※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
「法律を勉強して、何の役に立つんだろう?」
法律家を目指しているわけではない人なら、一度はそう思うかもしれません。
私自身、もともと法律とはほとんど縁のない人生を送っていました。
しかし、その後、宅建や行政書士などの資格試験を通じて法律を学び、企業法務の仕事も経験し、現在は行政書士として仕事をしています。
振り返ってみると、法律を学んで得たものは資格だけではありません。
仕事だけではなく、日常生活や考え方にも大きな変化がありました。
この記事では、実際に法律を学んできた私が感じている「法律を学ぶ意味」とメリットについて紹介します。
法律を学ぶ意味は「法律家になること」だけではない
法律を勉強すると聞くと、
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 宅建士
などの資格を思い浮かべる人が多いでしょう。
もちろん、資格取得は法律を学ぶ大きな目的のひとつです。
しかし、法律の勉強は資格を取らなければ意味がないものではありません。
私が実際に法律を学んで感じたメリットは、次の7つです。
- 社会のルールがわかる
- 自分を守るための知識が身につく
- 契約を意識できるようになる
- 仕事で法律を意識できるようになる
- 物事を整理して考える習慣がつく
- キャリアの選択肢が増える
- 学ぶこと自体が自信につながる
それぞれ詳しく見ていきます。
1.社会のルールがわかる
法律を学んで最初に大きく変わったのが、社会には思っていた以上に細かなルールがあることを意識するようになったことです。
法律は特別な人だけに関係するものではありません。
たとえば、
- 商品を買う
- アパートを借りる
- 車を購入する
- 会社で働く
- 結婚する
- 離婚する
- 相続する
- 会社を設立する
- 事業を始める
こうした日常生活のさまざまな場面に法律が関係しています。
もちろん、すべての法律を覚える必要はありません。
重要なのは、
「この場面には何かルールがあるかもしれない」
と考えられるようになることです。
知らないことがあれば調べる。
自分だけで判断できなければ専門家に確認する。
法律を学んだことで、私はこうした考え方を自然にできるようになりました。
2.自分を守るための知識が身につく
法律を学ぶ大きなメリットのひとつが、自分を守るための知識が増えることです。
たとえば仕事をしていれば、
- 労働時間
- 残業
- 有給休暇
- 雇用契約
などにルールがあります。
買い物やサービスを利用するときにも契約が発生します。
家を借りれば賃貸借契約、不動産を購入すれば売買契約が関係します。
法律をまったく知らなければ、「相手からそう言われたから」という理由だけで受け入れてしまうこともあるでしょう。
法律を勉強していると、
「本当にそうなのだろうか?」
と一度立ち止まって考えられるようになります。
法律を少し学んだからといって、あらゆるトラブルを自分だけで解決できるわけではありません。
それでも、「調べた方がいい場面」に気づけるようになること自体が大きなメリットだと感じています。
3.契約を意識できるようになる
私が法律を学んで特に変わったのが、契約に対する考え方です。
私たちは日常生活の中で、想像以上にたくさんの契約をしています。
商品を買う。
部屋を借りる。
携帯電話を契約する。
保険に加入する。
仕事を依頼する。
これらにも契約が関係します。
法律を勉強する前は、「契約書」というと何となく難しいものという印象しかありませんでした。
しかし、民法などを学ぶと、
- 何を約束しているのか
- 誰が何をしなければならないのか
- 約束を守らなかった場合どうなるのか
- いつ契約が終了するのか
といった点を意識して見るようになります。
これはプライベートだけでなく、仕事でも非常に役立つ考え方です。
私は現在、行政書士として契約書の作成やチェックに関わることもありますが、その原点には資格試験などを通じた法律の勉強があります。
法律を仕事で活かしたい人には、ビジネス実務法務検定のメリットについての記事も参考になると思います。
4.仕事で法律を意識できるようになる
法律は法務部だけが知っていればいいものではありません。
営業、人事、総務、経理、経営など、会社のさまざまな仕事に法律が関係します。
たとえば営業であれば契約、人事であれば労働関係、経営であれば会社や取引に関するルールを意識する機会があります。
すべてを自分で判断する必要はありません。
むしろ重要なのは、
「これは法務や専門家に確認した方がいい問題ではないか」
と気づけることです。
私自身、法律資格を取得したことをきっかけに、未経験から企業法務の仕事に就くことができました。
