が共同で実施している試験で、DCプランナーは「企業年金総合プランナー」とも呼ばれます。
企業の年金担当者や金融機関の職員などと特に相性のいい資格ですが、自分自身の年金や資産形成について体系的に勉強したい人にも役立つ内容です。
DCプランナーには1級と2級がある
DCプランナーには、
- DCプランナー2級
- DCプランナー1級
があります。
3級はありません。
まず2級と1級の試験内容を簡単に比較すると、次のようになります。
| 項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 受験資格 | なし | DCプランナー2級合格者 |
| 試験方式 | CBT | CBT |
| 実施時期 | 通年 | 通年 |
| 試験 | 1試験 | A・B・Cの3分野 |
| 試験時間 | 120分 | 各90分 |
| 合格基準 | 70点以上 | 各分野70点以上 |
| 受験料 | 7,700円 | 各分野5,500円 |
1級を受けるには、まず2級に合格する必要があります。
そのため、
2級 → 1級
という順番で受験します。
DCプランナー2級の試験内容
2級では次の3分野をまとめて受験します。
A分野
年金・退職給付制度等
B分野
確定拠出年金制度
C分野
老後資産形成マネジメント
試験時間は120分。
出題形式は、
- 四答択一式:30問
- 総合問題:10題
です。
100点満点で70点以上が合格基準です。
受験資格はないため、DCプランナーを初めて受験する人は2級からスタートできます。
DCプランナー1級の試験内容
1級も、
- A分野:年金・退職給付制度等
- B分野:確定拠出年金制度
- C分野:老後資産形成マネジメント
の3分野です。
ただし、2級のように1回で全部受験するのではありません。
A・B・Cをそれぞれ別の試験として受験します。
各分野、
- 試験時間:90分
- 四答択一式:10問
- 総合問題:4題
- 合格基準:70点以上
です。
3分野すべてに合格した時点で、DCプランナー1級合格となります。
1級は3分野を同じ日に受けなくていい
1級については、
「1日で3試験も受けるの?」
と思うかもしれません。
その必要はありません。
A・B・Cの3分野は、別々の日に受験できます。
受験する順番も自由です。
さらに、各分野の合格に有効期限はありません。
たとえば、
A分野に合格
↓
数か月後にB分野に合格
↓
さらに時間を空けてC分野に合格
という受験方法でも構いません。
仕事をしながら受験する人なら、一つずつ攻略する方法がおすすめです。
ただし、3分野すべて同じマイページのアカウントで合格する必要があります。
DCプランナー試験はCBT方式
現在、DCプランナー1級・2級はCBT方式で通年実施されています。
CBTは、テストセンターのパソコンを使って受験する試験方式です。
年1回決まった日に全国一斉に試験を受けるわけではありません。
自分で受験日とテストセンターを予約できます。
資格試験の中では、かなり受験しやすい仕組みです。
特に1級は3分野あるため、
「A分野を勉強したら受ける → 次にB分野を勉強する」
という進め方ができます。
これは受験者にとって大きなメリットだと思います。
DCプランナー2級の難易度
私が実際に勉強した感想では、2級は、
しっかり問題集を繰り返せば独学でも十分に合格を狙える試験
だと思います。
もちろん、無勉強で合格できる試験ではありません。
公的年金や企業年金、確定拠出年金など、初めて勉強する人には馴染みのない制度が多く登場します。
一方で、公式の試験問題集があり、何を勉強すればいいのか比較的わかりやすいです。
私は2級については、まず試験問題集を中心に勉強する方法で十分対応しやすいと感じました。
年金そのものをもう少し勉強したい人は、年金アドバイザーとは?テキスト・過去問・勉強時間も参考にしてください。
DCプランナー1級はかなり手強い
問題は1級です。
私自身、勉強してみて、
「これは2級とはかなり違う」
と感じました。
1級では、単純に制度の基本知識を覚えるだけではなく、より細かい年金制度や資産運用に関する知識が求められます。
しかも、
「そこから出題するの?」
と思うような問題に出会うこともありました。
公式問題集だけを丸暗記しておけば必ず対応できるという感覚ではありません。
特にC分野の「老後資産形成マネジメント」は、計算問題などもあり、私はかなり苦戦しました。
1級で一番難しく感じたのはC分野
これはあくまで私個人の感想ですが、1級で一番大変だったのはC分野です。
C分野では、
- 資産運用
- ポートフォリオ
- リスク
- リターン
- 老後資産形成
などを扱います。
年金制度を暗記するだけでは対応できません。
計算問題もあります。
金融・投資分野が得意な人なら感じ方は違うと思いますが、私にとっては1級最大の難所でした。
逆に、FPや証券関係の勉強経験がある人なら、知識を活かしやすい部分もあります。
資産運用の基礎を勉強したい人は、FP2級とは?合格率・難易度・勉強時間・テキストも参考になると思います。
また、金融商品についてさらに勉強したい人は、証券外務員試験の勉強方法・勉強時間も関連性があります。
