※本ブログはフリューゲル行政書士事務所が運営しております。
行政書士の登録申請を終えると、登録完了までの間に開業準備を進めていくことになります。
その中で用意しておきたいのが、
- 名刺
- 職印
- 看板(表札)
です。
私自身、行政書士として開業するときには、
「職印って普通の印鑑と何が違う?」
「名刺には何を書けばいい?」
「行政書士事務所の看板って必要?」
「どこで作ればいい?」
といったことを調べながら一つずつ準備しました。
実際に開業した現在から振り返ると、絶対に確認してから作るべきものと、とりあえず安く作って後から変更してもいいものがあります。
この記事では、行政書士開業時に用意した名刺・職印・看板(表札)について、実際の経験をもとに作り方や注意点を解説します。
※職印などのルールは所属する都道府県行政書士会によって異なる可能性があります。実際に作成するときは、必ず所属予定の行政書士会の最新案内を確認してください。
結論|職印は確認してから、名刺は作りすぎない
最初に、開業してから振り返って感じるポイントをまとめます。
職印
所属する行政書士会のルールを確認してから注文する。
サイズや印文などについて案内がある場合があるため、先走って注文しない方が安全です。
名刺
最初から大量に作らなくてもいい。
開業後に取扱業務やホームページ、デザインなどを変更する可能性があります。
看板・表札
行政書士事務所であることが分かるものを掲示する。
高価な金属製看板を作らなければならないわけではありません。
つまり、
職印はルール重視、名刺は変更しやすさ重視、表札は事務所として確認できることを重視
して準備するといいと思います。
行政書士開業時に必要な名刺・職印・看板
行政書士開業時にはさまざまなものを準備しますが、この記事では次の3つを扱います。
1.名刺
顧客や営業先、他士業、行政書士などへ自分の連絡先や事務所情報を伝える営業ツールです。
2.職印
行政書士として使用する印章です。
所属する行政書士会のルールを確認したうえで準備します。
3.看板・表札
自分の事務所が行政書士事務所であることを示すためのものです。
行政書士の開業には、この3つ以外にもパソコン、複合機、鍵付き書庫などさまざまな設備が必要になります。
事務所設備全体については、行政書士の事務所に必要な設備・備品|実際に開業して揃えたものを解説でまとめています。
行政書士の職印とは?
まず、最も注意して作りたいのが職印です。
職印は、行政書士として業務を行う際に使用する印章です。
普通の認印とは別に、行政書士用として用意します。
職印は行政書士会の確認後に注文するのがおすすめ
職印について一番大切なのは、
ネットで見つけた行政書士用の職印を、何も確認せず注文しないこと
です。
所属する行政書士会によって、職印について案内されている形式などが異なる可能性があります。
せっかく購入したのに、
「この職印ではダメだった」
となれば作り直しです。
数千円から1万円以上する商品もあるので、もったいないですよね。
行政書士登録申請の際に案内を確認するか、不明な場合には所属する行政書士会へ確認してから注文するのが確実です。
行政書士会への登録申請そのものについては、行政書士の登録申請の流れ|神奈川県で開業した筆者が費用・必要書類を解説で実体験をまとめています。
職印以外の印鑑も用意すると便利
私は開業時に職印だけではなく、
- 認印
- ゴム印(親子判)
なども用意しました。
ただし、これらを職印と同じ意味で必須と考える必要はありません。
必要に応じて準備すればいいと思います。
認印
行政書士業務とは直接関係のない日常的な手続などで印鑑が必要になった場合に使えます。
個人で使っている印鑑と事務所用を分けたい場合にも便利です。
ゴム印・親子判
事務所名。
住所。
電話番号。
氏名。
などを組み合わせて押せるゴム印です。
紙の書類に事務所情報を何度も記載する場合には便利です。
ただし、手続のデジタル化も進んでいるため、開業初日から豪華な印鑑セットを全部そろえる必要まではないと思います。
自分が扱う業務に応じて追加していけばいいでしょう。
行政書士の職印はどこで作る?
職印は、
- 印鑑専門店
- インターネット通販
- 行政書士向けの販売サービス
などで作成できます。
私の場合はインターネットで注文しました。
行政書士用職印を取り扱っている通販サイトであれば、行政書士向けの商品があらかじめ用意されているため注文しやすいです。
ただし、
「行政書士用」と書いてある=自分の所属会のルールに必ず適合する
とは限りません。
商品を選ぶ前に、自分が必要とするサイズや印文を確認してください。
私は職印関係に約1万4,000円かかった
私の場合、職印などの印鑑関係には、
約14,000円
かかりました。
もちろん、
- 印材
- サイズ
- ケース
- ゴム印の有無
- 注文する店舗
などによって金額は変わります。
高級な印材を選べばもっと高くできますし、必要最低限にすればさらに安くすることもできます。
行政書士として仕事を始めるために、
高級な職印を買わなければいけないわけではありません。
まずは所属会のルールを満たすものを用意することを優先すればいいでしょう。
私が行政書士開業時に実際にいくら使ったかについては、行政書士の開業費用はいくら?レンタルオフィスで実際に78.4万円かかった内訳で全体を公開しています。
行政書士の名刺には何を書く?