その経験については、行政書士試験合格後に未経験から上場企業法務へ転職した話で詳しく紹介しています。
5.物事を整理して考える習慣がつく
法律を勉強して身につくのは、法律の知識だけではありません。
法律問題では、
「何が問題なのか」
「どのルールが関係するのか」
「そのルールを今回のケースに当てはめるとどうなるのか」
という順序で考えることが多くあります。
こうした勉強を繰り返していると、日常生活や仕事でも、物事を整理して考える癖がついてきます。
感情だけで判断するのではなく、
事実とルールを分けて考える。
これは法律以外でも使える力です。
大学の法学教育でも、条文を理解して事案へ適用する「法的な思考」を身につけることが重視されています。
難しい条文を全部暗記すること以上に、この考え方を身につけられることが法律を学ぶ大きな意味のひとつだと思います。
6.キャリアの選択肢が増える
法律を学ぶことは、仕事の選択肢を広げるきっかけにもなります。
法律に関係する資格には、
- 行政書士
- 宅建士
- 司法書士
- 社会保険労務士
- 弁護士
などがあります。
資格によって難易度も業務内容も大きく異なります。
また、資格そのものを仕事にしなくても、
- 企業法務
- 総務
- 人事
- コンプライアンス
- 不動産
- 金融
など、法律知識を活かしやすい仕事があります。
私の場合も、法律を勉強したことがその後の企業法務への転職、さらに行政書士としての独立につながりました。
詳しくは、行政書士試験で人生が変わった理由でも紹介しています。
「今の仕事をずっと続けるかわからない」という社会人にとっても、法律を学ぶことはキャリアの選択肢を増やすひとつの方法です。
7.学ぶこと自体が自信につながる
これは法律に限った話ではありませんが、私にとって非常に大きかったメリットです。
資格の勉強を始める。
わからなかったことが少しずつわかるようになる。
試験に合格する。
その知識を仕事で使う。
さらに新しいことを学ぶ。
この積み重ねによって、自分に対する考え方も変わりました。
私自身、法律を学び始めたことをきっかけに、資格を取得し、転職し、最終的には行政書士として開業しました。
最初からそこまで考えていたわけではありません。
一つ学んだことで、次に進む道が見えてきました。
だから私は、法律そのものの知識だけではなく、「学べば自分を変えられる」という経験を得られたことにも大きな価値があったと思っています。
法律に限らず、社会人がもう一度勉強する意味については、社会人の「学び直し」「リスキリング」のメリットでも詳しく紹介しています。
法律を学ぶなら何から始めればいい?
法律に興味があっても、いきなり六法を最初から読もうとする必要はありません。
興味のある分野から始めるのがおすすめです。
不動産に興味があるなら宅建。
ビジネスで使う法律を学びたいならビジネス実務法務検定。
法律を本格的に学んで資格取得も目指したいなら行政書士。
というように、目的を決めると勉強しやすくなります。
資格試験を目標にすると、出題範囲に沿って体系的に勉強できるのもメリットです。
法律を学ぶ目的は人それぞれなので、最初から難しい資格を目指す必要はありません。
法律を学べば何でも自分で解決できるわけではない
最後に、法律を学ぶうえで大切だと思うことがあります。
法律を少し知っていることと、専門家として個別の問題を適切に判断できることは別です。
法律には例外もありますし、具体的な事実関係によって結論が変わることもあります。
そのため、
「法律を知っているから全部自分で解決する」
のではなく、
「法律を知っているからこそ、自分で判断してはいけない場面にも気づける」
ことも重要だと思っています。
これも、私が法律を学んで感じたメリットのひとつです。
まとめ|法律を学ぶことは人生の選択肢を増やしてくれる
私が実際に法律を学んで感じたメリットは、次の7つです。
- 社会のルールがわかる
- 自分を守るための知識が身につく
- 契約を意識できるようになる
- 仕事で法律を意識できるようになる
- 物事を整理して考える習慣がつく
- キャリアの選択肢が増える
- 学ぶこと自体が自信につながる
私にとって法律の勉強は、単に資格を取るための勉強ではありませんでした。
法律を学んだことから、資格取得、企業法務への転職、行政書士としての開業へとつながっていきました。
もちろん、法律を勉強したすべての人の人生が同じように変わるわけではありません。
それでも、社会のルールを知り、自分で考えられることが増えれば、今まで見えていなかった選択肢が見えてくることがあります。
「法律を勉強してみようかな」と少しでも思っているのであれば、興味のある法律や資格から一度触れてみてはいかがでしょうか。
※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