DCプランナーの勉強時間
DCプランナーについて、
「○時間勉強すれば必ず合格する」
という公式な勉強時間はありません。
そこで、ここでは私自身の受験経験をもとにした目安を紹介します。
私なら、
2級:50時間以上
1級:各分野50時間以上
くらいは見ておきます。
1級は3分野あります。
しかも一度勉強しただけですぐ合格レベルになるとは限りません。
そのため、1級全体なら200時間程度を想定しておいてもいいと思います。
もちろん、
- FPの勉強経験がある
- 金融機関で働いている
- 企業年金を実務で扱っている
- 資産運用に詳しい
という人なら、もっと短い時間で合格できる可能性があります。
反対に、年金や投資を初めて勉強する人なら、さらに時間がかかることもあります。
勉強時間そのものより、
問題集を解いて安定して合格基準を超えられる状態になっているか
で判断した方がいいでしょう。
DCプランナー2級のおすすめ教材
2026年現在、金融財政事情研究会からDCプランナー試験に対応した公式教材が販売されています。
2級なら、まずおすすめしたいのが、
「DCプランナー2級試験問題集」
です。
私は2級については、まずこの問題集を中心に勉強する方法がおすすめです。
問題を解きながら解説までしっかり読むことで、
- どんな問題が出るのか
- どの分野が重要なのか
- 自分が何を理解できていないのか
が見えてきます。
よりしっかり理解したい場合には、
「DCプランナー実務必携」
も利用できます。
2026年度版も販売されています。
DCプランナー1級のおすすめ教材
1級では、私は最低でも、
- DCプランナー実務必携
- DCプランナー1級試験問題集
の2つを使うことをおすすめします。
DCプランナー実務必携
1級・2級の試験範囲に対応した参考書です。
公的年金、企業年金、確定拠出年金、投資、ライフプランなどを体系的に確認できます。
1級では問題集だけでは理解しにくい部分もあるため、参考書として手元に置いておきたい一冊です。
DCプランナー1級試験問題集
試験対策ではこちらが中心になります。
問題を解いて終わりではなく、
正解した問題も含めて解説を読む
ことをおすすめします。
1級では選択肢の一つひとつに含まれる知識を拾っていくことが重要です。
DCプランナーに「過去問」はある?
DCプランナーを勉強するとき、
「過去問を何年分解けばいい?」
と考える人もいると思います。
私の場合は、宅建や行政書士のように大量の過去問を無料で集めて回すというより、金融財政事情研究会の試験問題集を過去問代わりの中心教材として使いました。
特に2級なら、まず公式問題集を繰り返す。
1級なら、
問題集+実務必携
を基本にする。
という方法がおすすめです。
資格試験の過去問をどう使うかについては、過去問を繰り返すだけで資格試験は合格できるのか?でも詳しく書いています。
DCプランナー2級の独学勉強方法
2級なら、私は次の流れで勉強します。
1.問題集を一度最後まで解く
最初から全部理解する必要はありません。
まず一周して、
「こういう内容が出る試験なんだ」
と確認します。
2.解説まで読む
正解・不正解だけ確認するのではなく、解説まで読みます。
DCプランナーは制度に関する細かい知識が多いため、
なぜその選択肢が間違っているのか
まで確認した方が覚えやすくなります。
3.2周目以降で理解を深める
1周目は試験の全体像を知る。
2周目から知識を理解する。
3周目以降で間違える問題を減らす。
この流れで十分です。
最初の1ページから完璧に覚えようとすると、なかなか勉強が進みません。
DCプランナー1級A・B分野の勉強方法
A・B分野については、
実務必携でインプット → 問題集でアウトプット
を繰り返す方法がおすすめです。
私の場合は、インプットとアウトプットをおおむね半々くらいの感覚で進めました。
重要なのは、問題集をかなりしっかり仕上げることです。
一方、問題集に載っていることだけ覚えればいいとも限りません。
実務必携で強調されているテーマについても確認しておきましょう。
DCプランナー1級C分野の勉強方法
C分野は少し別に考えた方がいいと思います。
私の場合は、
- 1級試験問題集を繰り返す
- わからない計算方法を一つずつ確認する
- 資産運用について別の教材でも補う
という勉強が必要でした。
元の記事では「資産運用のパフォーマンス測定」という専門書も利用していました。
ただし、最初から参考書を何冊も買う必要はありません。
まず公式教材を使う。
↓
理解できないテーマを特定する。
↓
そのテーマだけ別教材や解説で補う。
という順番の方が効率的です。
独学で難しければ公式Webセミナーもある
1級については、金融財政事情研究会がDCプランナー1級受験対策Web特訓セミナーも提供しています。
独学で、
「問題集の解説を読んでもわからない」
「C分野の計算で詰まった」
という場合には、こうした講座を利用する方法もあります。
DCプランナーはFPなどと比べると、市販の受験対策教材や無料講義が豊富な資格ではありません。
そのため、特に1級で行き詰まった場合には公式教材・公式講座を利用する価値があります。
DCプランナーはFPと何が違う?
