衛生管理者は意味ない?実際に合格した私が取得するメリットを考える

総務・法務・人事系

※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

「衛生管理者って取っても意味ない?」

「取得して、本当に仕事や転職に役立つの?」

衛生管理者の受験を考えていると、このように感じることもあると思います。

私は実際に衛生管理者試験に合格しています。

結論からいうと、衛生管理者は使い道がはっきりしている人にとって、十分に取得する意味のある資格だと考えています。

衛生管理者は、単に知識を証明するだけの資格ではありません。

一定規模以上の事業場では実際に衛生管理者を選任する必要があり、総務・人事・労務などの仕事とも関係の深い資格です。

一方で、

  • 取得すれば必ず転職できる
  • 持っているだけで給料が上がる
  • 誰にとっても役立つ

という資格でもありません。

資格は、取得すること自体よりも**「取得した後にどう使うか」**が大切です。

この記事では、実際に衛生管理者試験に合格した経験も踏まえて、衛生管理者が「意味ない」と言われる理由や、取得するメリット、向いている人について考えていきます。

結論|衛生管理者は「意味ない資格」ではない

私は、衛生管理者を「意味のない資格」だとは思いません。

理由は単純で、衛生管理者を実際に必要とする職場があるからです。

特に、

  • 総務
  • 人事
  • 労務
  • 安全衛生

などに関わる人にとっては、仕事とのつながりを作りやすい資格です。

ただし、資格を持っているだけで人生が変わるわけではありません。

衛生管理者として選任される可能性もなく、関連する仕事にも興味がないのであれば、無理に取得する必要はないでしょう。

大切なのは、

「衛生管理者という資格に価値があるか」ではなく、「自分にとって衛生管理者を取得する意味があるか」

を考えることです。

衛生管理者とは?

衛生管理者は、職場における労働者の健康や労働衛生に関わる仕事を担います。

たとえば、

  • 作業環境
  • 作業方法
  • 健康管理
  • 労働衛生
  • 職場巡視

などに関わります。

また、常時50人以上の労働者を使用する事業場では、業種を問わず衛生管理者を選任する必要があります。

必要となる衛生管理者の人数も事業場の規模によって異なり、50人以上200人以下なら1人以上、200人を超え500人以下なら2人以上と、労働者数が増えるにつれて必要人数も増えていきます。

つまり、衛生管理者には**「会社で実際に必要になることがある」という明確な使い道**があります。

衛生管理者試験の難易度や第一種・第二種の違い、独学での勉強方法については、別記事の「衛生管理者試験の難易度は?独学の勉強方法・勉強時間を合格者が解説」で詳しく紹介しています。