次は名刺です。
行政書士として対面営業をするなら、名刺は非常によく使う営業ツールです。
最低限、
- 氏名
- 行政書士であること
- 行政書士事務所名
- 電話番号
- メールアドレス
- ホームページURL
などが分かるようにしておくといいでしょう。
必要に応じて、
- 事務所所在地
- 取扱業務
- 顔写真
- ロゴ
- QRコード
- 営業時間
などを加えることもできます。
「何をする行政書士か」を伝える
名刺を営業ツールとして考えるなら、
行政書士であることだけではなく、何を扱っているのか
が伝わると使いやすくなります。
行政書士の業務範囲は非常に広いためです。
相手からすると、
「行政書士なのは分かったけど、何を頼めるの?」
となる可能性があります。
たとえば特定の分野を中心に営業するなら、
自動車登録・車庫証明
契約書作成
など、自分が力を入れている業務を載せる方法もあります。
開業時に名刺を大量発注しない方がいい
私が今からもう一度開業するとしても、最初から数千枚の名刺は作りません。
なぜなら、開業後は名刺の内容を変更したくなる可能性が高いからです。
たとえば、
- 取扱業務を変えた
- ホームページを変更した
- 電話番号を変更した
- QRコードを追加したくなった
- デザインを変えたくなった
- 肩書を変えたくなった
といったことがあります。
開業前には、
「この名刺で完璧!」
と思っていても、実際に営業を始めると改善したい部分が見えてきます。
大量に印刷してしまうと、変更したくても古い名刺が大量に残ります。
最初は100枚程度など少量から始めて、営業方法が固まってから増刷する方法でもいいと思います。
私は名刺に約5,000円使った
私の場合、開業時の名刺には、
約5,000円
使いました。
名刺はネット印刷を利用すれば比較的安く作ることができます。
テンプレートを利用してもいいですし、
Canvaなどでデザイン
↓
ネット印刷サービスで印刷
という方法もあります。
開業したばかりの段階では、名刺だけに何万円も使う必要はないと思います。
まず使ってみて、
「電話番号をもっと目立たせたい」
「この業務を追加したい」
「裏面も使いたい」
など改善点が出てきたら、新しい名刺を作ればいいでしょう。
名刺を含めた行政書士の営業ツール全体については、行政書士の営業ツール6選|開業時に用意したい集客・営業手段でも紹介しています。
行政書士事務所には看板・表札が必要
次は看板です。
行政書士事務所として開業する場合には、事務所として確認できる表札・表示についても準備しておく必要があります。
重要なのは、
そこが行政書士事務所であると分かること
です。
何万円もする立派な金属製看板を用意しなければならない、という意味ではありません。
私の場合はレンタルオフィスで開業したため、看板は自作しました。
そのため、看板についてはほぼ費用をかけていません。
将来自前の事務所を持つようになれば、しっかりした看板を作るのもいいと思います。
レンタルオフィスの場合は掲示できる場所を確認する
レンタルオフィスで行政書士を開業する場合には特に注意が必要です。
そもそも、
行政書士事務所の表札を掲示できるのか
を契約前に確認しておいた方がいいでしょう。
建物の入口。
部屋の入口。
受付付近。
郵便受け。
など、どこに事務所名を表示できるのかは施設によって違います。
レンタルオフィスで行政書士を開業した私の事務所選びについては、行政書士の事務所は自宅・レンタルオフィスどっち?開業経験者が5つの選択肢を比較も参考にしてください。
名刺・職印・看板は全部合わせて約1万9,000円だった
私の場合、開業時には、
名刺
約5,000円
職印関係
約14,000円
看板
ほぼ0円
で、
合計約19,000円
でした。
看板を自作したため、比較的安く収まっています。
立派な看板を外注すれば数万円増えることもありますし、名刺や職印を安く用意すれば私より費用を抑えることもできます。
つまり、
「行政書士の名刺・職印・看板には一律○万円必要」
というものではありません。
自分の事務所に必要な範囲で用意すればいいと思います。
行政書士の名刺・職印・看板についてよくある質問
職印は登録申請前に作ってもいい?
所属する行政書士会のルールを確認する前に注文することはおすすめしません。
登録申請時などに説明を確認してから注文した方が安全です。
名刺に行政書士登録番号を載せる必要はある?
登録番号を名刺へ載せている行政書士もいますが、名刺に何を掲載するかは営業方法やデザインによって考えればいいでしょう。
まずは氏名、事務所名、連絡先、ホームページ、取扱業務など、相手が「誰で、何を依頼でき、どう連絡すればいいか」が分かることを優先すると使いやすいと思います。
名刺は何枚作ればいい?
営業量によりますが、開業直後は少量から始めることをおすすめします。
実際に名刺を使い始めると修正したいところが出てくる可能性があるためです。
看板は必要?
行政書士事務所として確認できる表札・表示は準備しておいた方がいいでしょう。
具体的な要件は所属する行政書士会の最新案内を確認してください。
レンタルオフィスでも表札は出せる?
施設によります。
契約する前に、行政書士事務所として利用できることだけではなく、表札を掲示できる場所があるかも確認してください。
まとめ|職印だけは必ず所属会のルールを確認してから作ろう
今回は、行政書士開業時に用意する、
- 名刺
- 職印
- 看板(表札)
について紹介しました。
特に重要なのが職印です。
職印は所属する行政書士会のルールを確認してから注文する。
これを最優先にしてください。
一方、名刺については、最初から完璧なものを大量に用意する必要はありません。
まず少量作る。
↓
実際に営業で使う。
↓
改善する。
↓
増刷する。
という方法でも十分です。
看板についても、高価なものを用意することより、
行政書士事務所であることがきちんと分かるように準備すること
が重要です。
私の場合は、名刺・職印・看板を合わせて約19,000円で準備しました。
行政書士の開業では、このほかにもさまざまな準備が必要です。
開業準備全体の費用が気になる方は、行政書士の開業費用はいくら?レンタルオフィスで実際に78.4万円かかった内訳もあわせてご覧ください。
また、これらを準備したあとは、名刺やホームページなどを実際の営業に使っていくことになります。
営業ツール全体については、行政書士の営業ツール6選|開業時に用意したい集客・営業手段で解説しています。
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