DCプランナーとFPは試験範囲の一部が重なります。
ただし、方向性はかなり違います。
FPでは、
- ライフプラン
- 保険
- 金融資産
- 税金
- 不動産
- 相続
など、個人のお金について幅広く勉強します。
一方、DCプランナーでは、
年金・退職給付・確定拠出年金・老後資産形成
をより深く勉強します。
そのため、
広くお金について学ぶならFP
年金や企業年金を深く学ぶならDCプランナー
という違いがあります。
どちらか一方しか意味がないというものではありません。
FPを勉強したあとDCプランナーへ進めば、金融・資産運用分野の知識を活かすこともできます。
DCプランナーはどんな人におすすめ?
DCプランナーは特に、
- 企業の人事・福利厚生担当者
- 企業年金を扱う人
- 金融機関で働いている人
- 確定拠出年金について詳しくなりたい人
- FP取得後に年金分野を深く勉強したい人
- 自分自身の老後資産形成について学びたい人
と相性がいい資格です。
特に仕事で企業年金や確定拠出年金に関わる人なら、勉強内容を直接活かしやすいでしょう。
「試験合格」と「DCプランナー資格登録」は別
ここは少し注意が必要です。
1級・2級の試験に合格しただけで、自動的に「1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)」「2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)」として資格登録されるわけではありません。
試験合格後、所定の期間内に資格登録申請をする必要があります。
2026年現在、資格登録料は11,000円です。
登録資格の有効期間は2年間で、継続する場合には更新要件を満たす必要があります。
単に試験合格を目標にする人と、DCプランナーの名称を仕事で使用したい人では、合格後の手続が違うということです。
DCプランナーについてよくある質問
いきなり1級を受けられる?
受けられません。
1級の受験資格はDCプランナー2級合格者です。
まず2級へ合格する必要があります。
2級に受験資格はある?
ありません。
どなたでも受験できます。
試験は年1回?
いいえ。
1級・2級ともCBT方式で通年受験できます。
1級は3分野を同じ日に受ける?
その必要はありません。
A・B・Cを別の日に受験できます。
1級の分野合格に期限はある?
ありません。
一度合格した分野について、有効期限はありません。
合格点は?
2級は100点満点中70点以上。
1級はA・B・Cそれぞれ100点満点中70点以上です。
独学でも合格できる?
2級は独学で十分狙いやすいと思います。
1級も独学は可能ですが、私自身の経験では2級よりかなり手強く、特にC分野では追加の勉強が必要になる可能性があります。
勉強時間は?
私自身の目安としては、
- 2級:50時間以上
- 1級:各分野50時間以上
- 1級全体:200時間程度を想定
です。
事前知識によって大きく変わります。
まとめ|2級は問題集中心、1級は腰を据えて勉強する
DCプランナーについてまとめると、
- 年金・退職給付・資産形成について学ぶ資格
- 2級と1級がある
- 2級には受験資格がない
- 1級は2級合格者が受験できる
- 1級・2級ともCBT方式で通年受験
- 2級は120分、70点以上で合格
- 1級はA・B・Cの3分野
- 1級は各90分、各70点以上で合格
- 1級の分野合格に有効期限はない
- 2級は公式問題集中心でも勉強しやすい
- 1級は問題集と実務必携を併用したい
- 私は特に1級C分野を難しく感じた
という試験です。
私が実際に勉強した感想としては、
2級と1級では、かなり難易度に差がある
と感じました。
2級は問題集を繰り返しながら知識を身につければ、独学でも十分に合格を狙えます。
一方、1級になると出題範囲が深くなり、
「問題集だけやっておけば簡単に受かる」
という感覚ではありませんでした。
特にC分野では、資産運用や計算について理解する必要があります。
その分、年金・確定拠出年金・資産形成についてかなり深く勉強できます。
仕事で企業年金に関わる人や、FPなどからさらに知識を広げたい人なら、挑戦する価値のある資格だと思います。
※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