衛生管理者が「意味ない」と言われる理由

使い道が明確な資格であるにもかかわらず、衛生管理者について調べると「意味ない」「役に立たない」といった意見を見かけることがあります。

なぜなのでしょうか。

資格を持っているだけでは仕事が変わらない

衛生管理者試験に合格して免許を取得しても、それだけで仕事内容が変わるわけではありません。

実際に資格を仕事へつなげるのであれば、

資格を取得する → 衛生管理者として選任される → 実際に業務を経験する

というところまで進んだ方が、資格の価値を実感しやすいでしょう。

これは衛生管理者に限った話ではありません。

私は資格をいくつも取得してきましたが、資格は取得した瞬間よりも、その資格をきっかけに何を経験したかの方が長期的には重要だと思っています。

衛生管理者を必要としない職場もある

すべての職場で衛生管理者が必要になるわけではありません。

そのため、勤務先の規模や今後のキャリアによっては、資格を取得しても実際に衛生管理者として働く機会がないこともあります。

関連する仕事をする予定がない人からすれば、「取ったけれど使わなかった資格」になる可能性はあります。

資格だけで転職が決まるわけではない

衛生管理者資格を持っているからといって、それだけで転職できるとは限りません。

採用では、

  • 実務経験
  • 職歴
  • スキル
  • 人柄
  • 求人との適合性

など、さまざまな要素が見られます。

衛生管理者はあくまで、その中の一つです。

ただし、衛生管理者を必要としている会社や、総務・人事・労務などの求人であれば、資格を持っていることがプラス材料になる可能性はあります。

衛生管理者を取得する5つのメリット

では、衛生管理者を取得すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

私が考えるメリットは、主に5つあります。

メリット1|実際に必要になる職場がある

衛生管理者の大きな特徴は、法律上、実際に選任が必要になる職場があることです。

資格の中には、知識の証明にはなっても、その資格を持っている人を会社が必要とするとは限らないものもあります。

一方、衛生管理者には、

「衛生管理者として選任される」

という具体的な使い道があります。

勤務先から「衛生管理者を取ってほしい」と言われて受験する人がいるのも、このためです。

自分の会社で必要とされているのであれば、取得する意味は非常に分かりやすい資格だと思います。

メリット2|総務・人事・労務の仕事と相性がいい

衛生管理者は、総務・人事・労務などのバックオフィス業務と相性のいい資格です。

会社によって担当部署は異なりますが、

  • 従業員の健康管理
  • 職場環境
  • 安全衛生
  • 衛生委員会
  • 産業保健

などは、バックオフィス部門が関わることの多い仕事です。

衛生管理者試験では、労働衛生や関係法令、労働生理などを体系的に学びます。

現在バックオフィスで働いていて、今後さらに仕事の幅を広げたい人にとっては、実務につなげやすい資格の一つだと思います。

メリット3|新しい実務経験につながる可能性がある

私は、資格そのもの以上に、資格をきっかけに経験できる仕事に価値があると考えています。

衛生管理者資格を取得して実際に選任されれば、それまで担当していなかった安全衛生関係の業務を経験できる可能性があります。

そして転職するときにも、

「衛生管理者の資格を持っています」

だけではなく、

「衛生管理者として実際に○○を担当しました」

と言えるようになります。

資格が入口となって実務経験が増えるのであれば、それは大きなメリットです。

メリット4|労働衛生や健康管理の知識が身につく

衛生管理者試験では、

  • 労働衛生
  • 関係法令
  • 労働生理

などを学習します。

衛生管理者として選任されなかったとしても、労働者の健康管理や職場環境、労働安全衛生に関する知識を体系的に勉強できることには意味があります。

特に総務・人事・労務などで働いているのであれば、仕事と結びつく場面もあるでしょう。

メリット5|キャリアのプラス材料にできる

衛生管理者資格だけで転職が決まるとは思いません。

ただ、資格を取得した事実は履歴書にも記載できます。

特にバックオフィス系の仕事を目指す場合、

「労働安全衛生について一定の知識があり、資格取得まで取り組んだ」

という一つの材料にはなります。

大切なのは、資格だけを単独で考えないことです。

これまでの職歴や今後やりたい仕事と組み合わせることで、資格の意味は変わってきます。

衛生管理者がおすすめな人

衛生管理者を特におすすめしやすいのは、次のような人です。

総務・人事・労務で働いている人

現在すでにバックオフィスで働いているのであれば、衛生管理者は仕事との接点を作りやすい資格です。

取得後に安全衛生関係の仕事まで担当できれば、さらに経験の幅を広げられます。

会社から取得するように言われた人

これは取得する理由として非常に分かりやすいでしょう。

会社が衛生管理者を必要としているのであれば、資格取得後に実際の仕事へつながる可能性があります。

資格を取る目的が最初から明確なので、取得する価値も感じやすいと思います。

バックオフィスの仕事の幅を広げたい人

現在の仕事だけでなく、今後、

  • 安全衛生
  • 健康管理
  • 労務
  • 総務

などへ仕事の幅を広げたい人にも向いています。

資格取得をゴールにするのではなく、新しい仕事を経験するためのきっかけとして使うと考えるといいでしょう。

衛生管理者を取っても意味を感じにくい人

反対に、誰にでも衛生管理者をおすすめするわけではありません。

衛生管理者として働く予定がまったくない人

勤務先で選任される可能性もなく、今後も総務・人事・労務などに関わる予定がないのであれば、優先順位は低くなります。

資格取得には時間が必要です。

自分の仕事と関係のある資格を優先した方がいい場合もあります。

とにかく資格の数だけ増やしたい人

「何か資格が欲しい」

という理由だけで取得するのであれば、一度立ち止まって考えてもいいと思います。

私は資格取得そのものを否定するつもりはありません。

勉強することにも意味はあります。

ただ、キャリアに活かすことを目的にするのであれば、

「この資格を取った後、何に使うのか」

まで考えてから取得した方が、資格の価値を高めやすいと思います。

第一種と第二種ならどちらを取るべき?

衛生管理者には、第一種と第二種があります。

大きな違いは、衛生管理者として選任できる業種の範囲です。

第一種は幅広い業種で衛生管理者として選任できます。

一方、第二種は選任できる業種に制限があります。

そのため、今後の勤務先や担当業務まで考えて選ぶことが大切です。

特に業種を限定せず、将来的な使いやすさを重視するのであれば、第一種を検討する価値はあるでしょう。

衛生管理者は意味ない?よくある質問

衛生管理者を取れば転職に有利?

資格だけで転職が決まるとは言えません。

ただし、衛生管理者を必要としている会社や、総務・人事・労務などの求人では、評価材料の一つになる可能性があります。

重要なのは、資格だけではなく、これまでの経験や今後やりたい仕事と組み合わせることです。

衛生管理者は履歴書に書いていい?

もちろん書いて問題ありません。

特に応募する仕事と衛生管理者の知識や役割に関連性がある場合は、取得した理由や今後どう活かしたいのかまで説明できると、資格を取得した意味を伝えやすくなります。

衛生管理者を持っているだけでも意味はある?

知識を身につけたことや、資格試験に合格したこと自体には意味があります。

ただし、キャリアという意味では、資格を持っているだけよりも、実際に仕事へつなげた方が価値は高まりやすいでしょう。

衛生管理者は独学でも合格できる?

私は独学でも十分に合格を目指せる資格だと思います。

ただし、必要な勉強時間や難易度の感じ方には個人差があります。

私が実際に合格した経験を踏まえた勉強方法については、「衛生管理者試験の難易度は?独学の勉強方法・勉強時間を合格者が解説」で詳しく紹介しています。

まとめ|衛生管理者は「どう使うか」で価値が変わる

衛生管理者は「意味のない資格」ではありません。

実際に衛生管理者を必要とする職場があり、総務・人事・労務などの仕事とも関係の深い資格です。

ただし、取得しただけで仕事やキャリアが大きく変わるわけでもありません。

私は、資格について考えるとき、

「その資格がすごいかどうか」より、「自分がその資格をどう使うのか」

の方が大切だと思っています。

衛生管理者も同じです。

勤務先で必要になる。

バックオフィスの仕事の幅を広げたい。

安全衛生の実務を経験したい。

そうした目的があるのであれば、衛生管理者は十分に取得する意味のある資格だと思います。

※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。

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